2014年6月アーカイブ

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 心理学の測定法や研究法の授業で使われることが多い、ダーツの比喩ですが、Twitterで原典を教えていただいたので(これこれ)、調べてみました。

 すると、教えていただいたConrad & Maul (1981)も別の文献を引用していました。それが Kerlinger (1973) の"Foundations of Behavioral Research"です。本学にはこの本の初版らしき1964年版しかないのですが、取り寄せてみると、Chapter 24 Reliability の章に、ダーツのイラストと比喩が確かに掲載されています。ただ、次の章、Chapter 25 Validity の章にはダーツのイラストも比喩も登場しません。

 この本、今でもAmazonで新品が売られていて(最新版は1999年のようです)、ロングセラーのようです。もしかすると1973年の版では、信頼性、妥当性の章の両方でダーツの比喩を使っているのかもしれないし、妥当性の概念にダーツの比喩を拡張したところは、Conrad & Maul (1981)の独自性なのかもしれません。

 こういう調査って難しいですね。

 なお、Kerlinger の本は初めて読みましたが(読んだと言っても、ざっと目次を見て、気になったところ-- 特にChapter 3 Constructs, variables, and Definitions --をささっと読んだだけですが)、とても詳細に、基本の基本をしっかり書いてある本ですね。最近はこういう本を読んでいなかったので、なにかとても新鮮な印象を受けました。

 そして、少し調べたら、なんと!この本は邦訳が出ているではないですか。『行動科学の基礎手法』です。これも本学の図書館に蔵書があったので取り寄せました。ところが、ダーツのイラストがありません。24章さえありません。19章までしかない。

 あれれ?と思ってよく見ると、題目に「上」の文字を発見。なるほど、原著の頁数が多すぎるから上下巻にわけて出版したのかと、再度検索するも、下巻が見つかりません。どうやら出版されていないようです。良本の気配がするのに。残念です。

 こういう調査って、やはり難しいですね。

Conrad, E., & Maul, T.  (1981).   Introduction to Experimental Psychology.  New York: J. Wiley.

Kerlinger, F. N. (1964).  Foundations of Behavioral Research: Educational and Psychological Inquiry.  New York: Holt, Rinehart and Winston.

カーリンジャー F. N.  (1972).  行動科学の基礎手法  上 馬場昌雄・馬場房子・福田周司(訳) 鹿島研究所出版会

 メインマシンで iTunes Match の同期が完了するのに,なんと4日もかかりました。全2803曲。たぶん動画は同期対象から外れるのだろうけれど,あまりに時間がかかっていたので途中で不必要な動画ファイルはすべてiTunesから削除しました。

 メインマシンの同期終了後,他のMacでは,同期を始める前にiTunesのライブラリーをすべて削除してから同期させました。重複データはないはずで無用に時間がかかるのを避けるためで,これはうまくいきました(それでも登録完了までに数分から数十分かかりましたが)。

 この作業をしている間,SSDのマシンはさらにディスクのクリーンアップを進めました。以前から,OmniDiskSweeperというフリーウェアを使って掃除していたのですが,今回はCleanMyMac 2という有料の,でもとても強力なソフトを購入しました。このソフトはシステムのどこかにたまっていく不要なファイルをみつけて削除してくれます。なんとGB単位で無駄なファイルを削除できました。

 残すはiPhotoのデータ。すでにiCouldで同期しているファイルをDropboxに移すのはあまりに危険なので止め,色々検索していたら,この記事を発見。どうやらiOS8と同時期にiCouldのサービスを拡張し,iPhotoのデータをクラウド保存できるようになるらしいです。現在は最新1000枚しか保存されませんが,新しい有料のサービスでは月額1ドルで20GB,4ドルで200GB…と従量契約制になるようです。

 ところが自分のiPhoto Libraryの情報をみてみたら,すでに98GB。増える一方だからすぐに数百GBに達することでしょう。OmniDiskSweeperでiPhoto Libraryの中身をみていくと,全体の容量に影響しているのは動画です。それもほんとにゴミみたいなこんな下らない動画がほとんど(55年館のとある教室の机があまりに斜め過ぎてテルモスのコップまで滑るよ,という動画。ほんとクダラナイでしょ)。

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 日曜の午前中にiPhoto Libraryからすべてのいらない動画を削除しよう意を決したのですが,5分で断念。観るのに時間かかるし,観たら迷うからね。

 そこでOmniDiskSweeperに戻り,サイズの大きな動画ファイルを中身を見ずに,無作為に選んで半数くらい削除しました。あとは運です。うん。

 これでiPhoto Libraryが50GBくらいに圧縮され,AppleがiCouldサービス拡張したときにすぐに移行する準備が整いました(また数日間かかるんだろうけども)。

 今後は無用に長い動画は撮らないようにし(デフォルトで撮影上限時間を設定できないものかな),iPhoneからMacにコピーするときに取捨選択することにします。

 Macや外付けHDDが壊れたりデータが読み取れなったりして,その復旧に時間がとられたり,あのファイルはどこに行った〜と延々探しものをする時間が節約できるようになる日も,もうすぐそこだ。

 ネットでこんな動画をみつけました。

 環境省総務課動物愛護管理室によると,平成24年度に殺処分された(殺された)犬・猫の数は161,867頭です。

 ペットを飼う前に最期まで一緒に暮らせるかどうか十分に検討すること,保護されて飼い主との出会いを待っている動物たちとの出会いが広がること,飼い始めたら飼い主,飼い犬・猫ともに幸せに暮らせるための支援が得られるようになること,などなど。

 一つひとつ,少しでも変わっていくことを望みます。

 Bulté & Onghena (2008) に紹介されている, Rでランダマイゼーション検定をするためのパッケージ SCRT の情報はここに掲載されています。

 SCRTをインストールすると,実験計画の時点で条件のセッションへの割当てを無作為化するために指定した条件で考えられるすべての組み合わせを算出するassignments()など,各種関数が組み込まれます(「依存パッケージも含める」にチェックを入れておけば作図関数graph()が含まれるSCVAや効果量計算のSCMAも同時にインストールされるようです)。今学期に3年生が取り組むことになっている実験で試しに使ってみようかと思います。

 ちなみに,Ferron & Ware (1994)や山田(1999)にあるように,事前に決めた介入開始条件を反映した(制限した)場合のランダマイゼーション検定に使えるかどうかはわかりません(なんとなく使えないような気がする)。

  • Bulté, I., & Onghena, P. (2008). An R package for single-case randomization tests. Behavior Research Methods, 40, 467-478.
  • Ferron, J., & Ware, W. (1994). Using randomization tests with responsive single-case designs. Behaviour Research And Therapy, 32, 787-791.
  • 山田剛史 (1999). 単一事例実験データの分析方法としてのランダマイゼーション検定 行動分析学研究, 13, 44-58.

関連する過去記事

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 昨日「俺って天才かも」と浮かれていたら,もっと良い手を教えていただきました。

 iPhoneのメール設定で「常にBccに自分を追加」をオンにしておけば,宛先メールをせずにメールが送信できるので,さらに2タップ(クリックとは言わないんですね ^^;;)省略できるそうです。

 やってみましたが,素晴らしい。天才感は吹き飛ばされましたが,便利差の勝利です。

 ありがとうございました。

  iPhoneやiPadでTwitterやwebの記事をみていて,これは面白い!後で読もうと思う情報は自分宛にメールするようにしています。

 クリップ系のアプリなども色々試しましたが,日経の記事(有料版)など,後からうまく読めないものもあるのであきらめました。

 でもiPhoneの連絡先は参照するたびにふりがなでソートされた,「あ」からの一覧が表示されるので,自分の「し」に辿り着くのに数フリック&スクロールが必要になります。

 「自分あて」メールボタンみたいなアドオン(昔の家電でいう短縮ボタン的な)を探しても見つからず,う〜ん,どうすればいいのかなと考えていたそのとき。

 ひらめきました。

 自分のメルアドをふりがな「あ」でも登録しておけばいいのです。
 そうすると,各種アプリからメールで送信のリンクをクリックしたとたん,自分のメルアドが先頭に表示されます。

 俺って天才。

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 朝からこんなことに20分も費やしてしまった。

 Marvericksからの変更点:"ことえり"環境設定で「入力ソース」を選ぶと、あれ? 句読点の切り替えが設定がないと一瞬パニクりますが、この画面スクロールします(よく見ると縦のスクロールバーが表示されてる)。

 この切り替えがショートカットでできるといいんだけれど....。 これはまた時間の余裕のあるときに。

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手足まひなど治療に新風 脳神経鍛えるリハビリ  大阪大学の三原雅史特任助教は、重度のまひで手足を動かせない患者が脳を働かせる「イメージトレーニング」を実施する手段として、脳の血流の変化を測り、ほぼリアルタイムで活動状況を読み取る近赤外分光法(NIRS)を活用する。
 自分の手を動かしている状態を思い浮かべると、実際に手を動かす時に働く脳の同じ領域が活発になる。NIRSを使うことで、正しいイメージを思い浮かべているかどうかを患者自身が判定でき、効果的なトレーニングができるという(日本経済新聞, 2014/5/29)。

 動作をイメージするという非顕現的な行動を分化強化する実験ができそうですね。面白い。

 徹底的行動主義に基づいている行動分析学では、それ以前の行動主義(対比するために“方法論的行動主義”とも呼ばれます)に基づいた行動心理学とは違って、ある現象が観察できるかどうか(観察可能性)を研究対象の制限条件には採用しません。

 公的出来事と私的出来事、顕現的行動と非顕現的行動を分けるのは、あくまでも観察方法や技術であり、それが発展すれば、これまで観察できなかったことも観察できるようになると考えられるからです。

 fMRIやNIRSを使った心理学的研究では、参加者に従事させる課題や刺激とそのときに活性化している脳の領域との対応関係を検討していますが、イメージする行動そのものを従属変数としてその制御変数を同定する実験は行動分析学ならではのものになるでしょう。

 時間があれば自分でするんだけどなぁ。

 「これはなんていう種類の犬ですか?」
 散歩してると、よく聞かれる質問です。

 「雑種です」という返事に満足する人は少なくて、「柴(犬)ちゃんかしら」とか「チワワの顔してるわよね」とか「イタグレ入ってない?」といったふうに、頼んでもないのに色々推測してくれる人や、「柴犬でしょ、柴犬。でも痩せてるわねぇ」と圧倒的に決めつけてくれる人もいます(笑)。

 実ははるの家族を保護してくれたNPOのスタッフによると、はるのお母さんにはパグの血が入っているらしく(確か1/4とか言っていたような....)、だから最初は、ひどい咳をするたびに先祖が短頭種のせいかと心配したり、お腹や肉球、爪の一部が黒いのはそのせいかなと思っていました。でも、後々、お腹が黒くなったのはアレルギーのせいだったらしいこと、咳はどんな犬でもするし、どんな犬でも爪や肉球が部分的に他と色が違うことがあるとわかりました。

 そうこうしているうちに、去年の暮れあたりから親子関係のDNA鑑定が話題になっていたので(人の話)、気になって検索したら、犬のDNAを調べて犬種を判定してくれる商品をAmazon.comで見つけ、注文しました。

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 Wisdom Panel 2.0 Breed Identification DNA Test Kit には、綿棒みたいなのが2本入っていて、それを犬の歯茎になすりつけて細胞を採取します。シリアル番号からユーザー登録し、キットを送り返すと数週間で結果が入手可能になるという仕組みです。

 最初、ユーザー登録ではじかれたので、メーカーに問い合わせました。日本の犬には対応していないそうです(DNA鑑定するためのデータベースをつくるさいに日本の犬のデータを集めていない)。だから、結果の正確性は保証できませんとのことでした。

 まぁ、せっかく買ってしまったし、採取も終わっていたので、それでもお願いしますと無理を言い、エアメールでの送り先を聞き出して(アメリカ国内であればそのまま郵便ポストに投函できるように宛名ラベルがはってあるのだけれど、それが私書箱のようなコードで書かれているので日本からは送れない)、発送しました。

 およそ3週間後、テスト結果が出ましたというメールが届き、さっそくダウンロードしてみると、なんと「はるちゃんはシバとアキタの雑種です」とのこと。パグの「パ」の字もありません。

 推定される系統図がこれ。親はシバと何かの雑種と、アキタと何かの雑種。そのまた親にはシバと何かの雑種、アキタと何かの雑種がいるとのこと。

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 "何かの雑種"のところは「これ」と断定できるだけのデータがでない(閾下)ということで、候補としては、ビーグル以外は聞いたこともない5頭の犬の可能性があげられていました(Jindo, Cesky Terrier, Coton de Tulear, Beagle, Havanese)。

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 シバはともかくアキタとは。それにパグがでないのは何でだろ。

 日本の犬のデータが含まれていないとはいえ、柴犬のデータは含まれているわけだし、日本とアメリカで各純血種のDNAが異なるということはありえるのかな。

 まさか犬の写真で判定しているなんてオチではないよね。

 今更なのかもしれませんが、クラウドストレージを本格的に使い始めました。USBメモリーを持ち歩いて紛失、情報漏洩したり、壊れたりするリスクを減らすのと、バックアップをとる面倒さから開放されることが目的です。これまで指紋照合やパスワードで保護される各種USBメモリーを使ってきましたが、Marbericksに正式対応してなくて、認証用のアプリが動作しなかったり、マウントしていると突然自動的に接続が解除されてしまうという問題もあり、イライラが限界に達していたせいでもあります。

まずは容量の確保。これまで無料版を使っていたDropboxGoogle ドライブを有料版にアップグレード。100GBでそれぞれ$8.25/月、$1.99/月です。

Google ドライブにはUSBメモリーに入れて持ち歩いていたファイルをすべて収納(20GBくらい)。これを自宅や大学で使っている5台のMacで共有します。

ここで気をつけないとならなかったのが以下の3点。

1. SSDのMacは容量不足になる可能性があるので、共有を始める前に無駄なファイルなどを徹底的に削除すること。
 今回は古いメールやいらない動画、USBメモリーをバックアップしておいたファイルなどを削除しました(メールはすべてGMailに転送してあるので必要ならそこから検索可能)。

2. 他のMacの共有フォルダーにファイルが残っていると、作業したMacでUSBメモリーからファイルをコピーしても、クラウド上には他のMacのファイルも残ってしまう。
 このへんは未だに同期の条件がよくわかりません。なので、一台のMacで共有フォルダー内を完全に整理してから、他のMacでは一度共有フォルダーを削除し、再接続して、クラウドから新しく整理されたファイルやフォルダーをダウンロードしなおしました。

3. 共有ドライブはクラウドと同じ容量のフォルダーをMac内に必要とするため、あらかじめMacに設定可能な容量でどこに何を保存するかを決めておかないとならない。
 容量不足のMacは本体に共有フォルダーを設定せずに、webでクラウドに接続して、読み書きすればいいと思っていたのですが、使い始めると、これはとても不便です。普段使いするファイルは本体に共有ドライブを設定した方が圧倒的に快適です。

 試行錯誤の結果、Google ドライブには普段使いのファイル、Dropboxには、電子書籍や動画などのコンテンツを保存し、容量不足のMacではGoogle ドライブのみを本体にもつことにしました。

 ここまでが仕事に関係する話。今のところ、とても快適です。

 勢い余って、iTunes Matchにも挑戦。これはiTunesに保存してある音楽をすべてクラウドに保存してくれるサービスです。iTunes Storeで買ったコンテンツだけではなく、自分でCDから取り込んだ曲もその曲のデータより高品質版がiTunesにあれば(256kbpsで)そちらを利用できるようになります。端末10台まで登録できるので、これでもうiPhoneやiPadにMac本体から曲を選んで同期させる必要もなくなります(ネットにつながらないときのためにiPhone/iPadに保存しておくこともできるようです)。

 「○○ようです」ばかりなのは、二日前に契約してから(3,980円/年)、まだクラウドとの同期が終わっていなくて動作確認ができていないからです(Mac本体がスリープしているときに同期が進んでいなかったのは私のミス)。なお、ネットで検索すると、「iTunes Match」がiTunes Storeのメインメニューのような画面上部にあるタブに表示されるとしているサイトが多かったけど、自分がアクセスしたときにはタブには見当たらず、右側の「ナビリンク」にある項目からたどりました。 

Itunesmatch_3

 もしかすると、契約とアクセスが一挙に集中し、サーバーが混んでしまって同期が進まないのかもしれません。それでちょっと見えにくいところにこの項目を移動させたとか.... とか邪推中。

 次はiPhotoの画像データをDropboxで共有するかどうか。これもネットでは成功例が紹介されていますが、iCloudでも共有しているわけなので動作が心配で保留中です。

Mavericks (Mac OS X 10.9)になってから(いや、もしかするとその前から?)辞書アプリから消えていた類語辞典ですが、簡単に復帰させられることがわかりました。

自分の場合、まだ使っている10.7.5から「Shogakukan Ruigo Reikai Jiten.dictionary」を辞書フォルダにコピーして完了。

らくちん。

著作権(利用許諾)に問題があるかどうかはわかりません。

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