試してみました。動画から動作の骨格を検出するAny Motion。

 Any MotionはNTTPCコミュニケーションズが開発した,人物の動画から骨格データを検出し,モデル(見本)との一致度を計算してくれるシステムです。

今なら無料で体験できるということで,さっそく試してみました。
 iPhoneでスクワットを自撮りし,クラウドにアップ,提供されている見本と比較させます。
動画の解析とデータの比較には20~30分かかりました。サーバーが混雑しているからなのか,やはりそのくらいの時間はかかってしまう負荷がかかる処理なのかは不明です。
 結果が上の画像。しっかり骨格が検出できています。技術革新に『下町ロケット』的な感動をおぼえます。
 解析結果を詳しくみていくと,左側からの撮影ですが,「部位別の一致度合い」のグラフには,右肘,右手首,右目のデータはないのに,右肩,右腰のデータがあります。見え隠れするごくわずかな画像を使っているのでしょうか。ちなみに,棒グラフってこういうときデータが欠損しているのか,0なのかわかりにくいのが欠点ですね。
 「部位別の一致度合い」に示されているデータの算出方法もわかりませんが,割合データをそのまま表示しているため,これだと,結局全部意識すべきとなってしまいますね。コーチングに使うなら工夫が必要そうです。
コーチングに関しては,「1回の動作が早すぎます。もう少しゆっくりと行いましょう」というコメントがついています。何かしらのAI("計算","プログラム"という意味での)によるものか,まさかの人力(?)によるものかは不明ですが,スクワットでよく注意される,膝が出過ぎている動作が視認できるので,この場合は,たぶんこっちの方が優先順位が高い標的行動となるでしょう。
 このシステムが凄いところは,動画の撮影だけで動作解析ができるところです。これまでは被撮影者の関節部位などにシステムが検知できるマーカーをつけて撮影しなければならず,かつ,そういうシステム自体がたいへん高価で使いにくかったわけですが,iPhoneの撮影だけで済むのなら,スポーツやダンスなど,動作のコーチングをする指導者には便利な道具になるはずです。
 あとは解析にかかる時間と価格ですね。
 いつまで無料で使えるかわかりませんが,卒論などで行動コーチングの実験に使っても面白い研究ができそうです。

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