法政ABA研究会について

 私が十分な時間をとれないために法政ABA研究会は現在開店休業中です。お問い合わせを頂くたびにお断りしなくてはならないことになっていて,大変申し訳ありません。

 法政大学には学部にも大学院にも科目等履修生という制度があります。行動分析学を基礎からしっかり学びたいという方は,そのような制度を活用して,まずは授業を履修してみることも可能です。

 大学院には公的機関(官公庁,学校,企業など)から研修生を受け入れる仕組みもあります。教員の長期研修や大学院派遣(十四条特例が適用できます)はもちろんのこと,私も知らなかったのですが,委託研修生(修士レベル),研究員(博士レベル)制度というのもありまして,2018年度にはこの制度を活用した研究員の方が,一年間,所属されている会社での実践研究に取り組まれることになっています。興味のある方はぜひご検討下さい。


 法政ABA研究会は、主に社会人の方と恊働で、応用行動分析学(Applied Behavior Analysis)の研究を進めるための、小さな集まりです。

 メンバーが各々の職場から事例を持ち寄り、相談しながら研究計画をたて、実施し、日本行動分析学会などの学会で発表します。実践活動で終わらせず、学術的にも価値がある成果をだし、公表することが目的です。

 月に一回、法政大学市ヶ谷キャンパスにある島宗研究室で会合を開いています(土日の午後が多いです)。内容は研究の打ち合せです。講義はありません。文献を読み合うこともしません。各自がそれぞれ研究の進行状況を報告し、質疑応答し、標的行動を決めたり、随伴性を分析したり、データを分析したり、学会発表にむけて準備したりします。

 このような、まるでゼミのような活動内容ですので、これまで広くメンバー募集をすることはありませんでしたが、研究会の存在を噂で知った方からときどき問合せがありますので、概要をお知らせすることにしました。

 せっかく学んだ行動分析学を、ぜひとも仕事で活かし、その成果を公表することで、学術的にも社会的にも貢献したいし、その中で、応用行動分析学や研究に関する知識や技能をより深く習得したい。そのような心意気と具体的な研究計画をお持ちで、本研究会への参加に興味のある方は島宗までメールでお問い合わせください(simamune@hosei.ac.jp)。

 以下、本研究会について、よくある質問と回答です。

Q: 行動分析学を学びたいのですが...
A: この研究会は研修会や勉強会ではありません。行動分析学の基礎はすでに学んだ方のみを受入れています: 大学で行動分析学を学んだとか、色々な研修に参加したり、文献を読んだりして、少なくとも用語や概念の理解はすんでいる方が対象です。

Q: 何が学べますか?
A: 応用行動分析学を職場で使うための方法論やコツ、研究として成立させるための条件設定やデータの解釈などが学べます。専門家のスーパーバイズつきで事例研究を進めることができることも大きな利点だと思います。

Q: 会費制ですか?
A: 参加は無料です。ただし、ご自分の研究にかかる費用などはご自分でご負担下さい。

Q: どのような研究をするのですか?
A: 応用行動分析学の方法論を「仕事」に使う研究であれば領域やトピックは問いません。

Q: 職場で研究したいのですが、会社の合意が得られません。
A: 残念ですが、合意が得られなければ研究が遂行できません。職場で研究する意義を説明して理解していただいたり、職場以外で研究が遂行できるような環境(町内会とか、趣味のサークルとか)を探してみてはいかがでしょうか。

Q: 事例研究をすることについては許可がもらえますが、学会発表となると許可がもらえません。
A: 学会発表のさいには会社名や個人名を秘匿し、プライバシーを保護する手続きをとると説明しても理解が得られないのであれば、残念ですが、上述したような他の可能性を模索して下さい。

Q: 他の大学で学んでいるのですか、参加できますか?
A: 所属されている研究室の指導教員の先生に説明し、了解をいただければ参加して下さい。ただし、本業の卒論や修論や博論の遂行に支障をきたさない範囲でという条件付きです。

Q: 見学させていただけますか?
A: 一緒に研究する意志がある人のみをメンバーにしています。研究会ではメンバーが遂行している研究のデータについて細かいところまで討論が及ぶこともあります。実験参加者や研究対象者、企業、施設などのプライバシーを保護するためも、見学はお断りしています。

Q: 学会での研究発表となると自信がありません。
A: 研究計画書を書いたり(研究の遂行前に法政大学文学部心理学科・心理学専攻倫理委員会に申請し、承認を受けます)、発表論文集の原稿を書いたり、発表用のスライドやポスターを作成したり、論文を書いたりすることは、確かに多くの社会人の方にとっては余分な仕事になると思われます。そういう場合は私(島宗)がその仕事を担当しますし、ご要望があればご指導も致します(例:原案を作成していただき、助言しながら完成させる)。これまでのメンバーの活動をみていると、少なくとも学会発表までは、自力で色々やってみることが、各々の学習を深めることに役立っているようですし、皆さん楽しんでおられるようにも思えます。

Q: 異業種交流はできますか?
A: 現在のメンバーはそれぞれ異なるお仕事をされていますので、結果的に異業種の情報を学ぶ機会にはなっていますが、それが研究会の目的ではありません。月例会の後も、そのまま解散します(飲み会をするのは年に数回くらいです)。

Q: 関西(九州、北海道....)にいるので、月例会に毎回参加するのが難しいのですが...
A: 現在のメンバーも、それぞれの都合がありますので全員が月例会に100%参加できているわけではありません。メンバー専用のインターネット掲示板も用意してありますので、月例会以外でも研究について話し合うことは可能です。とはいえ、対面で話をしないとどうしても伝わらないこともありますので、特に研究計画を立てて実験を始めるまでの間は月例会に参加されることをお勧めします。その後も、月例会への参加率が五割を切るようだと、少し難しいと思います。

Q: どのような方が参加しているのですか?
A: 色々です。大学や大学院のゼミの卒業生や修了生を対象にしているのかと勘違いされることがありますが、そうではありません。出身大学に関わらず、応用行動分析学に興味があり、研究したいと思っている方は、広く受け入れています。

法政心理ネット