もしドラッカーが行動分析家だったら:ドラッカーの名言を行動分析学から解釈する(その18) 「自ら変化を作りだす」というより「自ら変化する」かも

名言〔第13位〕:「自ら変化を作りだす」

解釈:

 もしかするとこれは誤訳かもしれません。引用元はこうなっています。

Experience has shown that grafting innovation on to a traditional enterprise does not work.  The enterprise has to become a change agent (Managing in the next society, p. 295).

 そのまま訳すと、

従来の組織に接ぎ木をつぐように改革を上乗せしていってもうまくいかないことが多い。組織そのものが改革の主体にならなければならない。

 です。

 だから「自ら変化を作りだす」というよりは「自ら変化する」ということではないでしょうか。

 もしそうなら、行動分析学からの解釈は以下のようになると思います。

 組織で変化を作りだすには、組織そのものを変化させることが必要である。組織の中心は人であり、人の行動であることを考えると、行動を変えるために組織を変えるということは、組織における行動随伴性を変えるということになる。組織の中の行動随伴性が変わらなければ、行動は変わらず、行動が変わらなければ「変化」もつくりだせないはずである。

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