2010年8月アーカイブ

ようやくだせました。

足掛け6年(くらい)。

原稿の〆切という約束を数えきれないくらい破りながらも出版にこぎつけられたのは、辛抱強くサポートしてくれた編集担当の小松さん(光文社新書)のおかげです。この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。

かつて、友人の Bruce E. Hesse が、論文がなかなか書けない状況を「便秘」に喩えたことがありましたが、この本の執筆に関してはまさにそのような状況でした。

行動分析学、というより「徹底的行動主義」の考え方の面白さを、小難しいことは言わずに伝えられたらいいなという思いで書きました。

その目的が達成できたかどうかは読者の皆さんのご判断です。

仕事や家庭など、日常生活で生じる行動の「なぜ?」についていろいろと考えてみたい人は、ぜひご一読下さい。


人は、,なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書) 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)
島宗 理

光文社  2010-08-17
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報告その1:杉山尚子先生からの質問と回答

Q:「ところで、徳島に汽車はあるけど電車はない、というのはどういう意味でしょう?」

A:「徳島の「汽車」はいわゆるディーゼル機関車です。エンジンで駆動しています。電気でモーターを回して動いているわけではないのです。パンタグラフもない。だから「電車」ではなく「汽車」と呼ばれるわけです」


報告その2:奥田健次先生からの写メとメッセージ

「名古屋駅直上の三省堂でリベンジを果たせました。新横浜で撮れなかったものを名古屋でゲットです。平積みの写メです。記念と、わずかばかりの(献本の)お礼に、添付いたします。ご笑納下さい」

2010081714050000

お、感激。ありがとうございました!


報告その3:ブログでご紹介いただきました。メールで感想を送って下さった皆さまにも感謝いたします。ありがとうございました。

慶応義塾大学の山本淳一先生よりお知らせがありましたので転載します。

お知らせ 8月21日(土)に、「基軸行動指導法(Pivotal Response Teaching:PRT)」の開発者として著名な、Laura Schreibman先生(カリフォルニア大学サンディエゴ校University of California San Diego)の公開セミナーを、慶應義塾大学にて行います。

案内はここからダウンロードできます。

要となる行動を教えて、その他の行動を自動的に派生させるピボタルレスポンス・トレーニングのアイディアは日本の学校や臨床現場ではまだ応用例が少ないようですが、今後の展開が期待できるものです。

前任校ではご自身が自閉症児の父である大山さんが修論研究で取り組みました。名前のわからない(タクト・マンドのできない)、でも魅力的そうなもの(箱に隠すのが確立操作)を提示し、「なにそれ?」と名前をマンドすることを指導します。この「なにそれ?」が要となる行動になります。

「なにそれ?」が自発されるようになると、名前を知らないものへのタクトやマンドが、直接には訓練しなくても、「子:なにそれ?」→「父:○○だよ」。「子:○○ちょうだい」/「子:○○なんだ」というように、マンドやタクトが自動的に形成される(つまり、語彙が増える)というのが、Schreibman先生たちによる先行研究でした。

大山さんの修論ではSchreibman先生たちの研究ほど爆発的な語彙の増加はみられませんでしたが、要となる行動とそこから派生すべき行動をつなぐ指導手続きに必要な要素が明らかになりました。

というわけで、とても面白そうで、ぜひ参加したいのですが、私自身は小川山デビューで残念ながら欠席です。

興味がある人はぜひ参加して下さい。



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