はるがきた:やんちゃな小犬の子育日記(その15)排泄(そんなにしたくもないときにやってもらうために)

我が家の排泄訓練については以前この記事に書きましたが、今日は言葉掛けでしてもらうことについて。うまくいってるんだか、うまくいっていないんだか、よくわからないケースです。

ところで、犬に対して「おすわり」とか「待て」と指示する言葉のことを「コマンド」というそうです。犬のしつけ業界用語っぽいですよね。日本語だと「命令」だけど、命令だとあまりに高圧的だからカタカナ英語にするのでしょうか。「餌」じゃなくて「フード」と言うのと同じノリなのかな。

うちでは散歩のときに、おしっこは「ワンツー、ワンツー」、うんちは「ツーツー、ツーツー」とおまじないのように声かけをし、した直後にフードをあげています。

おしっこについては、散歩に出て直後の最初の1-2回だけこうしています。その後も公園などではおしっこをさせますが、匂いをかいでちょぴっとするだけの、いわゆるマーキングみたいなので、そのときには、原則、声かけをしていません。

公園以外でのマーキングは一応禁止しています。匂いはかがせますが、しようとしたら「だめ」と言って、その場から離れます。匂いをかがせる前に離れようとすると脚を踏ん張って抵抗しますが、匂いを嗅いだあとならほとんど抵抗しません。でも、このタイミングが少し遅れてしまって、路上でしちゃうこともたまにあります(ごめんなさい)。それでも匂いを嗅がせているのは、散歩中にリードの引っぱり合いをする機会、そんでもって犬の方が引っぱり合いに勝つ可能性を極力減らしたいからです。

ちなみにマーキングは一切なしが正しい飼い方のようです。山本先生によれば、マーキングはさせなければ、しないようになるそうです。

うちの場合、今は散歩に行く前にうちのトイレでおしっこをしていることが多いので、散歩直後のワンツーは、なんというか、形だけみたいなところがあります。尿の量がそんなに出ないし、した後に自分からおやつをもらいにくることも少ないです。

うんちは、散歩で歩き出してから、だいたい5-10分くらいの範囲に、3-4箇所、決まったスポットがあります。そこに近づくと声をかけます。1箇所めでしてくれることもあれば、スルーが続き、4箇所めまで持ちこすこともあります。十回に一回くらいはそこもスルーしてしまい、仕方なく、その後に便意が生じた場所でしてしまうこともあります(二週間に一回くらいはうんちをしないで帰宅することもあります)。山本先生からは、最初、うんちをしてから散歩を始めるようにご指導いただいていたのですが、その場に10分以上留まっていても一向にしてくれなかったので、このように落ち着きました。

散歩に行く前にうちのトイレでうんちを済ませることもあります。昨年の12月くらいから、今年の5月くらいまではほぼそういうパターンが出来上がっていたのですが、5月に久しぶりにお腹をこわして下痢が続いたのを境に、うちのトイレではうんちをしなくなっています。原因は不明です。

さて、うまくいっているんだか、うまくいっていないんだか、よくわからないのは、「ワンツー、ワンツー」と「ツーツー、ツーツー」のコマンドの機能です。散歩時の排泄では、時間(食事をしてからの時間経過や朝起きてしばらくしてからとか、夕方私が帰宅してしばらくしてからとか)、場所(公園の決まった場所)とかが排泄のきっかけになっているようで、コマンドは何の機能も持っていないように感じています。コマンドかけなくてもしますし、逆に、命令されれば必ずしてくれるわけでもなく、決まった場所をスルーすることもあるからです。

夕方や夜の散歩でうんちがでなかったときには、夜寝る前に家のトイレに連れて行き、コマンドをかけてみますが、それでしてくれたことは今までに1、2回しかありません。そのくせ、その後、夜中に自分からトイレに行きを要求し、したことは何回もあります。若干、迷惑なのですが、何しろお腹が弱い子なので、下痢のときにはむしろ起こしてもらった方がいいと判断し、こうしています。

うまくいっているように見えるときもあります。どしゃ降りの中、散歩に出ると、コマンドでほとんど確実に一箇所めでしてくれるのです。どしゃ降りのときには排泄したら即帰宅します。どしゃぶりがさっさと排泄をすませることを誘発し、どしゃぶりからの逃避が強化しているのでしょうか。

もう一つの例外は旅行中です。宿に併設されたドッグランなどに就寝前に連れて行ってコマンドをかけると、大抵はさっくりとしてくれます。ただ、これは単純に他の犬の排泄の匂いが残っているからかもしれません。

擬人的に考えると、おしっこやうんちが溜まっていて(ある程度我慢しているような状態で)「ここでやっていいよ」という“許可”の機能と、おしっこやうんちがそれほど溜まっていないけど「あるものだけでもしぼりだしちゃいなさい」という“強制”の機能の二つがあって、二つの異なる機能を一つのコマンドで教えようとしてごっちゃになっているのかなぁとも思います。

そして、“許可”の方は、コマンドよりも、散歩の時間的スケジュールと場所がむしろ明確な手がかり刺激になっているような気がします。“強制”の方をしっかり教えるなら、むしろ、決まった排泄場所以外で、すでにおしっこをかなりした後で練習したり、いつもより早い時刻に散歩に行き(たとえば、夜7時くらいなのを夕方4時とか)、いつもとは違う場所でうんちを促す「ツーツー、ツーツー」をかけて、してくれたら特別なご褒美で強化するとか、そういう練習が必要なのかもしれません。

うちの場合、家での排泄は、トイレのドアをかりかりすることでドアをあけてもらえ、私が在宅中ならいつでも排泄できるようになっています。ただし、留守中はそれができず、かつ、留守か在宅かはそのときにしかわからない(定時ではないので時間的な弁別がきかない)という条件が実は事態を複雑にしています。ですが、複雑だと思っているのは当然私だけで、犬は何も考えず、行動だけが適応していくわけですから、ここも面白いですよね。

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