2010年4月アーカイブ

日本テレビ系列 TheサンデーNEXT で観た「夢のみずうみ村」という通所の介護施設に興味津々(2010/04/04(日) 放送)。

ここではバリアフリーならぬ《バリアアリー》のリハビリ理念で、利用者たちにとっては障害となるような仕組みを施設内に用意している。

・坂になっている廊下
・てすりの代わりに大きさや高さが異なるタンス
・階段

などの物理的な障壁の他に、

・一日のスケジュールは「活動スケジュール」として視覚的に提示される(構造化のアイディアそのもの)。
・利用者一人ひとりがプログラムを組む(「何もしない」「気分次第」「ぼーっとする」まで含んだ、100種類以上の遊びの選択機会の提供)。
・〈yume〉という施設内通貨が用意され、サービス利用に必要なyumeを自分で稼げてて、貯められて、ギャンブルさえもできるようになっている。

などの心理・行動的な“障壁”も用意されている。

利用者の要介護レベルや好みに合わせられるような多様なサービスや難易度を設定し、“障壁”を乗り越えるための支援を提供することで、利用者がちょっと頑張る行動を強化する工夫があちこちにみられる。

つまり、実は「バリア」があることがポイントなのではなく、バリアを乗り越える行動を強化する随伴性があることがポイントなのだ(と思う)。

片手が麻痺して動かない人たちのための料理教室を、やはり片手が動かないカリスマ料理研究家の女性が教えるところなんか、そのアイディア(3本の釘を打ったまな板とか)に感動し、感銘を受けました。

番組で紹介されていた龍谷大学の池田省三先生のレポートを取り寄せて読んでみたところ、この施設を利用している要介護レベル2〜3(中度)の改善率は全国平均を大きく上回っている。

池田省三(2009)"夢のみずうみ村"が実現する「白立支援」コミュニティケア, 11(5) , 6-7.

リハビリ環境にバリアーを計画的に設置し、それを乗り越える強化随伴性を用意し、活動の多様性と選択機会を確保することで、ほんとうにこのような結果を生むことができるとしたら素晴らしい(池田先生いわく「中重度にあっては加齢による要介護度の進行を抑えることは困難だという神話を打ち砕」くことになる)。

それではこのような運営をする施設が増えないのはなぜか? 池田先生は、利用者の要介護度が改普すれば、介護報酬が減少してしまう現在の制度設計に欠陥があると指摘している。

そうか、そういうメタ随伴性があるんですね。でもそれって倫理的にかなり問題なのでは?

バリアフリーにすることで、いろいろなプログラムを(利用者の好みや選択に任せずに押しつけ的に)提供することで、実は要介護のレベルが進行している可能性があるとしたら?

随伴性の分析が急務の領域だと再認識です。

Photo


もうすぐ日本でもiPadが発売され電子書籍の普及が始まると予測されています。

でもiPhoneにも電子書籍を読むソフトがあり、著作権が切れている小説などは無料でダウンロードして読むことができます。夏目漱石とか太宰治とか、え?こんなのも無料で読めるんだという作品が並んでいます。

i文庫というアプリは青空文庫から書籍データをダウンロードして読むリーダーですが、フォントも見やすく、動作も軽く、文字の大きさを変えられたり、栞をはさめたりと、機能満載で重宝しています。

自分はこれで大好きな宮沢賢治作品を読みあさってますが、もう一つ、お勧めの図書を見つけました。

『あたらしい憲法の話』(文部省)です。

Snapshot1271646717752298


戦後、現在の日本国憲法ができたときに、子どもでもわかるようにと書かれた解説書のようですが、大人にも(?)とてもわかりやすい文章なのと、昔風の言い回しが今では新鮮で、楽しめます。

憲法というのは建国の理念、国の方針、ある意味で「これが日本国です」と規定する文章ですから、国民は必読だと私は思います。

読むとナルホドそうだったのかという「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」的な発見もありますよ。

ネットにつなぐのはダウンロードするときだけなので、圏外通勤・通学の人にもお勧めです。

問題です。

サザエさんの視聴率が上がると株価は上がるでしょうか?下がるでしょうか?

大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社の吉野貴晶先生によると答えは「下がる」だそうです。

5/22(土)に開催される第5回法政大学心理学会総会(法政大学文学部心理学科・教育学科心理学コース、人文科学研究科心理学専攻の在校生・卒業生・修了生の会)に吉野先生をお招きして「行動ファイナンス」についてご講演をいただくことになりました。

卒業生・修了生の皆さま、ぜひぜひご参加下さい。

詳しくは法政心理ネットで。

なお、ずっと放置状態だったmixiの島宗ゼミ同窓会コミュにも案内を転載しておきました。ゼミ生でまだコミュ登録していない人はこの機会にどうぞ。

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FirefoxやSafariなどのブラウザーではwebページの表示に使うフォントの種類や大きさを「環境設定」などの画面で指定できます(Internet Explorerは使ってないけど、たぶんできるでしょう)。

2年前のレーシック手術で遠めの視力を欲張ったせいで老眼がきつくなった私は、フォントはすべて「メイリオ」、最小フォントサイズは「16」に設定しています。

最小フォントサイズを指定しておくと、それより小さい文字も「16」で表示されますから、ぐぐっと読みやすくなります。

フォントの種類は好みによると思いますが、紙面とは違ってwebだと「見出しはゴシック、本文は明朝」という原則が逆に読みにくさを生むように私は感じてます。いつの頃かMacにデフォルトでインストールされるようになった「メイリオ」はwebでの可視性がとても高いように感じるので、すべて「メイリオ」。

というわけで、ちょっと比較すると、こんな感じ。

そのままだとこんな風に見えるこのサイトも、

Ffdefault


上の2つの設定をするだけで、こんなふうに見えます。

Ffmeirio

webサイトによっては作者の意図でフォントの種類や大きさを指定している場合がありますが、自分はデザイン性よりも読みやすさを優先させ、「webページが指定したフォントを優先する」というオプションもはずしています。

あと、意外に知られていないのが、webサイトの表示サイズを全体的に拡大・縮小するショートカット操作。

Firefoxだとコントロールキーを押しながらマウスのスクロールホイール。

Safariだとコマンドキーを押しながら「+」「-」(ただし、MacBookなどの場合、「+」「-」はシフトキーも押す必要あり)。

この勝負は明らかにFirefox式の勝利ですね。

Internet Explorerは使ってないのでわかりません(すんません)。

新聞や雑誌の切り抜きに使ってます。

まずはjotnotで写真を取り、原稿の四隅を指定して補正。

Jotnotscanner


これをEvernoteに送って、iPhone・家Mac・仕事Mac、どこからでも読めるように共有。

Evernote


jotnotは600円ですが、Evernoteは500MBまでなら無料。もっと容量が必要なら有料サービスもあります。

PC・Mac用のソフトは下記からダウンロードできます。

http://www.evernote.com/about/intl/jp/

あとはこの流れのどこかにOCR機能がついて、テキスト変換できるようになればばっちり。

でも、これだけでも、いつか使えるかもしれないと、家や研究室に溜まっていく、山のような切り抜きを減らすことができて便利です。

おすすめ。

各ソフトについては解説や体験談やレポートがwebのあちこちに報告されているので参照して下さい。競合ソフトもいろいろあるようですよ。

十年一昔と言いますが、10年以上前に書いた論文について問い合わせのメールが届きました。図と表のデータが一致しないというご指摘。

昔のHDDにアーカイブしたデータを探し出し、廃棄寸前のPowerBookG4にStatviewが動く環境を設定して調べたら、表に記載したデータが間違っていたことがわかりました。原因は不明。査読で引っかからなかったのも不思議。

慎んで訂正させていただきます。

Shimamune,S., & Jitsumori, M.(1999) Effects of Grammar Instruction and Fluency Training on the Learning of "the" and "a" by Native Speakers of Japanese.  The Analysis of Verbal Behavior, 16, 3-16.

p. 11の Table 5 を 次のように訂正します。Fig. 4には間違いありません。

Avbcorrection

こんな昔の研究でも参考にしてくれる人がいるとわかったのは嬉しかったけど、こんな単純でひどい間違いが判明したことには羞恥心でした。

つきあってて時々「もう別れよう」と思うことがある。

昔はそう思ったら最後、速攻で別れてたような気もする(若かったなぁ〜)。

最近ふと考えた。「別れよう」と思う行動は、実はスケジュール誘導性攻撃行動の一種ではないかと。

スケジュール誘導性攻撃行動とは、高負荷の比率スケジュールや消去によって引き起こされる攻撃行動で、人だけでなくハトやネズミでも確認されている(キンギョで実験したこともありました)。

ハトの場合、たとえばキーを100回つつかないと餌がでない条件にして、そのときに他のハトやハトの模型を実験箱に入れておくと、キーをつつく前にそれをつつきまくる。人でも同様の実験が行われている(ただし、攻撃対象は人形やパンチングボール)。

そこで「別れよう」と思う行動を視考してみた。

(続きは「心の見える化-随伴性の視考術-」で)

つきあってて時々「もう別れよう」と思うことがある。

昔はそう思ったら最後、速攻で別れてたような気もする(若かったなぁ〜)。

最近ふと考えた。「別れよう」と思う行動は、実はスケジュール誘導性攻撃行動の一種ではないかと。

スケジュール誘導性攻撃行動とは、高負荷の比率スケジュールや消去によって引き起こされる攻撃行動で、人だけでなくハトやネズミでも確認されている(キンギョで実験したこともありました)。

ハトの場合、たとえばキーを100回つつかないと餌がでない条件にして、そのときに他のハトやハトの模型を実験箱に入れておくと、キーをつつく前にそれをつつきまくる。人でも同様の実験が行われている(ただし、攻撃対象は人形やパンチングボール)。

そこで「別れよう」と思う行動を視考してみた。

別れ言葉.jpg

自分の場合、「メールするね」って言ってたのにメールが来なかったり(携帯に着信通知がないかどうか見る行動が消去される)、「仕事で遅くなりま〜す」ってメールがきてたのに帰ってきたら飲み会だったことがわかったり(酒・タバコくさくなって嫌子出現)、「言われなくても片付けるわよ」って言ってた髪の毛のついたブラシが洗面所に放置してあったり(片付け要求の消去と嫌子の出現)すると「別れよう」と思う(これだけじゃないけど、代表例)。

決して本当に別れたいわけではない(と思う)。

別れてしまえば、「別れよう」と思う行動を誘発している、どちらかといえば迷惑でアンハッピーな刺激や条件からは逃避できるけど、その他の楽しくハッピーな刺激や条件も失ってしまうから。

若気の至りとは、こうした随伴性に気づかずに、「別れよう」と思うことはすなわち「嫌いになった」とか「あわない」ことと思い込み、そのままそれを口にだし、相手の表情が変わることで強化されるという短期的な環境変化に行動が制御されている状態なのかもしれない。

(そういや夕飯を待たされるだけでも「別れよう」って思うときあるもんな)

Spysee


あのひと検索SPYというwebサービスをご存知だろうか。

人名検索すると、その人の情報とその人に関係のある人たちが、上のような「相関図」として表示されるサービスである。

法政心理学会で講師にお呼びできる人を探そうと、自分でも気づいていない自分の人脈を調べてみようと思ってアクセスしたら、割と近いところに「狩野英孝」だの「遠山景織子さん」が現われて驚いた。しかも、みんな慶應の山本淳一先生つながり。

山本先生、いつの間に芸能人とネットワークを築いたんだろう?とよくよく見たら同じ「山本淳一」でも元光GENJIの「やまもとじゅんいち」さんであることがわかった。

どうやら、このサービス、文脈的・意味的な分析はしてないみたいだ。

新入生の皆さん、心理学科の他の先生方でも試して遊んでみましょう。

あ、届いた。

Zipcodealonecanmakeit



ふと思い立って、一枚だけ残っていた2007年の年賀状に自宅の住所を郵便番号と番地(○-○ー○)だけ記入して投函してみた。

見事に(?)届きましたぜよ。数字と名前だけで。

これは便利。

それなのにほぼ99%(というか100%)の郵便物には市町村名や都道府県名がわざわざ記載されている。

なぜだろう?

(1) 都道府県名や市町村名を書かなくても届くことを知らないから。

(2) 都道府県名や市町村名を書くことで届いているから。

つまり、強化歴のある行動は随伴性と抵触しない限り(消去されたり、弱化されない限り)、維持される。

(3) 万が一、郵便番号を間違えていたり、間違って読み取られた場合の保険。

こういう強化スケジュールってあったっけ? 行動クラスが2つあって、各々強化されるが、相互に自発されると強化率が上がるなら(弱化率が下がるなら)、その行動は強化されるということか。

(4)(友人何人かに聞いたところ) 都道府県名や市町村名を書かないと相手に失礼のように思えるから。

となると社会的トラブル回避の機能をもつ言語行動でもあるのかも。

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