エリクソン違いを見破るとは、なかなかやります図書館司書の皆さん

エリクソンの"Deliberate practice"について調べていたら、こんなQ&Aが掲載されたサイトを発見した。

質問 (Question)    精神分析学者、E.H.エリクソンが、スポーツや芸術などの熟達過程において「注意深く組み立てられた練習:Deliberate practice」を「その練習を1万時間以上やることで、誰でも、どんな領域においてもエキスパートになることは可能」と言っている。エリクソンの出典・著作などが知りたい。

回答 (Answer)    著者はErikson,Erik Homburger(エリクソン E.H.)ではなくEricsson K.A.と考えられる。「The Role of Deliberate Practice in the Acquisition of Expert Performance.」が出典の論文と思われる。質問者に連絡すると、これでよいとのことだったので、調査を終了する。

これは国立国会図書館が中心となって運営している「レファレンス協同データベース事業」で、参加する図書館で利用者から受けて回答した質問について公開している。加盟図書館しか閲覧できないもの、入力した図書館しか閲覧できないもの、一般にも公開されているもの、があるようだ。

昨年12月時点で「データ総数10万件を突破しました!」とあり、相当数の蓄積だ。

NDC分類なので「心理学」は「哲学」の小分類となり、現時点で231件の登録がある。「社会科学」の下位の「教育」や「言語」にも関連情報がありそうだ。

「心理学」の質問を少し読んでみたら、「波多野ナントカ余夫の本はあるか?」とか「以前図書館で読んだ、職業の適性検査のようなことについて書かれた本をもう一度見たい」とか、あぁ、司書の人たちもご苦労だなぁと、ちょっと同情してしまった。「癖(くせ)についてのレポートを書く。参考になる資料はあるか?」は4月17日に更新されていて、ちょっとドキっとした。「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」は、松井秀喜選手の座右の銘であるが、もともとウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の言葉らしい。出典を知りたい」は私も知りたかったが、回答は色々調べた結果、出典が特定できないとのことだった。

こんなサービスがあるならもっと図書館を利用すべきと考えて、学生にももっと図書館のリファレンスサービスを活用すべきと教えるべきか、このくらいの出典調査なら自分でできるように教えるべきか、ちょっと迷う。

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