非顕現的な行動を分化強化する実験(案)

手足まひなど治療に新風 脳神経鍛えるリハビリ  大阪大学の三原雅史特任助教は、重度のまひで手足を動かせない患者が脳を働かせる「イメージトレーニング」を実施する手段として、脳の血流の変化を測り、ほぼリアルタイムで活動状況を読み取る近赤外分光法(NIRS)を活用する。
 自分の手を動かしている状態を思い浮かべると、実際に手を動かす時に働く脳の同じ領域が活発になる。NIRSを使うことで、正しいイメージを思い浮かべているかどうかを患者自身が判定でき、効果的なトレーニングができるという(日本経済新聞, 2014/5/29)。

 動作をイメージするという非顕現的な行動を分化強化する実験ができそうですね。面白い。

 徹底的行動主義に基づいている行動分析学では、それ以前の行動主義(対比するために“方法論的行動主義”とも呼ばれます)に基づいた行動心理学とは違って、ある現象が観察できるかどうか(観察可能性)を研究対象の制限条件には採用しません。

 公的出来事と私的出来事、顕現的行動と非顕現的行動を分けるのは、あくまでも観察方法や技術であり、それが発展すれば、これまで観察できなかったことも観察できるようになると考えられるからです。

 fMRIやNIRSを使った心理学的研究では、参加者に従事させる課題や刺激とそのときに活性化している脳の領域との対応関係を検討していますが、イメージする行動そのものを従属変数としてその制御変数を同定する実験は行動分析学ならではのものになるでしょう。

 時間があれば自分でするんだけどなぁ。

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