2011年12月アーカイブ

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 この冬休みの宿題の一つが、全部で4台あるMacをLion(MacOS10.7)にアップデートして、iCloudを完全導入すること。iPhone、iPadとあわせて6台がクラウドを通して同期することになる(ちなみにLionからMacOSは基本的にネットワーク販売のみとなりDVD等では購入できない。これじゃ研究費では買えないじゃんとわめていたら、なんとそれ用にUSBメモリで販売されていた。でも超割高。ゆえに大学のMacをどうするかは未だ検討中)。

 まずは試しに自宅のiMacとMacBookAirにLionをインストールしてみた

 わ!

 iPhoneで撮影した写真が何もしなくてもMacBookAirのiPhotoで見られるようになる。TVCMみたいだ(ただし、iMacのiPhotoはバージョンが古いのでこの「フォトストリーム」という機能には未対応)。

 ところが....

 端末を一台同期させるたびにアドレス帳のデータが自動的に合併され、2倍3倍に膨らんでいく。重複データの自動チェックとかはしてくれないみたいだ。Macのソフト「アドレスブック」のメニューから「重複項目を検索」し、見つかった重複を「結合」させるのだが(参考)、不思議なことに、これ一度では終わらない。何回か繰り返すと「重複は見つかりませんでした」となるのだが、(あたりまえだけど)また一台同期させると同じことの繰り返しとなる。

 Safariのブックマークも同じ。このさいだからと1台のMacでブックマークを整理したのだが、iCloudで共有すると、たちまち古い端末からのデータで混在状態となる。その都度、いらない項目を手動で削除しないとならない。

 そうした作業を繰り返し、とりあえず、iPhone、iPad、iMac、MacBookAirは同期されるようになった。神様、このままクリーンな状態で保たれますよ〜に。

 ただし、同期のタイミングがわからなくて気持ちがわるい。手動のオプションがなくて、すべてお任せなのである。iMacで変更したデータが瞬時にiPhoneに出現することもあれば、しばらく待ってもなかなか更新されないことがある。

 どうやらクラウドというのは「どこに何を置いておく」というルールを決めてきっちり守るような仕組みではなく、「なんとなくどこかに何かがある(だから探せばきっとでてくる)」という仕組みではないのかとまで疑ってしまう。

 ルール支配の理屈よりも、使いながら随伴性形成的に慣れていくのがベストなのかも。

 

 そんな中、一つ朗報:

 mobile meからの移行のお知らせには明示されていなかったのであきらめていたのだが、iCloudではことえりの辞書も自動的に同期される。これは助かる。現在はアドレス帳のデータを便宜的に使ってしのいでいるiPhone/iPadの単語登録(参考)も、ぜひことえりの辞書と自動的に同期させて欲しいものだ。

 その他:

 MacBookAirではFinderに表示される「AirDrop」なるフォルダーがiMacでは見つからない。調べたら、この機能はハードウエアに依存することがわかった。旧機種でも無理矢理起動することもできるらしいがセキュリティ上の問題があるんだと。MacのOSはハードウエアには極力依存しないように作り込んでいると思っていたので、これはちょっと意外だった。

 ハードウエア依存と言えば、「そのうち対応機種が増えます」と言い続けている「AirPrint」。どうやら「そのうち」というのは「そのうちシステムが更新されてつながるプリンターが増えます」という意味ではなく、「これから発売されるプリンターにはこのシステムに対応するものが増えるはずです」という意味だったらしい。待ってて損した。と同時に、古いプリンターでもMacのプリンター共有機能を使って、iPhone/iPadからの印刷を可能にするソフトウエアを発見。その名も「AirPrintActivator」。Macが起動していないと使えないという難点はあるが、iPhoneで検索した地図やiPadで見ていた資料をそのまま印刷できるというのは実に便利。お勧めです。

 その他その2。

 この機会にFirefoxのブックマーク同期もXmarksから純正のFirefoxSyncに変更。Xmarksの Safari版が挙動不審で煩わしくなってきたのが理由。これでFirefoxとSafariのブックマーク同期はできなくなるが、Safariからの追加はEvernoteを介することで解決しようと思う。

 最後に蛇足。最近、下の図のような認証をするシステムが増えているが、自分は苦手。ほとんどテクスチャルできないし(文字列版)、エコーイック/聞取りできない(音声の数唱版)。俺、ロボットじゃないんですけど。

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 冬休みの宿題、一つ完了。

 皆さま、良いお年をお迎え下さい。

 2011年最後の記事として、行動分析学特講のレポートである学生が取り上げていたテーマを掘り下げ、視考してみました。

 まずはレンタルビデオのビジネスモデルの随伴性分析です。従来からの店舗型、ここ数年で伸びてきた郵送型(月定額制)、今後の展開が予想されるオンデマンド型(ただし、月定額制)の三種類についてタコ足ABC分析をしてみました。

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 店舗型は「来店行動」が必要なところ、レンタルのたびに支払が発生するところ(明確な弱化の随伴性があるところ)が他のビジネスモデルとの違いです。このため、来店を促す仕組みを工夫しないとなりません。店舗の立地条件、ダイレクトメール、割引キャンペーンなどの先行条件にかかわる要因と、来店が高確率で強化されるように在庫を確保したり(来店行動の強化)、2本借りたら3本めは無料のような料金システムを提供したり(支払いに関わる弱化随伴性を緩める)するなどの結果にかかわる要因があります。

 宅配型は「来店行動」が不必要なところ、レンタルのたびに支払が発生しないところが店舗型にはない優位点です。返却にかかる行動コストも低いところをセールスポイントにしていますが、実は返却しに来店すれば、そのときにまたレンタルする確率も上がるので、これだけ比較して店舗型が不利とは言えません。ただし、宅配型は基本的に契約サービスなので、契約行動の随伴性は別途考えなくてはならず、契約時には「ポストに返却」は有利に働くことでしょう。月に借りられる本数が決まっているサービスでは、一枚借りるたびにその月のレンタル可能数が減るわけですが、業者はこのフィードバックを巧妙に隠しているように思われます。契約時には「借りなかったぶんの持ち越し可能」条件が有利に働くと思われますが、契約後はやはり毎月何枚借りていて何枚持ちこされているかはわかりにくくしているようです。これはもしかすると続けてレンタルしたいコンテンツが月制限によって借りられなくなるというリスク(例:ドラマのシリーズもので次をすぐに観たいときなど)を回避する随伴性を設定し、そのルール支配行動を使って、より高額な(業者にとって利益率の高い)プランへ誘導する方略かもしれません。

 

在宅型サービスにおいては強化の遅延が一番の課題です。人気のコンテンツだと数週間、場合によっては数ヶ月後にようやくDVDが届くことになるので、ウィッシュリストに登録した時点での確立操作は視聴時にはすでに弱まっていることもあります。対策として、追加料金を支払うことで即納するサービスもあるようですが、そうなるとコンテンツあたりの料金が店舗型に比べてかなり割高になり、利用頻度は下がることが予想されます。おそらく、今後、業者としては遅延中(DVDが届かない間)にも何らかの好子を提示するサービスを併用してくるのではないでしょうか(例:DMM.comでは月額契約者がネット経由で見放題になるサービスを開始しています)。

 オンデマンド型はまだ日本ではあまり浸透していませんが、今後、著作権などの問題が解決したら(音楽業界がネットでのダウンロード販売を最終的には受け入れたように)、おそらく急速に進むことでしょう。現在でも一部のネットテレビで売り切り型のオンデマンドサービスが存在します(例:アクトビラ)。しかし、これらのサービスはインターフェイスの操作性が低く(画面の移行に何秒もかかり、文字入力が困難なめ検索も難しく)、コンテンツあたりの価格も高いため、これは全く勝負になっていません。そこでここではhuluに代表される月定額制見放題のサービスの随伴性を視考してみました。来店行動も必要なく、強化の遅延がほぼないことが最も強力な武器です。利用料支払とレンタル行動の間に弱化の随伴性がまったくなく、返却や遅延金などのコストもゼロです。期待して(確立操作が高くて)レンタルしたのにちっとも面白くなかった(消去された)ときにも、従来型(特に店舗型)では我慢して最後まで観てしまうことがあるでしょうが、この形態ならすぐに鑑賞を中止して次に観たいコンテンツを見始められます。今のところ、huluでは視聴可能なコンテンツの数に限りがあり、これが当座の弱点となりますが、これは各供給会社との契約次第でしょう。

 

ちまたで噂されているように、もしAppleがhuluを買収し、AppleTVのサービスとして展開するか、もしくはこれも噂されているiTV(スティーブジョブズが残したロードマップに計画されていると言われるAppleの革新的なテレビ)に組み込まれれば無敵となるでしょう。

 今回の随伴性分析からiTVに期待するのは、以下の点です。

  1. 料金は月定額制で見放題プラン。
  2. 現AppleTVのインターフェイスかそれ以上の操作性(文字入力をまったくなくしても検索ができるようにするか、何らかのイノベーションでテレビ画面での簡易な文字入力を可能にする。iPhoneを遠隔キーボードとして使うというのは案かもしれない)。
  3. 処理速度も現AppleTVかそれ以上。
  4. 通常のTV(デジタル放送など)の情報やブラウザ(これもTV画面で簡単に使えるように)情報からコンテンツ選択画面へダイレクトにリンクする。
  5. もちろん視聴した感想などはFacebookやTwitterなどと連携してすぐに書込めたり、読めたりする。
  6. (要するに)iPod/iPhone+iTunesがCDプレイヤーとCD店頭販売&レンタルにとって変わったように、iTVがDVD/BDプレイヤーとTV、店頭型・宅配型のレンタルサービスに、操作性、統一性、ユーザリティなどによってとって変わるということでしょうか。

 来年が楽しみになってきました。

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 後期のレポート採点がすべて終了〜 これで気持ち良く年を越せます。

 Wordではファイルごとに最後に表示したときの画面倍率が保存されているようで、ファイルを開くと、レポートごとに異なる倍率で表示される。

 さすがに学部生は若い。多くの学生が100%以下。中には70%とかで作業している奴もいる。こんなんでよく読めるなぁ。

 老眼の俺にはとても厳しくて読めないので、150%から200%に拡大して読むことになる。 

 ファイルを開くたびにほぼ毎回この操作をしなくてはならない。倍率を強制的に固定する機能があればいいのと探したが、ないねぇ〜。

 学期ごとに平均120通のレポートを読むとして、日本全国約3万人いる大学教員の半分が老眼だとして(ありえる)、前後期に同じような作業をしていれば、毎年、日本だけで360万回この操作が行われていることになる。

 無駄ですねぇ。

 MSさん、なんとかしてくれ。

 追記:品川クリニックから「40歳からのレーシック」の案内が届いた。すでにレーシックをした人も追加で老眼対策の手術ができるらしい。"レーシックカメラ"という小さく薄いレンズを埋め込むということ。心がちょっと動きます。

 

 

 

[WorkItOut!!からの引越し案内]

今となっては化石的な資料ですが、一応、移転しておきます。「自立」や「自発的」コミュニケーション、構造化を学校に導入することなどについて、考えるべきこと、整理すべきことなどが蓄積してきています。いずれまとめないとならないです。


行動分析学からみたTEACCHプログラム

【レポート】
 2002年6月20日-21日に佐賀大学附属養護学校とその近隣の福祉施設を見学してきました。佐賀大学附属養護学校は、自閉症の人たちの支援システムとして日本でもよく知られるようになった、米国ノースキャロライナ州のTEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren)プログラムを早くから取り入れた先進的な学校です。また、ノースキャロライナ州がそうであるように、この地域では学校だけでなく、保護 者、福祉関係者などの連携によって、就学前から就労、地域での自立までを目指した総合的なライフサポートのためのネットワークができつつあるようです。

続きはこちらから。



自閉症サポートの最先端-TEACCHプログラムに学ぶ

【レポート】
 2002年9月14日から16日まで上越教育大学で開催された第40回日本特殊教育学会で、自主シンポジウム『自閉症サポートの最先端-TEACCHプログラムに学ぶ(2)-』に指定討論者として参加しました。ここではこのシンポジウムで学んだこと、考えたことについてまとめます。

続きはこちらから。

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 『Scientific American: Mind』を通勤電車で読み、内容や気がついたこと、考えたことをTwitterでつぶやく作戦も停滞気味。スタログを使い、Evernote(やFastEver)も駆使し、つぶやきはツイートレターでGmailに転送し、専用フォルダに自動仕訳けして、後々時間がとれたらアーカイブを読みながら研究計画を立てるときの参考にしようと目論んでいたのだ。

 まさにCloud大回転。

 ところがどうもおかしい。自分を正直だと思っている人ほど他者の嘘を見抜けるといった研究が紹介されていたと思うのだが、どこを探してもでてこない。やっとEvernoteの片隅にタグ付けされていない状態で発見したが、TwitterにもGmailにも見つからない(最終的にこの研究は Carter & Weber (2010) の "Not Pollyannas: Higher generalized trust predicts lie detection ability" (Social Psychological and Personality Science, 1(3), 274-279)であると判明)。

 そうかと思えばTwitterのログに残っていたRamachandran夫妻の実験についてのつぶやきはEvernoteにもGmailにも見つからない。つぶやいたことがあることには最大限の確信がある「Schadenfreude」に至ってはどこにも見当たらない。

 そんなこんなで雲の中に散り散りになってしまっていたつぶやきの迷い子たちを回収するのにかれこれ小一時間もかかってしまった。想定回収率80%。クラウドなんだから、どこかにあげておけば後からなんとでもなるだろうと思いきや、どうやらしっかりした使い方のデザインが必要そうだ。整理整頓して近日中に再起動。

 ところで、SAMのwebサイト、以前は『Scientific American: Mind』だったような気がするのだが、いつの間にかコロンがとれてる? これじゃまるで Scientific American Mind みたいじゃないですか。

Yorokobu

 スペインの国内線に機内誌としておいてあった雑誌『YOROKOBU』。

 喜ぶ? ニホンゴかい?とぱらぱらめくってみると、スタイリッシュな写真がいっぱい。

 記事はほとんどスペイン語なので空想の域をでないのだが、デザインを意識した情報誌のようだ。後でwebページも発見

 「YOROKOBU」の語源が「喜ぶ」なのかどうかは未だ不明。

Google翻訳で調べても「YOROKOBU」(スペイン語)が「YOROKOBU」(日本語)になるだけだ。

 スペイン語はまったくわからないのだが、こうやって写真が多い雑誌をめくっていると、時差ぼけで頭が回らないせいもあってか(言語オペラントの自発頻度がそもそも低いせいか)、なんとなく何が書いてあるかわかるような気がしてくる。写真や記事の一部の英単語などがそれとなく弁別刺激や条件刺激として機能し、これらの刺激が引き起こすべき行動が言語行動の介在なしに引き起こされているということかもしれない。

[WorkItOut!!からの引越し案内]

徳島県立国府特別支援学校とのコラボレーションで生まれ、発展し、いまだ活用されているデータベースです。


特別支援教育のための教材データベース

徳島県立国府特別支援学校の先生方による教材データベースです。発達障害児(主に自閉症児)のための自立課題が中心です。


個別の指導計画作成支援ツール

*現時点では校外の方にはゲストとしてデータの検索と閲覧のみを許可しています(ID=guest、パスワード=guest)。

指導目標の領域表や指導目標の検索・登録に関するマニュアルなどはこちらから入手して下さい。



特別支援教育のための事例研究データベース

徳島県の特別支援学校や小学校で行われている事例研究データベースを公開しています。

2007年度以降に行われた事例研究はこちらから参照できます。

2006年度以前に行われた事例研究はこちらから参照できます。

 スペインでは飲食店での喫煙が全面禁止。日本でいう居酒屋でも禁煙。ところが路上は全面解禁で道行く人の多くが歩きタバコ。老若男女おかまいなし。煙くて困る。しかも平気でポイ捨てる。モデルのような美人がグッチの入口でタバコを投げ捨て、ヒールで踏んづけて入店して行ったのにはたまげた。夜の街中で煙を避けるにはBarに入るのがベストという、ナントモな逆転現象。香水もキツい。デパートの一階が鬼門の自分にとっては、かなり厄介な状況。

 厄介な状況と言えば、公共のトイレが少ないことにも苦労した。地下鉄の駅にトイレがないし、有名なデパートチェーン(エル・コルテ・イングレス)でも、最終的に最上階のレストランの奥にあるトイレを見つけるまで、各階を彷徨った。しかもコンビニがない(これはヨーロッパ全体がそうらしい)。近年トイレが近くなってきている自分にとっては、これまた厳しい状況である。

 スペインの皆さまはどうしてらっしゃるのだろうと思う。回りをみても、いかにも我慢しながらキョロキョロとトイレを探してしている人がいない。こういう環境で育つと、おしっこも長時間待てるようになるのだろうか。確かに排尿にはオペラントとレスポンデントの両方の成分があるよな。おしっこを溜める機能に筋トレの要素でもあるのだろうか。それとも、排尿を誘発する条件性刺激(トイレやトイレのサイン)が提示されなければ、実は排尿の頻度はもっと低いものなのだろうか。などなどとバカなことを考えながら歩いていたら、ふと道ばたで6歳くらいの子どもに平然と立ちションさせてるお母さんを目撃。

 そうだよなと妙に納得。

 バルセロナは綺麗な街だった。あちこちにオブジェやガウディの作品と思われる建物がある。普通のアパート(というかコンドミニアム)も洒落ている。

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 港あり、海岸あり、ボードウォーク(catwalkという名前がついていた)沿いにはリゾートホテルのプライベートビーチにあるようなカフェが並んでいた。

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 街が比較的きれいなのは小型車並みに巨大なゴミ箱かもしれない。古いテーブルランプを裸でこの箱に投げ入れているおばさんをみたときには驚きました(注:おばさんが裸だったわけではないよ。念のため)。

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 市内観光には観光用の巡回バスをお勧めする。グエル公園のような観光スポットが必ずしも地下鉄の駅のそばにないからだ。

 この巡回バスはかなり便利。Blueライン、Redライン、運休していたがYellowラインの3系統あり、乗り放題のチケットを購入すれば、路線上のバス停の好きな停留場で何回も乗り降りできる。「はとバス」もこのような仕組みを導入するといいのにね。

 そういえば日本政府は海外からの旅行者を増やすために、日本への旅費を補助することを検討していると聞いたことがあるが、そんなことより、日本に来てからのサービスを厚くしたらどうだろう?

 たとえば、滞在中、通話・パケ代が無料になるスマートフォンのレンタル。 かつ、主要数カ国で対応できる道案内用電話番号(配布した電話からフリーダイヤルでかけられる)。

 たとえば、国内移動の旅費をチャージしたSUICA などのプリペイドカードの配布。

 たとえば、提携するレストランなどで使えるクーポン券のブックレット(銭湯の回数券なんかも日本らしくて面白いと思う)。

 今回の旅では、日本の「OMOTENASHI」の素晴らしさを再認識した。申し訳ないが、スペインでは、ホテルでも、バル(BAR)でも、道端でも、全体的にはHOSPITARITYの低さが目立った。客の身になって、気持ちを汲んで、心をこめて...という文化はこの国はないらしい(ちょっと言い過ぎかな)。

 ホテルのフロントで道案内を訪ねても「知らない」の一言で終わったり、エレベーターが工事中で思い荷物をかついで階段登らせているのに「申し訳ありません」という様子もなかったり(どちらもマドリードの宿)、"Tourist Information"に座っている女の子と男と子が客が列をなしているのに二人でいちゃいちゃとおしゃべりしてたり、枚挙にいとまがない。

 ガウディにしろ、ラマンチャの男にしろ、アルハンブラ宮殿にしろ、各地の古都にしろ、確かにスペインに観光名所は多いが、心のこもった顧客サービスという点で日本と比べたら月とスッポン。ぜひとも日本政府と観光業界には「おもてなし」という無形文化財を活用し、かつ、技術革新とKAIZENのシステムを導入し、本気で観光立国に取り組んで欲しいものである。無料航空券で釣るよりも、「日本でこんな感動をした」という口コミを増やすべし。感動の源は日本人のおもてなし行動と情報技術。

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 学生が「新近性」と「親近性」を混同していて、どうやらその原因は私にあるようだと、藤田先生が教えてくれました。

 「新近性」とは系列位置効果の末尾の部分、時間的に最近提示された刺激を想起しやすいという“recency effect”に使われる用語です。系列の最初の方を思い出しやすい「初頭効果」(“primacy effect”)と対比される概念です。

 一方、「親近性」は刺激にどのくらい馴染みがあるか(“familiarity”)について測定したり、評価したりするときに用いられる用語です。

 学生さんたちは私が担当している、主に1年次対象の実験実習で、“recency effect”=「親近性」であると学んでしまったらしいのです。

 おかしいな、そもそも系列位置効果の実験はもうやってないしな。もしかしたら“デジャブ”(既視感)の実験のときに、意味が似ていて、よく見る言葉として“親近性”を、刺激提示の順番の効果の説明に“新近性”を使ってしまい、混乱させたのかな、なんて想起していましたが、まったくの記憶違いだったようです。

 ティーチングアシスタントのKさんの目撃証言によると、レポートに「親近性」とあったのを「新近性」と訂正しようとしたら、学生から「親近性」と参考書に書いてあったと言われ、そういうことならそういうふうに使う人もいるんですねと認めたとのこと。実際、その学生さんたちのレポートはよく書けていて、授業では解説しなかったrecency effectを英単語でも書いてあったので、そのときは単純に「えらい!よく調べたね」とポジティブに受け取ってしまったようです。

 Kさんもなんとなくそう覚えていますということで確かではないのですが、そういう展開ならいかにもありそうです。

 記憶の専門家の藤田先生によると、“recency effect”を「親近性」効果とするのは明らかな間違いだそうですから、この機会にお詫びして訂正します。

 混乱させてごめんなさい。

 <(_ _)>
 

 知らない街を地下鉄で移動するのは楽しい。国や地域で異なる切符やカードの買い方や使い方を、まるでRPGに挑むように、あぁでもない、こうでもないと試しながら、路線図やチケットなどのアイテムをゲットしながら、正解を探していく。最初はまったく意味をなさない自販機の表示やボタンが、成功と失敗を繰り返すうちに「なるほど、そういう意味か」といった言語行動を伴って、弁別刺激と化していく。

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 三十路以前は路線バスにもチャレンジしていた。ワシントンD.C.では間違ってとても危険なエリアに向かうバスに乗ってしまったこともあった。タイ南部の田舎町で逆方向のバスに乗ってしまい、一日数便しかなかったため、そこで一泊してしまったこともあった。路線バスには高いリスクがつきものだ。

 バルセロナは地下鉄が整備されているということだったので、まずは路線図を入手した。切符の自販機は難解。案内画面は英語表示にも切り替えられるのだが(英国の国旗が英語表示というところはさすがヨーロッパ)、そもそも、どの駅まではいくらという、日本にはよくある、料金付きの路線図や表形式の教示がない。こういうときは、つくづく日本のシステムがよくできていて親切だと感じることが多いが、単に慣れているだけなのかもしれない。結局、旅行者向けの一日乗り放題的なチケットが買える選択肢を発見して、解決。

 ところでバルセロナの地下鉄(後でわかったのだけども、マドリードでも)では、車輌の扉はすべて手動で開閉するようになって、ドアにボタンやレバーのようなオペランダムがついている。レバーが旧式で、ボタンが新式のようだ。

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 日本でも地方ではこういう車輌に出くわすことがある。冷暖房の効率を上げるためかと思われるが、少なくともバルセロナの地下鉄の構内は、暖房が効き過ぎているのではないかと思うくらい暑かったし、朝から夜までいつでもけっこう混んでいたから、手動のメリットはあまり感じらない。他に何か事情があるのだろうか。

 さて、この手動ドア。強化スケジュールはFI的で、面白いようにスキャロップが生じていた。なんて書くと上から目線で冷静に観察しているかのようだが、自分がドアを開けるときにはハラハラもの。即時強化の弁別刺激がないので、ホームに到着し、停車するかしないかくらいのタイミングでカチャカチャと反応が始まる。初発で強化されないと(ドアが開かないと)、強化されるまで(ドアが開くまで)カチャカチャが加速していく。"ハラハラ" の原因はリミテッドホールドがついていること(ドアが開かなければ降りられずに出発してしまう)と、ノロノロしていると後ろからせかされるということがあるだろう。実際、後ろにいたおばちゃんの手が伸びてきたし。

 強化可能時を知らせる弁別刺激をつければいいのにと思っていたら、新型車輌のボタン式にはライトが点灯するものもあった。ところが、それでも反応は同じくカチャカチャスキャロップ。正確には言えないが、何回か押してみたところ、ライトが点いてるときに押してもドアが開かないことがあるようだ。カチャカチャスキャロップが反応クラスとして、レバー式ドアからボタン式ドアへ般化しているというわけでもないということか。

 観光旅行が苦手だ。名所旧跡そのものに興味がないわけではない。教科書や映画でしか知らなかった歴史を現実を直視しながら辿ると、「なるほどなぁ」「まさか」「ということは...」と、思いがけないほど色々な事を考えさせられ、興奮することもある。

 苦手の源は観光客にある。集団でぞろぞろ歩き、大声でしゃべり続け、旅の恥をかき捨てて行く。展示物の前で解説文をゆっくり読んでいる側で、聞こえよがしに知ったかぶりを始めるおやじが現われると殴りたくなる。そもそも集団活動も苦手である。歩くのも、何かを決めるのも、平均よりかなり速い自分にとっては、足かせをはめられたような状態になる。強化率が落ち、行動コストが増え、結果、攻撃性好子が確立される。集団旅行には参加せず、観光地を回避するのは、これを自覚しているからである。

 ともあれ、今回は久しぶりの「修行としての旅」。どこかで苦手に挑戦しなくてはならない。

 そこでバルセロナではガウディの作品を見て回ることにした。元建築家志望としてはここははずせない。これが一日。もう一日はハイキングに。何しろスペインは知る人ぞ知るクライミング・ボルダリングのメッカである--ということを出発前日にネットで発見した。

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 バルセロナから電車で1時間ちょっと行ったモントセラト(Montserrat)は岩山の中にある寺院が有名だが、実はこの周辺一帯がクライミングのエリアだというのだ。

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 今回は一人旅なので岩登りはできないが、こんな岩を見ながらハイキングできたら気分抜群に違いない。

 というわけで、土日のいずれかに市内ガウディツアー、もう片方でモントセラトでハイキングとなるわけだが、問題は天候。どうも雲行きがよろしくない。昨夜、ホテルにチェックインしてテレビを見ていた限り、すべてスペイン語の番組で推察するしかないのだが、週末はずっと曇り時々雨らしい。

 Yahoo! Españaでみても、やはり曇り時々雨。しかもスペイン全土にわたって雨マーク。地中海性気候はいずこに。

 9時まで待っても空はどんより曇り空。致し方なしと、今日はガウディツアーに決定。

 もちろん、このまま土曜は曇り時々晴れ(ただし夕方から大雨)となり、日曜は天気予報は相変わらず曇り時々雨のままなのに、空はずっと快晴となるとは、神のみぞ知ることなのであった。ただし、実はスペインの天気予報は当たらないというのが常識ということは、勉強不足の俺のみぞ知らぬことであったのだ。結局、雨に降られることを怖れてモントセラトには行けずじまい(悲)。

 スペインの夜明けは遅い。時差ぼけのせいで4時過ぎに目が醒めてしまったということもあるが、ベッドに横たわり、体を休め、今か今かと日の出を待っているのに、窓の外がいっこうに明るくならない。うつらうつらしながら忍耐強く待つ。6時になっても真っ暗だ。7時になっても真っ暗だ。カーテンを開け、外の様子をうかがっても、マンションとおぼしき向こう側のビルには電灯さえ灯っていない。土曜だからか?

 7時半を過ぎ、もしや時計が間違っているのではとパソコンを起動し、「バルセロナ 日の出」と検索し、当地の日の出時刻が7:49であることがわかった。さらに調べると、バルセロナの北緯は「北緯41度22分57秒」、これは日本なら函館あたりに相応する。中学地理で獲得したと思われる「スペイン」→「地中海性気候」→「温暖」→「南国」というイントラバーバル(and/or 刺激等価クラス)のせいで、バルセロナは東京よりも暖かいと非言語的に信じて疑っていなかったことが明らかな誤りであると気づいた瞬間だった。

 8時を過ぎて、ようやく窓の外も白んできた。東京の空なら6時半くらいの空か。

 さて、今日することを決めるとしよう。

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