2010年10月アーカイブ

Xmarksshutdown


 Mac/WinのFirefoxだけじゃなく、SafariでもIEでもiPhoneでもiPadでもブックマークを同期させられるスグレものの xmarks (foxmarksからの発展系)。しばらく前にいきなりサービス停止の告知をみつけ、こりゃ参った、また別のサービスを探さなきゃと思っていたけど、どうやらまだ完全に死んではいないようだ。

 このページでは年間$10の有料サービスを使うユーザーがどのくらいいるかを調査している。おそらくそれで単独のビジネスが成立するか、あるいは他者にいくらでサービスを売却するかを検討するものと思われる。

 これだけ便利なシステムで、全世界にとてつもない数のユーザーがいて、幅広いプラットフォームでブックマークを途切れなくシンクロさせることには明らかにニーズがあるのに、それでもビジネスが成り立つとは限らない。確かにたとえばGoogleが始めたSyncが機能拡張していけばあっという間にユーザーを持ってかれちゃうかもしれない。ネットサービスの業界では特許などで新サービスを囲いこむことに否定的だから、逆にせっかくのオリジナルなシステムもすぐに摸倣される。これだと結局はすでに巨大化し、ベンチャーごと購買できる財力のある会社が圧倒的に有利なままじゃないの。

 iPhoneやAndroid携帯に機種変してからも、携帯の早打ちができてる人っているのかな。

 東大発ベンチャーの青電舎が、パタッチパネルに触感を与える技術を開発したそうな(日本経済新聞, 2010/10/20, 朝刊, p.14)

 いまだにiPhoneの「フリック」をマスターできず、入力ミスが多くてイライラしている私にとっては朗報。

 ジョブズはiPodやiPhoneから極力メカニカルなインターフェイルを排除したいらしいけど、メカニカルなキーボードには、指の相対的位置や手の形を弁別刺激として機能させ、クリック反応へ即時フィードバック(しかも指やキーの位置ごとに異なる体勢感覚)を自動的に提示できるというメリットがある。これは、おそらくdifferential outcome的なフィードバックとして、正確なキー入力という反応分化を促進することに寄与しているに違いない。

 どんなふうに実装されるのか、それでフリックが上達するようになるか、楽しみ。

日本経済新聞(2010/10/19, 朝刊, p.1) 菅はかつて、公務員改革についてこんな指示を出したことがある。
「おれが欲しいのは、3カ月もあれば霞が関全体が賛成に回るような案なんだ」

 そもそもなんでこんなにも公務員改革が望まれているかといえば、税金が無駄に使われているように思われたりするから(ほんとうにそうかどうかは実は知らんが)。

 奇妙なのは、解決すべき問題が事業の生産性やサービス品質、信頼性や安全性、高コスト体質にあるなら、まず取り組むべきなのは各種業務改善であって、人事の仕組みの見直しではないでしょ。

 これが企業であれば、たとえば仕事の効率が悪くて生産性が落ちている業務を改善するのに、退職制度を検討するのは筋違いもしくはめちゃ遠回りなわけで、まずは生産性が低下している原因を探り、一つひとつ解決していく。

 公務員の仕事も、地方で事業の単位が小さくなり、条件が整ったところでは、こうした業務改革が進んでいるように見える。

 その条件はたぶんこんなところ、

(1) 責任者がその事業の実態に詳しく、現場の意見を尊重する。
(2) 現場の人たちも改善に対して熱意がある。
(3) 責任者と現場の人たちが一緒に取り組んでいる。
(4) すでに財政がきつきつでなんとかしないと自分たちの仕事がやばい。

 成功している事例を読むと、(4)はともかく、行動内在的な強化(事業がうまくいく、予算内で収まるなどなど)や社会的な強化(上司からの/部下からの/同僚からの/顧客(市民)からの承認などなど)があれば、出世の機会(ポストの確保)や金銭的な報酬は必要条件ではないようにも見える。

 規模の大きな自治体や霞ヶ関では、まず、事業の単位が大きすぎて、(1)〜(3)の条件がそろわない(のではないかと思われる)、かつ、どうも(4)がまだ現実として機能していないのではないだろうか(地方財政再建促進特別措置法みたいな法律が国に適用されるわけじゃないから)。

 ただ、そこで働いている人たちは、おそらくはとても優秀で、愛国心もあり、条件さえ整えば、私欲を捨てて国のために頑張る人たちではないのだろうかと、私はまだ信じている(もう少し信じていたい)。

 そこで提案。

 公務員制度改革ではなく、公務員の業務改革を、できれば公務員自らが率先して進める。

 おそらく事業の整理--即仕分けということではなく、事業ごとに達成目標、予算、必要性、現実性、妥当性などを客観的に再評価し、すべてのデータを市民・国民に公開する。
(今の時代、webで大量のデータを閲覧することはとても簡単)

 そして、市民・国民からのフィードバックを受ける(「いいね」クリックなど)。

 目標を達成している事業、自分たちからみて「いいぞ、もっとこんなサービスをしてくれ」という事業はどんどん「いいね」をクリックしましょう。

 目標を達成できない事業やコストがかかりすぎる事業、「いいぞ」が少ない事業はすぐに(1-3年ごとに)見直す。

 つまり、公務員の日々の仕事を、我々国民のニーズにマッチするように分化強化できるような仕組みをつくりましょうということ。

 上述したように、出世の機会や金銭的な報酬は必要条件ではないと思うけど、どうしても経済的報酬が欲しいというのであれば、たとえば公務員のボーナスは担当している事業の成否を参考にもっと色をつけて支払ってもいいのではないだろうか。

 たとえばこれまで年間1億かかっていた事業を50人のチームが携わって年間7千万円で済むように改革したら、節約ぶんの50%を国庫返納、残りの50%を50人で分割してボーナスにあてるというのはどうだろう。

 もちろんチームの運用には外野(たとえば政治家)から野次が入らないように、また、年功序列だけの理由で上記の(1)〜(3)に反するリーダーに仕切られないようにするためにも、現場と現場主義の上司が動きやすくする必要がある。このあたりは官公庁で働いたことがないから、ちょっとノウハウがないが、賢い人がたくさんいるからなんとかなるような気がする。

 さ、どうですか、菅総理。

Sciencekids

 文化放送『大村正樹のサイエンスキッズ』に出演(?)してきました。

 とくダネ! (フジテレビ)でおなじみの大村さんは、なんと附属からの法政出身で、今でも放送界に人材を送り込む「自主マスコミ講座」の立ち上げメンバーだそうです。心理学科が入るボアソナードタワー建設にさいしてもファンドレイジングなどでお世話になったそうで、わぁ〜そんなこと存じ上げませんでしたと、気づかないうちにウォームアップされ、さっそく収録開始。

 拙著『人は、なぜ約束の時間に遅れるのか』を紹介して下さるということで、一応、台本もいただいていたのですが、始まってみると、フリートーク状態。あたりまえですが、さすがプロ。意表をついた質問や展開でどんどん話を引き出してくれます。こちらも面白くなってきて、ついついしゃべりすぎてしまいました。あっと言う間に2回ぶんの収録が終了。

 キッズを対象にサイエンスを紹介するのが主旨の番組なので、専門用語は使わずに、中学生にもわかりやすくなるように話さなくちゃと思っていましたが、専門用語の回避にはほぼ成功したものの(と思う)、内容については、こりゃ大人の(おじさんたちの)話だわと思われても仕方がない内容になってしまったかな。

 子どもさんと一緒に聴いて下さる親御さんも多いですし、最近の子どもさんは大人の会話にも興味を持ってついてきますから大丈夫と、大村さんが慰めてくれました。優しい人だ。

 放送日は11月6日と13日変更→10月30日と11月6日)。土曜日の17:30から17:45。自分はおそらく恥ずかしすぎて聴く勇気が持てないと思いますが、怖いものみたさ(聴きたさ)の方はぜひどうぞ。


Img_0202

気がつくと姿を目で追いかけていたり、すれ違っただけでうれしかったり。
小学校高学年になると気になる異性がいる子どもも増えてくる。
「いいな」と思う異性への接し方を聞いたところ(複数回答)、「たくさん話しかける」という積極派が最も多かったが、「遠くから見ている」消極派も2位につけた。
(2010/10/16, 日経プラスワン, 3ページ)。

 「2位につけた」って... 「遠くから見ている」のは「接する」に入らないでしょ。

 こういうアンケート結果は、どのような質問を、どのようにしたのか、つまり調査方法を込みで判断しないと何がなんだかわからない。

 記事には、

一方、昔なら定番だったと思われる「走るのが速い」は男女とも上位10位内から外れた。

 ともあるから、おそらく調査者が勝手に決めた選択式なのだろう。

 そもそも "「いいな」と思う異性への接し方は?」" と聞いただけなら、異性にどのように接したいのか、それとも異性からどのように接してもらいたいのか、どちらを聞いているのかさえわからない。

 本気で実態を調査するなら、直接観察や本心を聞けるような状態でのインタビュー、自由記述などの下調べをして、ある程度定型の回答が得られたところで多岐選択式(複数選択可能)の質問紙を作らないとね。

 目の付けどころは面白いけど、方法が残念な調査の例でした。

2010

 法政大学文学部心理学科のスポーツ大会が開催されました。法政大学に着任してから、「今年こそはスポーツ大会をやります」と新入生ガイダンスで毎年言い続けてきたのが、ようやく実現した形です。

 ピアサポーター(学生が自主的に運営する組織)が頑張って主催してくれたおかげで、ようやくオオカミ中年の面目躍如です(ピアの皆さま、ありがとう)。

 しかもチーム優勝!(いぇ〜い)。

 ドッジボールでは張り切り過ぎて女子諸君にも遠慮なくボールを投げてしまいました。 勝つためには手段を選ばず、とはいえ大人げない。ごめんなさい。

 福田先生、荒井先生もお疲れさまでした。

Photo

 しばらく前から自宅のiMacが不調。起動にやたら時間がかかり(数分間)、印刷できなかったり、webフォルダーに接続できなかったり...

 ディスクユーティリティを使って検査すると、エラーが頻発。

 とはいえ「ボリュームビットマップに若干の修正が必要です」なんて、デジタルなのにアナログな、のんびりした警告文だったので油断してたら、いざシステムディスクで再起動して修復しようとしたら、

 「このディスクを修復できません。できるだけ多くのファイルをバックアップし、ディスクを再フォーマットしてからバックアップしたファイルを復元して下さい」だと。

Photo_2

 ぎょえ〜。20年近いMacとのお付き合いで、こんな切ないこと言われたのは初めてだ。

 しかも現在超過密スケジュールで新規インストールからシステムを作り上げる余裕なし。

 TimeMachineにはHDDの容量の都合で、システムやアプリのバックアップをとっていなかったのもミス(それでもTimeMachineからの復元には12時間かかるとのメッセージがでた!)。

 どこかで時間をみつけて修復し、まさかの再発に向けて簡単にシステムを復元できる体制を作り上げないと。

 まさに「天災は忘れた頃にやってくる」型の顛末です。




Cimg0315

長崎大学で開催された特殊教育学会の年次大会からちょっこり抜け出して、平和公園と原爆記念館に行ってきました。

恥ずかしながら長崎に来たのはこれが初めて。原爆記念館の資料をけっこう丹念に読みました。

驚いた、というより、あぁそうなんだと認識したのは、資料や解説が、事実に基づいて、極めて客観的に作られていたことです。

被爆者の方々の焼けただれた皮膚の写真とか、泣き叫ぶ映像とか、感情的な反応を煽る刺激的な展示がもっとあるものと覚悟を決めていたので、少し拍子抜けした印象さえありました。

でも、そのぶん、原爆の仕組みや種類、被害の大きさや範囲、投下に至るまでの経緯や、戦争が終了してから現在までの核拡散に至るまで、冷静に受け止め、考えることができました。

Cimg0311

そして、たくさんの疑問も持ちました。そもそも原爆投下の最終決定をしたのは誰で、どのような理由や手続きを経て決まったのかということ。

教科書的には「戦争を早く終わらせるため」とか「水素型の原爆の効果を検証しておくため」とか、いくつかの理由や説があるようですが、こればかりは実際に現場で指示をした人やその回りにいた人たちの信用に足る証言がないとわからないように思えました。

いずれにしても、原爆投下の事実と共に、こうした記念館が、決してアメリカやアメリカ人やアメリカ軍を一方的に責めることなく運営されている、つまり、仮想敵国からの恐怖を煽ったり、(洗脳に近い)民族主義的な教育の手段としてではなく、まさに、平和と戦争を考えるきっかけとして存在することは、誇らしいことで、日本人はともかく、世界の人々にもぜひとも知っておいて欲しいと思いました。

中高生の修学旅行は広島、長崎、沖縄(ひめゆり)のいずれかを必須にすべき。ディズニーランドとか海外旅行とか、東京や大阪の観光を教育課程の一貫として認めてはいけないと思いました。

下の写真は自分が生まれた年に行われた原爆の実験回数(ぎょえ〜っつ)。

Img_0170

大丈夫かANA?

神戸からの最終便。疲れていたのでマイレージを使ってプレミアムにアップグレードしようとしたら、できない。マイレージは十分にあるのに。
カウンターで問い合わせたら、ANAではマイレージをアップグレードに使えないことがわかった。えっ?まじで。アップグレードにためには「プレミアムポイント」なるものが必要であり、かつ、このプレミアムポイントは自分のように年会費無料の最低レベルの会員ではなかなか貯まらないそうだ。友達のK氏がカードのランクをあげるためにNYへの日帰りフライトなんて無茶をしてた理由がようやく飲み込めた。それにANAでは(JALと違って)特典旅行の予約時点でもビジネスやファーストはプレミアムポイントなしでは交換できないんだと。
にしてもである。
ANAはしばらく前から国内線で機内サービスを限定し始めたし(新聞なし、珈琲有料)、一部の機種では席と席の間が狭まっているような気がする。それでも運賃は今話題のLCC程は安くしていない。JALが沈み行くなか、同じような経営悪化を防ごうとした努力なのか、それとも一人勝ちに甘んじた決定なのか。顧客からすれば選択肢が少なくともいくつかは用意されることが市場の原理が働くには必要なわけで、そのためには安全を確保した上での規制緩和を進め、国内線へのLCCの進出を促進して欲しいと思う。

忙しさが極限値。これから神戸で行動分析学会の理事会・常任理事会に出席して、明日は年次大会、おそらく懇親会の途中で退席して東京に戻り、明後日は大学院入試。月曜日は祭日だけど授業とゼミがあり、この間、隙間時間を見つけて、機関紙の編集や、法政心理ネットのリニューアルや、原稿執筆や、大学の委員会の仕事をこなさないとならない。そのうち時間がとれたら書こうと思ってるブログ用のネタはたまる一方。利子がつくわけじゃないし、逆に陳腐化するだけだ(陳腐化するような記事にはそもそも公開する価値がないとも言えるけど)。でもって、この状況が近い将来に劇的に改善される見込みもないので、持論を曲げてつぶやくことにしました。期間限定お試しでブログとTwitterのクロスポスト。果たしてブログ執筆行動にどう影響するか。実験開始です。
0892B599-A3BA-4716-B095-F43F0A8CBA6E

アーカイブ

法政心理ネット