2009年7月アーカイブ

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大学で心理学を学びたいとは思う人は多くても、将来、心理学で飯を食っていけるかどうか不安だし、無理じゃないの?とあきらめてる人も多いようです。

確かに心理学の専門職といえば、大学教員や公務員の特別職(心理職や福祉職)、もしくはカウンセラーくらいしか思いつかないかもしれません。狭き門というイメージは間違ってはいないでしょう。

ところが、世の中のほぼあらゆる職業で心理学が必要とされているというのもまた事実なのです。そして、おそらくそのほとんどは、いわゆるカウンセリング心理学以外の心理学であるということは、世間では意外にも知られていないと思われます。

というわけで、心理学者はこんな仕事もしてますよ〜という実態を知っていただくために、心理学者の仕事を紹介する不定期シリーズを始めます。いわば『13歳のハローワーク』の心理学編。

まずは、天海祐希&竹野内豊主演、フジテレビの人気ドラマ「BOSS」の監修から。

とはいっても、これは私ではなく、法政大学文学部心理学科の同僚、越智先生のお仕事です。犯罪心理学の専門家という立場から脚本に目を通し、リアリティチェックなどをされているそうですよ。

先日は、研究室の学生さん・大学院生さんもエキストラとしてお台場での撮影に参加しました。

越智先生は反町隆史と競演(ちょっと羨ましい  ^^)。

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大学院生、必死の爆破シーン(笑)。

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時代劇には専門家による時代考証が必要なように、リアリティを追求する犯罪心理ドラマには犯罪心理学者の考証が必要なんですね。

心理学を勉強すると、こんなこともできるようになるのです。



13歳のハローワーク 13歳のハローワーク

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2009

サマースクールについてはここから。すでに今年度は満員御礼(だと思います)。

2003年から始めた徳島でのサマースクール。今では特別支援教育に関わる先生方の自主的な研究会(徳島ABA研究会)が開催主体となり、徳島県内外からの参加者に初中級各2日間の研修を提供しています。

上記のグラフはスタッフ用掲示板の閲覧・更新数。夏休みに入り、ここ2週間くらいは一日平均400件くらいのアクセスがあります。

2日間の研修会を単元ごとに担当チームを決めて、教材の開発・改善、テスト、練習を重ねるのですが、チーム内・間の連絡に上記の掲示板を使ってます。

先生たちの活動には、量的にも内容的にも感動を覚えます。

グラフを見ながらウルウルするのはかなり変人的ですが仕方ないですね。

ちなみに下はサマースクール参加者の人たちの事前学習教材へのアクセス記録です。こちらも当日に向けてスキャロップ状態に突入中。

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今年は事前学習の遂行をサポートするためにプロンプトメールを送っています。サマースクールは演習・実習中心で、全体の50%以上を目標にしています(つまり、講義は50%以下)。読んで分かることは参加者各自が自分の時間を使って勉強することにして、サマースクールでは、皆で集まって、体や頭を動かさないと学べないことを優先しているためです。

参加者の方々、スタッフの皆さん、徳島でお会いできるのを楽しみにしています。

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行動分析学版ナニコレ珍百景か?

七年以上使っている Logitech の MouseMan Traveler (写真右側)がとうとう挙動不審になってきたので、WindowsPCにつなげて使っていたマウス(写真左側;特に思い入れのないElecomのマウス)をMacにつなげた。

ちなみに、うちでは机の上にiMacとサブディスプレイを置き、通常はサブディスプレイをiMacのセカンダリーモニターとして使い、どうしてもWindowsを使わなくてはらないときにのみサブディスプレイにWindowsの画面を出力している。キーボードはどちらも同じHHKBLite2をつなげている。

さて、このような状況のもと、来週末ノルウェー・オスロで開催される第5回国際行動分析学会で発表するポスターを作成していたら、PowerPointの操作がおかしい。

あれ?と思ったら、コピペに使うショートカットキーに誤反応が連発していた。

たとえば、MacならコピーはAppleキー+「c」で、WindowsだとControlキー+「c」なわけだが、どうにもこうにもControlキー+「c」を押してしまう。ペーストやカットも同じ。

画面はそもまま(iMacとサブモニター)、キーボードもそのままなのに、マウスが変わっただけで、キー操作が影響を受けた。

しかもマウスは右手で操作していて、ほぼ見ていないから(視角には入っているかもしれないが)、触覚の変化が原因である。問題のショートカットキーの操作は左手であるという点も脳に興味がある人たちには面白い(かも)。

右手の触覚がこれまでWindows操作のときに弁別刺激となっていた刺激に変化したことで、左手の操作がWindows系に制御されたことになる。

触覚による刺激性制御の例として覚え書きしておこうっと。

プリウス、インサイトのハイブリットカーに続き、三菱からi-MiEV(アイ・ミーブ)、ダイハツからプラグインステラが発売された。デリカワゴン、パジェロミニ、エアトレックと乗り継いできた三菱ファンとしては、アイ・ミーブを弾みにして得意の四駆・SUVをすべて電気自動車化し、最終的には電気自動車版パジェロでパリダカにカムバックして欲しいところ。

実はもう10年近く前に電気自動車がデビューしていたことを覚えている人は少ないだろう。自分もこのドキュメンタリー映画を観るまで忘れてた(観たら、あ、そういえばと思い出しました)。しかもトヨタやホンダだけではなく、アメリカが国をあげて再建しようとしているGMからも発売されていたのだ。

一度は発売され、実用化されていた電気自動車がどうして普及しなかったのか、また普及しなかったどころか購入済みの電気自動車がすべて回収され、廃棄されたり、ユーザーの目や手の届かないところに隠されたのか、まさに“誰が電気自動車を殺したのか?”が、淡々と事実関係を明らかにすることで語られていく。

それは、電気自動車が普及すると、その他の、もっと利益率の高い車で商売ができなくなる自動車会社から議員のロビー活動だったり、議員としては政治献金を受けている支援者からのプレッシャーだったり、電気自動車の相対的な優位性を低めるための石油業界による原油価格のコントロールだったりする。

電気自動車にまつわる人、企業、組織、政府の行動や活動の(メタ)随伴性という視点から観ると、とても面白いと思います。

お勧めです。


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Julius

入院中はノートPCでキーボード入力するのもはばかられたので(医者に疲れる姿勢は避けなさいとキツく言われたので)、Macで音声入力するプログラムをインストールしてみた。

juliusというオープンソースの音声認識システム。インストールの方法はここを参照(ただし、XCodeという開発環境が必要)。

結果は上の通り。

「おはよう」は正しく認識。素晴らしい!

「今日は暑いです」は「あ」抜け。 惜しい〜と思ったら、なぜか「胸部は、次です」に落ち着いてしまった。

「もうすぐ夏休みですね」は「もうすぐ」を正しく認識した後、沈黙。

「バスガス爆発」は「パスタ スタック 発」に。なんとなく語感はあってるけど...

「隣の客はよく柿食う客だ」は「何を客は、又、八一百だ」から「の利用客は、四、八、百だ」に。

その後、何も言ってないのに、なぜか「必死に」を連発(廊下のノイズを拾ったのだろうか?)。

唐突な挙動に笑ってしまったら、その笑い声を「何では」と認識。

最後にiPhoneのTVコマーシャルで流れている「はっとりさんに電話」を試したら、「番組前に電話」。再度チャレンジしたら「頭さんに電話」でした。

あ〜、笑えた。

iPhoneの音声認識エンジンはこれより性能が良さそうだけど、TVで宣伝するほどではないような気もする。

「はっと りひろしに はっしんちゅう」だと、ほんとうに実用レベルまで達しているんだろうか?と疑ってしまう。

それとも、これも、興味を惹き付けるための戦略だろうか。

ご心配をおかけしました。

病院にはPCや論文や資料をごっそり持ち込みましたが、医者から「ここでしっかり休まないと、後々、神経痛として後遺症が残りますよ!」「休むことが治療です」と強く諭され、大人しく休んでおりました。

何もしないというのはさすがに無理だったので、ずっとDVDを観てました(“The West Wing”(邦題『ザ・ホワイトハウス』など)。

1週間なんて、あっという間ですね。

後頭部のブツブツはほとんどなくなりました。まだ若干痛みが残っていますが、肩こりのような痛みです。ただ、1週間も休んでいたのに疲労感はとれません。まぁ、歳もトシだし、十代のときのように、疲れてても12時間寝て起きたら体が浮くように感じるくらい元気になるなんてことはもうないわけですよね。

入院中、これまで撮り溜めしていたテレビ番組も観ました。なかでも5/31に放送された「心のソナタ」(テレビ朝日)の「人はなぜ疲れるのか?」は、どうしてこれを前もって観ていなかったんだろう?と後悔させる内容でした。

番組では「疲労度」を測定するチェックリストを公開していました。「身体的疲労度」と「精神的疲労度」をそれぞれ10項目で自己評価します。各項目を、全 くない-0、少しある-1、まあまあある-2、かなりある-3、非常に強い-4、で評定します。素点の合計点で判定します。心理学の尺度構成の考え方から すると「え?」と思うような測定法ですが、まあそれはおいておきましょう。

身体的疲労度チェック (1) 微熱がある
(2) 疲れた感じ、だるい感じがある
(3) 一晩寝ても疲れがとれない
(4) ちょっとした運動や作業でもすごく疲れる
(5) 筋肉痛がある
(6)このごろ体に力が入らない
(7) リンパ節が腫れている
(8) 頭痛、頭が重苦しい
(9) のどの痛みがある
(10) 関節が痛む

精神的疲労度チェック (1) よく眠れない
(2) ゆうつな気分になる
(3) 自分の体調に不安がある
(4) 働く意欲がおきない
(5) ちょっとした事が思い出せない
(6)まぶしくて目がくらむことがある
(7) ぼーっとする事がある
(8) 思考力が低下している
(9) 集中力が低下している
(10) どうしても寝すぎてしまう

総合的な疲労度の判定(素点の合計点)

ゾーン 男性 女性
安 全 0-16 0-19
要注意 17-22 20-28
危 険 23以上 29以上

入院前の自分の状況を思い出して採点すると、とんでもない危険ゾーンでした(総合得点41)。

さらに番組では東京慈恵医科大学の近藤一博教授らが、自覚している疲労度(主観的な測定)と実際の(医学・生理学的な意味での)疲労度が食い違うことがあるとし、疲労度を客観的に測定する方法が研究・開発中であると報告していました。

そしてそのために現在注目されているのがHHV-6というヒトヘルペスだそうです。元々脳内に潜伏するこのウイルスは、宿主が疲労し、生命反応に危険信号が点灯すると、他の宿主に乗り換えようとして唾液を通して逃げ出すらしいです。

実は今回、入院する2週間くらい前、口唇ヘルペスの兆候があったのです。毎年、夏に疲れるとでてきて痛いので、今年はアクチビアという軟膏を使ってみました。そしたら見事に収まったのでヨシヨシと思っていたのです。

アクチビアはヘルペスが唇に感染するのを防ぎ、増殖を抑えることはしても、そもそも脳内からウイルスが逃げてくる状況を変えるわけではないんですね(あたまりまえだけど)。あくまで対処法なんですね。

あの段階で休み時間をマネジメントしていれば、今回の入院は回避できたかもしれません。

とはいえ、口唇ヘルペスを手がかりにするというのも無謀な話。近藤先生によれば、現在、唾液中のHHV-6の量を計測する簡易キットが開発されているところだそうです(欲しい!)。そんなキットがコンビニで入手できるようになるまでは、主観的な「疲労度」に頼らず、計画的に休み時間をマネジメントすることにします。

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後頭部にブツブツができて痒くなり、あげくの果てに頭痛までしてきたので、きっとヘンな外来生物に刺されたに違いない、でもダニだったら恥ずかしいなと思いながら皮膚科を受診したら、女医さんに「帯状疱疹です。すぐに入院して下さい」と言われました。

帯状疱疹とは、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウィルスが体のどこか(神経節)に潜んでいて、それが過労、体力低下、老化、病気などによって、抵抗力が落ちたときに息をふきかえす病気だそうです。

確かにこのところ、土日も仕事。平日も9-19時まで仕事した後にテニスを22時までやって、そのあと1:00に寝るまでまた仕事をする、なんて日々が続いていました。疲労感はそれほどでもなかったのですが(これまでにはもっと疲れを自覚していた時期もあったので)、睡眠時間が減ったことと(通常は7時間が5−6時間)、なかなか認めたくないことですが、加齢によって抵抗力が落ちているってことでしょうね。

帯状疱疹は激しい痛みに襲われることも多く、治ってからも神経痛として痛みが残るケースが多いそうです。そうならないようにするためには、早期発見して、安静にし、抗ウィルス薬や鎮痛薬などを適用することが効果的だそうです。自分の場合、最初は頭痛がありましたが、今は薬のせいか、ほとんどおさまってます。

元々は水ぼうそうのウィルスなので、接触による感染の危険もあるということで仕事は休まざるを得ませんでした(今の若い人には子どもの頃に水ぼうそうをやっていない人も多いそうですので)。自宅療養ならPCなどで仕事ができるかなと思ったのですが、薬は内服よりも24時間の点滴の方が効くこと。なにより、ストレスを減らすことが大事なので、長く神経痛に苦しみたくないなら仕事も控えるようにと、医師から優しく脅されました(笑)。

週末は日本行動分析学会の年次大会もあり、授業も前期後半で、各種プロジェクトも進行中であり、本来なら休めるような状態ではないのですが、仕方ありません。年次大会のため、都議会選挙は日曜に期日前投票を済ませておけたのは逆にラッキーでした。

入院前に一度帰宅させてもらい、関係各位の皆さまに、お詫び、お願いなどのメールを打って、それでもノートPCや本や論文をスーツケースにぎゅうぎゅうに詰め込んで、いざ入院しました。

とりあえず少し落ち着いたのでブログを更新しておきます。

すでにお見舞いのメールを下さった皆さま、ありがとうございます。返事はできませんが、心から感謝しています。

入院は1週間から10日と言われています。その間、ゆっくりと静養し、後遺症もなく、しっかりと回復するのが今の私の目標です。

お見舞いのメールをいただくと、返事をしたくなる誘惑、もしくは返事をしないことによるちょっとした罪悪感を感じますので、そっとしておいていただければ幸いです。

五体満足で、生命に関わる危険もほとんどなく、頭も心も健康のまま入院生活を体験できていることは、ある意味で幸運です。上の写真はラウンジからの眺望です。毎朝、コーヒーを飲みながらここで新聞を読んでます。まるで優雅な隠居生活です。ただ、下の写真のように腕はずっと点滴につながれてますから、むしろ幽閉生活に近いかもしれませんが。

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せっかくなので、この機会を使って、入院生活を快適に送るためのコツをつかんでおこうと思います。なにしろ人生初の入院なので、いろいろと発見があります。次に入院するときにはこんな健康な状態(?)ではないでしょうから、そのときに活かせるよう学んでおこうと思います。

病室に持ち込んだPCはDVDを観るのに使い、本も仕事以外のものに限定して、しばらくはお休みモードに入ることにしました。このさい、一番苦手な《休む》に挑戦してみます。

ちなみに前回の「私はこれでタバコをやめました」は1週間くらい前に書いて公開予定日を設定していた記事です(記事を書き溜めたときにはこういう手を使っています)。あれ?と思われた方もいらしたようですが、入院中に書く記事はこれが最初で最後ですのでご心配なく。

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世界禁煙デー」という日があるそうです。WHOが定めた日ということで(5/31)、今年は各国政府がメーカーに対して、黒ずんだ肺や黄ばんだ歯の写真などをタバコの箱に印刷するように要請したそうです。

いわゆる嫌悪療法ですね。

ちなみに自分は学生時代から28歳くらいまで、とてもヘビィなスモーカーでした。一日2箱ペースで吸っていたこともあったし、貧乏だったので、ピースとかゴールデンバットにお世話になっていたこともありました。

タバコを止めるきっかけは京成立石に住んでいた頃。中川の堤防沿いコースをジョギングしているときに胸が苦しくなって走れなくなってしまったんですね。これはいかんと奮起一発。

禁煙の失敗と再チャレンジを何回か繰り返し、最後に効いたのは嫌悪イメージ法。

タバコが吸いたい!と思うたびに(英語ではurgeといいますが、まさに"あぁ〜じぃ"という焦燥感)、満員電車で横にきて、ぎゅうぎゅう押してくる、スダレ髪で太って汗だくでフケだらけで体臭がきついおじさんを連想するようにしたんです(スミマセン。そういう人に悪意があるわけではありません)。

当時は京成電鉄で渋谷まで通っていたんですが、こういう人は決して少なくなかったので、連想するのは難しくありませんでした。しかも、こういう人に限って電車を降りた瞬間にタバコに火をつけるというマナーの悪さも兼ね備えていたおかげで、嫌悪感は増すばかり。

タバコと黒ずんだ肺の写真を物理的に近接させるだけでなく、自分が喫煙している姿と嫌悪刺激とを重ね合わせてイメージするという手続きが成功の一因かも。

それと、タバコを止めた途端に(というのは記憶の歪みで、おそらくは数週間後に)、ジョギングが楽になって、音楽を聞きながら楽しく走れるようになってきたというのも促進要因だったに違いありません。

ところで、「世界禁煙デー」って英語では"World No Tobacco Day"。そのまんまだ。

前回までのあらすじ  なぜなぜ5回法を使ってダイエットする理由を見直した島宗は、体重や体脂肪率の低下そのものを目標にするのではなく、テニスやクライミングの上達を目指したセルフマネジメントにKzokuを活用すべく、まずはベースラインの測定を始めたのであった。

 なんだか懐かしい書き出しだなぁと思った人は、きっと私と同年代ですね。あとこれに「登場人物」の欄さえあれば...

 冗談はさておき。今回はダイエットの継続のために私が使っているワザをいくつかご紹介します。第3回の記事で解説したように、どんな工夫が成功するかは人によって異なります。私にとっては有効でも皆さんにはうまくいかないかもしれませんが、やってみないとわからないから面白いのです。ヒントになればぜひ自分なりのワザの開発に役立てて下さい。

 まずは体重と体脂肪率の測定について。記録を続けることがダイエットの継続に最も重要な要因であることは間違いありません。でも、記録を継続することほど、一見とても簡単そうで実はとても難しいこともありません。よって、いくつかの工夫が必要になってきます。

 私の場合、足裏で体脂肪も同時に計測できるタイプの体重計を使っていて、これを洗面所の床に置いてあります。洗面所は風呂からでたところにあり、風呂から出たら体をふいて、すぐそのまま裸で体重計に乗るようにしています。

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 床に置きっぱなしだと、邪魔だし、見かけも悪いですが、片付けてはいけません。片付けると、測定のたびに出してきて、また片付けなくてはならないという"行動のコスト"が生じます。行動のコストというのは、簡単に言えば、めんどうくさいということです。些細なことだと思われるかもしれませんが、ほんのちょっとのコストでも行動の継続には大きく影響します。だから、いかに簡単に測定できるように工夫するかが大事です。

 測定は、毎晩、寝る前にやっています。できるだけ同じ条件で測定することが私にとっては大事です。ダイエットのための「やること」をすれば必ず一日でそのぶんの成果がでます。たとえ500gでも"成果"です。ところが測定条件を一定にしておかないと、この成果を測り損ねてしまいます。だから、寝る前に(つまり、一日の食事がすべて終わった後で)、裸で(つまり、そのときに着ている服などに影響されず)、同じ体重計で(つまり、ジムや銭湯にも体重計がありますが、機械による誤差に影響されないように)測定します。重要なのは、測定するたびに、直前に頑張ったぶんの成果が読み取れるようにすることです。逆もまた真なりで、食べ過ぎたときなどは、それがそのまま測定できるようにすることも大切です。

 体重計に乗って自分の体重を知るだけでは、自分の場合、ダイエットの継続には不十分です。記録して、グラフにして、それを目で見て、ようやく効果が現われます。ですので、洗面所の体重計からパソコンのKzokuまでをつなぐシステムが必要になります。最近ではUSBでつながる体重計やKzokuのようにグラフまで作成してくれるゲーム機もあるようですが、私の"システム"は安くてお手軽な付箋とペンです。

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 付箋は100円ショップで購入したもの。ペンはもらいものです。これを洗面所に置きっぱなしにして(片付けてはいけませんよ)、体重計に乗ったらすぐにここにメモします。USBケーブルをつなぐ手間やパソコンを立ち上げる手間は行動コストになりますから要注意です。そして、寝る前の仕事はここまで。後は翌朝、歯を磨いた後に体重と体脂肪率を記入した付箋を切り取って手帳に貼っておき、仕事を始めるときにKzokuに入力します。入力のためにわざわざパソコンを立ち上げるのではなく、立ち上がっているパソコンを使うという点もワザの一つです。

 「やること」の記録はKzokuにそのまま入力することもあれば、システム手帳を使うときもあります。自分は毎日その日にやることをto-doリストとして書き出しています。仕事も遊びもです。

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 その手帳のディバイダー(その日のページに栞代わりにはさんでおくプラスティックのボード)に、「やること」を貼っておきます。宛名ラベルに印刷すると楽です。こうしておくと、わざわざこのためにシステム手帳をカスタマイズしなくても、毎日「やること」をチェックできます。

 これは今週から始めたテニスとクライミングの記録です。

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 こちらは昨年ダイエットしたときに使っていた「やること」です(すみません、ピンボケです)。

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 ふだんからしていて、すでに慣習化している、つまりことさらに努力しなくても継続している他の行動に相乗りしてしまうところがこのワザのポイントです。

 以上、記録を継続するための私のワザからみえてくる、行動分析学的ダイエットの"コツ"、第五弾はこれ。

行動分析学的ダイエットの"コツ" ○体重・体脂肪の計測はできるだけ簡単にする。

○計測した記録を視覚化するまでの手順もできるだけ簡略化する。

○頑張ったぶんの成果が数百グラムまで読み取れるようにする。

○ふだんからやっている、慣習化した行動に相乗りさせる。

 他にもいくつかワザがありますが、汎用性はあまりないかもしれません。今回はそんなレアワザを2つだけご紹介します。

 一つは昼食シリアル法。これは前日に食べ過ぎ、飲み過ぎで体重が増えたら、元に戻るまでは昼食をシリアルだけにする方法です。シリアルといっても、玄米とかブランとかグラノーラなどの、甘くない大人向け商品。これをキャンプ用のステンレス製食器に入れて、無脂肪牛乳に浸して食べます。どうしてもドッ○フードとか○ャットフードのイメージがして、美味しくても大量には食べられません。体重は1-2日で確実に落ちます。お通じもよくなります。"予約"と称して、飲み会の日の昼飯にこの方法を使うこともあります(そうすると、たらふく飲んで食べてもそれほど体重が増えないので、なんだか嬉しい気持ちになります)。

 もう一つはおみやげおっそわけ法。自分は酔っぱらうと帰宅途中でほぼ間違いなくコンビニに立ち寄ります。二日酔い防止のためにウコン系のドリンクを買う、というのは口実で、シュークリームやエクレア、せんべいやカラムーチョなどを大量に購入します。そして帰宅すると、それを0時から1時過ぎまで食べ続け、そのまま寝てしまいます。胃腸にも悪いし、健康にも悪いし、もちろんダイエットにもマイナスです。

 コンビニでの買い物を減らしたり、酔っぱらって帰ったときの間食を減らすトライもしてきましたが、うまくいきません。そこで、買ってきたお菓子を「おっそわけ」用の袋に入れて、誰にあげるかをマジックで書いておくことにしました。自分が食べるぶんも少しは取り(たとえばエクレア1個)、残りを「おっそわけ」袋に入れるのがコツのようです。このワザの成功率もそれほど高くありません。結局「おっそわけ」袋を開けて食べてしまったこともあります。でも、しないよりはましです。

 最近はそのままにしておいた「おっそわけ」袋を1-2日後に捨てるという反モッタイナイ法も併用しています。この間はミスドで買った4つのドーナツのうち2つをその夜に食べ、2つを「おっそわけ」袋に入れてセーブし、二日後に廃棄しました。ちょうど、コンビニ弁当を安売りさせないセブンイレブンに対し、公正取引委員会が排除措置命令を出した日で、ニュースでは食料自給率が低いくせに、コンビニだけで世界の食糧援助の5%、日本全体だと世界の食糧援助の6倍近い食料を廃棄している現状が批判されていたところでした。とても申し訳ない気持ちになりました。この気持ちがうまく喚起できれば、もしかしたら飲んで帰る帰宅途中に余分な食料を購入するという行動を減らせるかもしれませんね。

 さて次回はいよいよこのシリーズの最終回です。テニスやクライミングの上達を目指したセルフマネジメントの成果を公開したいので、来週ではなく2-3週間後にご報告します。

〈第6弾(最終回)へ続く〉

こんなもん見つけてしまいました。

Aquaskk

どうやらLinuxのエディター用に開発されていた漢字変換プログラムをMacに移植しているプロジェクトらしい。

特徴は、AIなどを駆使した文法解析とか予測変換とかはいっさいせずに、どこを漢字にして、どこを仮名/カナにするかは、ユーザーが指定して入力すること。

詳しい説明はここに。

ことえりでもAtokでも、"バカ"な誤変換の原因はユーザーによる誤学習(誤変換しているのに確定してしまってそれをプログラムが覚えてしまう)によるところが大きい。つまり、"バカ"なのは自分自身ってことなんだけど、自分のバカな過ちを修正できない(誤学習した辞書を後から手動でも修正できない)のがいつだって大問題。

それなら最初から、変換に関してはプログラムに判断させず、こっちでやりゃいいじゃんという発想の転換は優れものだと思う。

ただ、使い方を習得するまでには時間とストレスがかかりそう。この忙しいご時世にその余裕はない。それに、もし完璧に習得して慣れてしまったら、他のPC(大学のノートPCとか)はよりいっそう使いにくくなるだろうなぁ。

と、誘惑にかられながら、現在、躊躇しているところです。

なんて記事をエントリーした後に、ことえりが暴走(珍しい、初めてかも)。ソフトウエアの嫉妬はオソロシヤ。

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