2007年11月アーカイブ

Kzkokuhachikara

株式会社キー・プランニングのダイエット支援システム"Kzoku"(ケーゾク)のβ版が公開されました。

新規ユーザー登録・ログインはこちらから。

このシステムにはセルフマネジメントに関する行動分析学のノウハウがたくさん組み込まれています。達成目標と行動目標の明確化、記録の視覚化、自己強化や社会的強化などなど.... 共同研究の成果が活かされています。

うちの研究室では、今年度ゼミ生2名がこのシステムを使った卒論研究に、3年生5名が演習でのプロジェクトに取り組んでいます。

β版の公開とともに、一般ユーザーのご意見やご感想を活かした、さらなる改善を進めていく予定です。

なお、私は、ダイエットではなく腰痛予防にこのシステムを利用しています。毎日、(1) 起床時のストレッチ、(2) 腹筋100回、(3) ジムやテニスなどの有酸素運動、(4) 運動後のストレッチとアイシングを「やること」として設定し、その日の腰の痛みを10段階で評定しています。

5月の終わりに強度のぎっくり腰をやってしまい、その後、痛み評定が6-8の日々を送っていました。上記の「やること」のマネジメントがうまくいくようになってからは、痛み評定が2-3の範囲に収まってきています。

今後が楽しみなツールです。

皆さんも、ぜひ使ってみて下さいね(あ、いまのところはすべて無料のサービスです!)

講師: 寺田信之介 先生〔小田急エージェンシー・ 専務取締役〕

日時:2007年12月14日(金)6時限 18:30-20:00

場所:心理学実験室(法政大学市ケ谷キャンパスボアソナードタワー11F 地図はこちら

マッキャンエリクソンでプランニング本部長まで務められ、『図解マーケティング—成熟時代に成長するための基礎知識と戦略発想』『業界の最新常識 よくわかる広告業界』などの著者である寺田先生に、広告やマーケティングの仕事に心理学の知見がいかに使われているか、また、使うことができるかについてお話しいただきます。

参加予約はいりません。参加費も無料です。行動分析学特講の特別講義ですが、一般公開です。

講師: 大河内浩人 先生 〔大阪教育大学・准教授〕

日時:2007年12月13日(木)5時限 16:50-18:20

場所:心理学実験室(法政大学市ケ谷キャンパスボアソナードタワー11F 地図はこちら

意外に知られていませんが、行動分析学では、皮膚の中で起きている、外からは観察できない事象や行動も《私的出来事》として研究対象とします。大河内先生には、私的出来事や社会的行動など、実験室内の基礎実験には、なかなかのせにくいテーマをいかに実験的に行動分析していくかについて、お話しいただきます。

参加予約はいりません。参加費も無料です。演習II/研究法IIの特別講義ですが、一般公開です。卒論のテーマを探している3年生には特にお勧めかもしれません。

Junkmailfilter

10月から大学のメールシステムに導入された迷惑メールフィルターによって、迷惑メールはほぼ根絶された。

サーバーレベルで稼動しているから、ローカルには送られてこない。これが嬉しい。

判断もなかなか正確。これまでのところ False Positive は海外からの、しかもyahoo!のメールが2件だけ(だと思う)。

一応、迷惑メールと割り振られたメールの一覧を、週に一度は確認している。でも、これもそのうち止めようと思う。そうしないと、せっかくのフィルターの役割も半減するから。

もし私に仕事のメールを出して、返事が3日以内に来なければ、おそらく間違って判別され、それに気がつかないでいる状態だと思って下さい。

「お忙しいところすみません」とか「質問です」とか「お願いします」などの件名をフリーメールから出すのは危険ですよ。

そういうときには件名にそれなりの用件を書き、フリーメール以外のメールアドレスで再送してみて下さい。

あと、今週の水曜(11/21)からは大学祭のため授業は休講となります。そこで、この期間、休暇を取ることにしました。なので、しばらくは返信が遅れます。上記の3日ルールにいきなりの例外処置です。

昨年は卒論指導で冬休みに旅行に行けなかったので、今年はそれを見越し、この時期にお休みをとります。どこに行くかはナイショです。

Constructionperformance2007

横軸が月次。縦軸が新規住宅着工件数。思わず条件変更線を書き込んじゃいました。

6月に施行された改正建築基準法の影響で、なんと3カ月連続で前年度比40%以上の減少。このままではGNPを確実に押し下げて、景気に悪影響を与えるのは間違いないと言われている。

この法改正は昨年世の中を騒がせたアネハ系耐震偽装事件に対処するために行われたもので、行政が国民生活の安全を脅かす事態に迅速に対処したという点では合格かと思っていたんだが、どうやらかなりめちゃくちゃらしい。

問題点は至るところにあるようだ。気になったのは、法律の中に「些細な設計変更については再審査が必要ない」というような条文があり、しかもその"些細な"の範囲が明確に示されていないってところ。さらに、そういう問題点が現場から次々と指摘されていたにもかかわらず、対応がなされなかったってところ。

法律家じゃないから法としての妥当性は判断できないけど、"些細な"なんてのは、人に何かを伝えるインストラクションとしては悪例だ。

しかも、施行前に現場の人たち(実際にこの法に携わって仕事をする人たち)から意見徴収をしていないのか、あるいは形だけの意見徴収をしてその声は無視したのか、要するにユーザーテストとそれにもとづいた改善をしていないデバッグ前の状態で世の中に出してしまったようで、これもインストラクションとしては悪例。

中央官庁の仕事は国民全体、国全体に影響するんだから、何かを施行する前には、必ずユーザーテストを繰り返し実施して、問題点を潰してからじゃないと世の中にだせないという法律を作って欲しい(もちろん、そういう仕事を怠慢して今回のような問題を引き起こしたら、担当者を処罰できるように。そしてポジティブには、そういう仕事をきちっとやって改善のプロセスを残した担当者は局内で評価されるように)。

 

Publicadmincosts_2

日本経済新聞(2007/10/30)に掲載されていた図。横軸が人口密度(対数表示)、縦軸が住民一人当りの行政コスト。

「集まって暮らせば行政コスト割安に」というタイトルにあるように、記事では人口密度の高い地域の行政コストが低いことが指摘されている。

でも、よ〜くこの図をみてみると、同じような人口密度でも、しかも人口密度が大都市のように高くなくとも、行政コストに20-40%の開きがある地域があることがわかる。

都市部に人口を集中させて行政コストを下げる方法は時間もかかるし、QOLも低下しかねない。

でも、赤い楕円で囲んだ地域が青い楕円で囲んだ地域の方法を参考に効率良く仕事を進めれば、歳費を抑えることは可能で、しかも全国規模で考えるとそうしたマネジメントへのリターンにはかなりの額が見込めることがわかる。

行動工学を提唱した故ギルバート先生は、著書 Human Competence の中で、パフォーマンスマネジメントの対象とすべき指標をみつける方法として PIP(Potential for Improving Performance)の計算を推奨している。式は簡単で、模範となるパフォーマンスの値を平均的なパフォーマンスの値で割って比率を求める。パフォーマンスマネジメントを適用する範囲を乗算すれば、全体でどのくらいの改善が見込めるかも見積もれる。

要するに改善の余地が大きく、かつ、全体的なインパクトが大きいところに優先的に介入すべきという考え方だ。

赤い楕円の地域の行政の人たちは、ぜひ青い楕円の地域の方法を学んで、取り入れてみて欲しいです。行動分析学の用語で言うと「系統的再現」ってやつです。

追記:この記事は、千代田区の議員が行政視察で沖縄に行ってゴルフやってたという失態をスクープした報道番組を見た後に書きました。あぁいうど〜しょもない輩に代わって、しっかり仕事をしてくれる人に投票宣言。


うちの大学では、いわゆるLMSというやつが、今年度から本格的に導入されてます。

h'etudesと命名されてます。“エチュード”って読むんですよ、と学生から教えられました(^^;;)。

言い訳のような蛇足情報ですが、テクスチャルが自発されにくい商品のマーケティングはまずうまくいかないと思います。

このシステム、おそらく某.○○○○○○の改造版ですが、どうやらそれは内緒(?)らしく、法政オリジナルということになっているというマコトシヤカナ噂もあります。

私はこれまでmoodleというオープンソースのLMSを使ってきました。数億円するシステムとは違って無料です。それなりに制限もありますが、自分の使いやすいように改造できるというメリットもあります。

大学のシステムだと、学外の共同研究者にとっては使いにくいですが(年間○万円の利用料をとられる)、moodleは自宅サーバーで運用しているので、低コストで運営できています。

ただ、学生さんにとっては複数のLMSを授業によって使い分けるのもたいへんだろうと判断し、今年度からは授業についてはh'etudesへと移行中。でも、研究プロジェクトや一般向けの研修プログラム(サマースクールなど)については今後もmoodleを使っていきます。

ところで、私はプログラムもシステムもよくわかりませんから、メンテナンスや改造にさいしては、moodleの翻訳をされているMitstek.comの吉田さんにお願いしています。

今回、コースの参加者がそれぞれファイルをアップロードし、それを一覧として表示し、他の参加者がアップしたファイルを閲覧できるように、「課題」のモジュールを改造していただきました。これまでだと、掲示板に各自が資料を添付していたのですが、それだとどれが最新版で、どのスレッドにあるのかよくわからなくなり、効率が悪かったのです。

吉田さんのご好意により、改造方法やプログラムは公開し、無料配布することになりました。

興味がある方はこちらを参照して下さい。

アーカイブ

法政心理ネット