2012年5月アーカイブ

右手に大袈裟な包帯を巻いていたので、「なんだ? 喧嘩か??」と心配をおかけしました。

先週末に「手根管症候群」(しゅかんこんしょうこうぐん)のため、右手の手のひらを2cmほど切り、そこから内視鏡をいれ、腱を開放し、神経を圧迫していた筋組織を切除するという手術を受けました。

2月くらいから肩から指先にしびれがでて、だんだん悪化し、財布を落としたり、ワイシャツのボタン止めにも苦労するようになっていました。

手根管症候群と診断され、ブロック注射や内服の治療をしまいたが回復せず、このたびの手術となりました。

高齢の女性に多い病気らしいですが、男性の場合、女性とは神経圧迫の原因が異なることが多いようで、私の場合も、CTやMRIでは原因が特定できず、内視鏡を入れてみて、はじめて原因がそこにはないはずの筋繊維(奇形?)だとわかりました。男性の手根管症候群には、こういうケースが多いそうです。

抜糸まで2週間。それまでは風呂や汚い水(ってなんだろう?)に手を突っ込まないように、また傷口が開かないように手に負担をかけないように言われています。

包帯はすぐに取れるそうなのでみかけはもう大丈夫ですが、荷物の持ち方などが変形していたら、このせいだと思って下さい。

手術直後は右肩から下が麻酔のため、まったく感覚がなく、まるで他人の手を抱えているような感覚を体験しました。その状態で着替えたり、トイレをしたりするときに、どんな弊害があるか、どんな工夫が必要かといったことも学びました。貴重な経験でした。

ご心配をおかけしました。

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(うちに来た当初のはる。用意したクッションにちょこんと座っているのを見て喜んでたら、「そんなことしたらクレートの中に入らないですよ」とさっそく山本先生からツッコミが...)

 はるをずっとシェルターに置いておくのは可哀想だと思った佐良先生が、私の方で準備が整うまで、はるをAFCで預かってくれることになりました。

 これまで人から世話されたことなどほとんどなく、他の大勢の犬がわんわん鳴いている環境から、はるは突然、AFCのとても贅沢な環境に引越すことになりました。

 AFCではスタッフの方々が代わる代わるはるの世話をしてくれました(ありがとうございました!)。食事は特製の生食です。4時間に一回は施設内のドッグランに遊びに連れて行ってもらえます。はるはケージの中に入れられていましたが、だんだんケージの中で鳴いたり、ケージをがりがりと噛んだりするようになったそうです。

 その鳴き方があまりに激しいので、杉山先生はこれでは都内のマンションでは飼えないのではと、とても不安になったそうです。

 AFCのスタッフの皆さんも最初ははるが鳴いても放っておいたそうですが、あまりに大きな声で、あまりに悲しそうに、あまりに長時間鳴いていたので、最後には根負けして外にだしてあげたそうです。というか4時間ごとに外にだしていただいたので長く鳴いていれば、いずれ鳴いた直後に外に出られるタイミングがきてしまうわけですね。

 はるにしてみれば、鳴いたり、ケージをがりがりしていれば誰かきてくれる、誰かきれくれれば、遊んでもらえたり、外に出してもらえるということを、徐々に学んで行ったことになります。

 それまでここまで密接な人との関わりがほとんどなかったはるですから、人から注目されると、こんなにいい事があるんだと、そのとき学んだようです。

 ペットショップなどで売られている犬は、人が入れ替わり立ち代わりくるけど、別にそれでおやつをもらえるわけでもないし、外にだしてもらえるわけでもないので、こうした要求吠えは意外に少ないのだと、山本先生が教えてくれました。

 そして、はるは、鳴いたり、がりがり齧ったりする事で人からの注目を得られるということも学んでしまったようでした。普通、人は犬が静かにしていても注目しません。鳴いたり、うなったり、いたずらをすると、「あっ」と思って注目してしまいます。はるにとっては、人が驚いたり、危ないと思って注目しているのと、遊んでもらえそうなときに注目しているのとは区別できませんから、しめしめということになり(←もちろんですが意識的に「擬人化」してます)、いよいよ悪戯するようになってしまいます。

 これは、家で飼われている犬にはよく見られる傾向だそうです。つまり、犬は、どうでもいいようなものではなく、飼い主が大事にしているもので遊ぶ傾向にあるということです。

 はるがうちにやってきてから数日は、ちょっとでも私が視界からいなくなると、最初はきゅんきゅんと、そしてだんだんと激しく、しまいには背中をそって遠吠えのように吠えていました。

 そんなはるを見ていると、胸の奥が痛くなります。ぎゅっと抱きしめてあげたくなります。福島から、那須の山から、一人で降りてきて、きっと寂しいに違いない。なにしろ、まだ生後8ヶ月の小犬ですから。

 でも、そこではるを抱いてしまったら、はるは増々鳴くようになってしまいます。我慢してると、より大きな声で、より切ない声でなく、だから可哀想で抱いてしまう。すると、次はより一層大きな声で、より切ない声で鳴くようになる。これは私の専門の行動分析学でも常識なのに、でもいざ鳴くはるをそのままにしておくとなると、なんと辛い事でしょう。

 「計画的消去」が消去する側にとってどんなに辛いものか、その後、1ヶ月くらい身をもって経験することになります。

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夕べ帰宅してテレビをつけたら、いきなり渡瀬恒彦がふっくんに「あなた学習心理学を勉強されていましたよねぇ」と詰め寄っている。

なになにナニ?と見入ったら、オペラント条件づけの解説(動物や子どもの学習と定義されていた!)はでてくるわ、スキナー箱
でラットがうろうろしているわ(実写)、終いには、オペラント条件づけを使って子どもたちに人を殺させたことをふっくんが認めるわと、もう、ぶっとび支離滅裂(大笑い)。え、たんなる躾じゃん。

すぐに終わってしまったので録画もできず、家事やっててエンドロールも見られなかったので、いったいどんな心理の専門家がこんな脚本を監修したのかという、一番の興味が満たされなかったです。

新・おみやさん』というテレ朝のドラマです。

誰か録画していたら教えて下さい。



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(うちに来る前のはるとはるのお姉ちゃん。同胞って双子のことだろうに、なんでこんなに別犬みたいなんだろうと思っていたら、犬の場合、同じときに生まれた兄弟姉妹で顔が全然違うことはよくあることだそうです)

 はるをもらいうけることに決めましたが、2月には長期出張があり、それが終わってからでないと、家の中を整理して、犬と暮らせる環境をつくれません。電気のコードを噛んだり、大事な書類や本をひっくり返したり、犬に悪気はないけども、飼い主にとっては困りものになる行動は、最初からその機会を与えないことが肝心のはず。だから、部屋の中を整理することで、問題行動が生じて、強化されてしまう機会をできるだけ減らしておこうと考えました。

 そこで部屋のプチリフォームを開始。本やステレオを置いていた低いラックを、扉を閉められる頑丈なキャビネットに換えました。居間でたっぷり遊べるように、巨大な座卓(10人くらいでホムパできるやつ)も、巨大なソファ(hide-a-bedタイプでセミダブルベッドに早変わりするやつ)も、和紙を使った間接照明も、引き取ってくれる人を探して処分しました。

 ちょうど年末に『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵)を読み、いらない服や本や写真や引出物などの「全捨」をやっていたので、その波にものって(行動的慣性?)、どんどん捨て、どんどんあげました(こんまり先生によると不用品を人にあげるのはNGなのですが、はるが来る前は立派な要品だったのでヨシとしました)。いずれにしても、喜んで引き取ってくれた人たちに感謝です。

 そして山本央子先生からアドバイスをいただき、居間にサークル(2畳くらい)を設置しました。サークルの下には防水のシートを敷き、サークル内にはクレートをこしらえました。

 この頃、私の頭の中は、「クレート」、「ケージ」、「ハウス」、「サークル」、「カドラー」など、慣れない専門用語が飛び交い、混乱していました。本を何冊も読みましたが、どこにも「クレート」や「サークル」の定義が書いてありません。ある本で「クレート」と命名されているものが別の本だと「ケージ」だったり、「ハウス」だったりします。そもそも「ご飯」とか「餌」だと思っていたものが「フード」と呼ばれていることも知らなかったし。

 居間のプチリフォームも完了し、キッチンに入って行かないように赤ちゃん用のゲートもつけ(これはすぐに失敗だったことが判明します)、電源コード類も片付け、コングやビターアップルなど、そのときにはまだ正体不明で言われるがままAmazonで注文していた数々のアイテムもそろい、2月中旬頃にようやく"お輿入れ"準備が完了したのでした。

 これを片付けて、

Before

 こんな感じに(右奥のクレートはこの後毛布で覆いました)。

After

(そのうち別記事で取り上げるかも。面白本&メソッドです)
 ↓   ↓   ↓

人生がときめく片づけの魔法 人生がときめく片づけの魔法
近藤 麻理恵

サンマーク出版  2010-12-27
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MacのExcel 2011で多層ベースライン法を使った実験のデータをグラフ作成していたら、どんづまりに。

3つの折れ線グラフを縦に並べ、介入開始線を縦断して引き、縦軸の軸名をひとつ代表としてつけ、縦軸の0点が横軸よりも上にくるようにしたぶんのマイナスの横軸を白塗りの四角で隠し、等々と、図形やテキスト(オブジェクト)を複数追加していき、最後に一つにまとめてグループ化しようとしたけど、どこをどう探しても、図形描画モードに切り替えるアイコンが見つからない。図形描画モードつうのは、カーソルが十字架ではなく矢印になるモードで、これだと該当する場所をドラッグすればそこに含まれる全てのオブジェクトが選択される便利機能。

ネットで検索したら、ナント、この機能が“廃止”になったことが判明した()。シフトキーを押しながらクリックしていけば複数のオブジェクトが選べるが、オブジェクトを下の方のレイヤーに配置させていたりすると、もう選べない。12個あるオブジェクトの11個めを選択したあたりで気を抜いて選択解除になったりもする(イライラ)。

Microsoftの公式ページには、この問題が「Excel 2011 の既知の問題」として紹介されている。

意識的に(まさか「無意識的に」?)これまであった機能をはずしておいて、それを「既知の問題」と呼ぶとはさすがMicrosoftである。

天敵、強敵。

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 はるは東関東大震災の後、2011年の6月某日、福島第一原発から20km圏内の非難地域で生まれました。

 お母さんとお姉さん、同胞の姉妹と一緒に4匹で発見されたそうです。

 見つけてくれたのは広島からやってきた「みなしご救援隊」というNPOの方々です。

 そして、はるは、那須塩原にあるシェルターに保護されました。

 シェルターにはたくさんの犬、猫、それに亀やポニーまでが、一緒に暮らしていました。

 そこにやってきたのが、那須塩原でAFC(アニマル・ファンスィアーズ・クラブ)という、犬のしつけや競技訓練をする施設を運営している佐良直美先生です。

 佐良先生は広大な敷地に、何十頭もの犬や猫と一緒に暮らしています。元々、犬や猫が大好きで、歌手や女優として大活躍していらしたときから、野良犬や野良猫を保護し、これまでに飼った犬や猫は500匹以上だそうです。

 佐良先生は、はるを見て「この子はいい」と、一目で気に入ったそうです。シェルターで何十頭もの犬がわんわん吠えている中、はるは静かに佇んでいたそうです。それでも手を伸ばすと、少し警戒しながらも寄って来て、佐良先生の手の中に入ってきたそうです。

 ちょうどAFCで犬の訓練競技のワークショップのお仕事をされていた山本央子先生もはるを見に行ってくれました。山本先生は家庭で犬と人が一緒に幸せに暮らせるように助ける仕事をされている先生です。アニマルセラピーに適した犬を見分ける"適性評価"という仕事をされている専門家でもあります。

 その山本先生も、はるを見て「こんな子はなかなかいない」と思ったそうです。

 佐良先生とは昨年の12月にお会いしていて、「犬が飼いたいんですよ」とお話していました。佐良先生は「仕事もお忙しいでしょうし、一人暮らしなら犬より猫の方がいいですよ」とか「犬を飼うなら犬を世話してくれるお嫁さんをもらいなさい」と、冗談のような本気のような事を言われます。

 そんなことをおっしゃいながらも、ほとんど初対面の私のために、名古屋までマイカーをご自分で運転されて、シェルターに保護されていた犬を一頭、連れてきてくれていました。

 でも、その犬はけっこう吠えることがわかり、高齢でもあり、都内のマンションで一人暮らしという、私の生活状況にはどうもあわないだろうということになり、またいつかご縁があれば、ということになっていたのです。

 そんなこともあって、佐良先生がはるを見つけたときには、これはぜひにと、山本先生と杉山尚子先生を通じて、私に声をかけて下さいました。他にもすでに何人か、はるを欲しがる人もいたそうです。同胞のお姉ちゃんも人気で、はるより一足先に引き取られて行きました。

 実は、犬を飼いたいなぁとはずっと前から考えていました。子ども頃に飼っていたマルチーズは、中学生のときに家から脱走し、行方不明になってしまいました。辛く、悲しい想い出です。

 今から考えると、ルナという名前のあの子には何もしてあげられませんでした。トイレのしつけもできなかったし、散歩もリードで引きずり回すような状態でした。

 また同じことになるのは嫌だなという気持ちと、今度は色々と犬のことやしつけのことを勉強して、散歩の仕方も練習して、犬と楽しく暮らしたいなという気持ちと、ただでさえ忙しい毎日を過ごす自分に一つの命を預かることなんて本当にできるかどうかという気持ちとがいったりきたりして、1年間くらいずっと考え続けました。

 はるがうちにくる前の数ヶ月間は、杉山先生に教えていただいた里親募集のサイトを毎日のように見て、こんな子がうちに来たら、どんな生活になるんだろうと、思い浮かべていました。

 はるをもらいうける決心をしたのは1月末です。佐良先生と山本先生がそこまで薦めて下さるのであれば、これはきっと間違いなくいい犬に違いないと、はると暮らすことに決めました。

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