2008年5月アーカイブ

ABAとPBS

大学院の授業準備をしていたら、面白いwebページをみつけた。

まず、米国公衆衛生局(US Department of Health & Human Services)の長官(Surgeon General)のサイトから自閉症(autism)を検索。

トップヒットするのが、同局の自閉症に関するページ

このページの右上囲み「Indicators for Autism」のリンクを辿ると、National Institute of Child Health and Human Development(NICHD)の自閉症サイトへ。

自閉症に関する豊富なQ&Aの中から「Are there treatments for autism?」をクリックすると、この画面が表示される。

Nichhdautism

ここでは自閉症に対する代表的な自閉症の療育方法として以下の5つがあげられている。

(1) IEP(療育方法ではないと思うけど....)

(2) 総合的なプログラム(と書いてあるけど、中身を読むと"...15-40 hours a week, for two years or more, to change their behaviors and experience benefits"とあるから、ロバースのプログラムのことを意識して書いてあるのかな)

(3) 応用行動分析(ずばり、そのまま。ただし、内容は、これで素人に意味が通じるだろうか?という疑問系)

(4) PBS(ABAと独立して項目立ち)

(5) 薬物療法

(2)-(4)は基本的には行動分析学に基づいたプログラムだし、(1) も指導目標を具体的で評価できる行動目標として記述し、系統的に(そうとは書かれてはいないけど)データに基づいて指導を進めることが奨励されているから、まぁ行動分析学的方法論とも言える。なので8割(4 out of 5)が行動分析学という話。

最近、The Behavior Analyst に、PBSとABA(国際行動分析学会ではなく応用行動分析学)との関係性について懸念する論文が掲載されていたけど(Johnston, et al.,2006; Filter, 2007)、PBSの人たちがABAとの独立性をうたう背景には、こういう事情があるのかもしれない。"Positive"という語感が行政受けがいいだろうし、「これもABA?」と言われて全部まとめられたら項目数が減るし。

試しに同様の検索を我が国の厚生労働省のwebサイトでもやってみたけど、結果は...

どうぞご自分で。

明日からABA(こちらは国際行動分析学会)です。

Johnston, J. M., Foxx, R. M., Jacobson, J. W., Green, G., & Mulick, J. A. (2006). Positive Behavior Support and Applied Behavior Analysis. The Behavior Analyst, 29(1), 51-74.

Filter, K. J. (2007). Positive Behavior Support: Considerations for the Future of a Model. The Behavior Analyst, 30(1), 87-89.

なぜか遅いMac版Firefoxのダウンロードスピード。Safariに比べても、XP版Firefoxに比べても、はるかに遅い。

仕方がないから、CiNiiやPsycINFOなどで検索した論文をダウンロードするときだけはSafariを使っていたんだが、このたび、こんなアドインを発見してさっそくインストール。

速い、はやい。倍速どころか、10倍以上の体感スピードアップ。気持ちがいい。

お奨めです。

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