A. うちのゼミの場合、みんなが他にはない個性的な研究をやることになるので、テーマも結果も、少なくとも私にとっては卒論の9割以上が
「おもしろい」ものになってしまいます。なので、そのうち一つ二つを選ぶのは難しいです。法政心理学年報で卒論の要旨を読んで下さい。というか図を見て下さい。うちのゼミの卒論だと、ほとんどが、縦軸には何らかの行動を測定した数値、横軸には
何らかの条件が示されていると思います。つまり、どんな行動がどんな条件でどのように変わるのかをつきとめる研究になっています。卒論のテーマはゼミ生の興味次第なので、縦軸の値は、企業の在庫管理だったり、合気道の技やテニスのサーブだったり、インターネットのHPへのアクセスだったり、商品への印象や価格判断だったり、日本茶や紅茶の味覚だったり、勉強やダイエットの継続だったり...と、誰の何の行動かはいろいろです。そんな中で、強いて言えば、「あ、この行動はこんな条件でこんなふうに変わるんだ!」と
はっきりわかった研究が特に面白い研究ってことになると思いますが、これもほとんどがそうなので、....ごめんなさいやっぱり一つ二つを選ぶのは難しいです。
東大は、昨年秋、コンサルタント会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」と契約。大学職員と同社社員の計25人が共同チームを組み、長年の事務の慣行の無駄を三ヶ月かけて検証した。
多いものだと二十人ものハンコが必要だった決裁書類は起案責任者と決裁者の二人の押印だけで十分--。百五十ページに上がる報告書は、二十六の改善策を提案。検討対象に上がった業務を三割削減できることがわかった(日経新聞, 2005.4.27, p. 38)。
研究費の使い方も同じ。たとえば、Movable Type を大学の経費で購入するのも、結局、諦めざるをえなかった。会計係が支払い処理できなかったからだ。ところが、先日、ある新聞に「官僚がblogで情報発信」という記事を読んだ。メモをとらなかったので記事の出所がわからなくなってしまったのだが、たぶん、経済産業研究所の「e-Life Blog」のことではなかったかと思う。
経済産業研究所は独立行政法人である。ここのサイトでは Movable Type が使われている。Movable Type を取り扱っている Six Apart ではクレジットカード決済しか受け付けていない。うちの大学はクレジットカード決済ができないので購入できなかったのだが、国立大学法人と独立行政法人とは会計上のルールが異なるのだろうか。