2007年10月アーカイブ

ようやくでました。全国学力テストの結果。

報告は文科省のwebページで公開されています。集計結果のPDFだけですけど。

メディアがさっそく取り上げて、「応用力が低い」とか「経済格差が教育格差に」とか論じてます。ホントかな。データをよ〜くみてみないとわからないと思うんだけど。が、時間がない(泣)。

気になったことは山ほどありますが、一つだけ書き留めときます。

小5の算数の問題から。

まずは「基礎」と言われている問題。正答率96%だそうです。

Gakuryoku2007em1

続いてこちらが「応用」と呼ばれている問題。正答率はなんと18.2%。


Gakuryoku2007em2

両方の問題で平行四辺形の面積を求めることが要求されているから、「基礎」と「応用」と言えなくもありません。

ですが、

「基礎」の問題に正答した子どものすべてが平行四辺形の面積を求める力(基礎力)があったと果たして言えるでしょうか? 

問題には数値が2つしかありません。妨害刺激がないということです。しかも2つの数値がつけられている線分は近接しています。平行四辺形を求めることができない子どもでも、ただ、近接した2つの数字をかければ正解になります(もちろんかけ算ができないとならないですが、それを基礎力というならわざわざ平行四辺形の面積問題にする必要はないですね)。

同じ問題でも、妨害刺激があったり、数値が別のところに記入されていたり、あるいは補助図なしで文章で同じ情報が与えられたときでもこの問題が解けることを確認しないと、「基礎」ができていたとは言えないのではないでしょうか?

次に公園の問題ですが、これは問題集(算数-B)でもかなり後ろの方にあります。試験時間は40分です。どれだけの児童が時間的な余裕をもったままこの問題へたどり着いたかどうか知りたいところです(実施方法からすると難しそうだけど)。基礎学力が低ければ(たとえば計算スピードが遅い)、そのぶんそれぞれの問題に取り組める時間も少なくなるわけです。つまり、この問題が解けないのは「応用力」が低いのではなく(あるいは低いだけではなく)、基礎力も十分ではない可能性もあるわけです。

いずれにせよ、こうした出題形式で「基礎」と「応用」を独立して測定、評価できるものなのかは、はなはだ疑問。

面白いから、問題や結果をもっともっと吟味したいところだけど、時間がないす。しかもデータは集計済みのものしか手に入らないし。

個人情報を伏せた二次データでもいいので、研究目的ならば、かなり詳細なデータを入手可能にして欲しいです。そしたら、全国の研究者が喜んでいろいろな分析を(無料で)すると思います。

77億円(とも言われる)経費を投じているのだから、そのくらいしないともったいなさすぎ。

忙しさがドを超えています。怒を越えているとも、オクターブ上のレミファソ状態とも言えるくらいの毎日です。

夕べ、スタディルームに残って仕事していたら、☆くんに「眼が赤いですよ」と忠告されました。

赤目はいやだ。

自暴自虐におちいってはいないんです。ま。それはまさかのま。

とりあえず、協同研究しているKP社のKさんから教えてもらった「ライフハック」なるテーマの本を買い込んで、斜め読み。

タイトルからは“いきなりストレスフリーで3倍仕事ができるようになる”のかぁ〜!?とハカナイ期待をもったのもツカノマ。

この4冊に書かれていることの80%はすでに実行済み。15%はやってみたけど効果が認められなくてやめちゃっていること。残りの5%はそれはないでしょっていう蛇足的な情報でした。

てなわけで、逆に言えば、これらの本に書いてあることを実行すれば、確かに仕事の効率は上がるでしょうが、ストレスフリーってところはまゆつばですね。

ストレスキープかな。

仕事って、すればするほど増えるからね。


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日本特殊教育学会第45回大会(神戸大会)では、自主シンポジウムとして、ペアレントトレーニングに関するシンポジウムを企画しました。2つの養護学校、1つの病院(小児科の自閉症外来)、1つの親の会(NPO)が主催するペアレントトレーニングについて話題提供していただき、筑波大学の野呂先生、兵庫教育大学の井上先生に指定討論をしていただきました。

教師や保護者や専門家が共に学びながら子どもを支援する:学校や地域におけるペアレントトレーニングの取組み

話題提供者:
 ○神戸市立青陽東養護学校における取組み(藤本優子先生)
 ○徳島県立国府養護学校における取り組み(竹田真理子先生・森住俊子先生)
 ○NPO法人「おひさまクラブ」における取組み(高浜浩二先生)
 ○屋島総合病院における取組み(長町香先生)

自閉症などの発達障害をもったお子さんの療育には、保護者と専門家が協働で、できるだけ早くから取り組むことが理想的だとされています。そのためには、学校や保育所、病院や発達支援センター、親の会や地域のサポートグループなど、とにかく社会のいろいろなところで、そのような協働体制が提供されなければなりません。

今回話題提供していただいた4つの事例からいえることは「それは可能です」ということです。

皆さんのご好意により、シンポジウムの発表資料(PowerPointのスライドをPDF化したファイル)を公開していただけることになりました。

同じようなシステムを自分たちの学校や病院や親の会でもやってみたいという方は、ぜひ参考になさって下さい。

資料はここからダウンロードできます。

ブログの更新を1ヶ月以上停止しましたが、本の執筆は完了しませんでした。編集のKさん、ほんとにごめんなさい(後期が終わったら、ガンバります)。

毎日の仕事を記録しているシステム手帳を振り返って読んでみると、夏休みだというのに、ゼミ生の指導、雑用(サーバーの管理や学科や学会や大学の仕事)に時間がとられ、実際に執筆や研究にさけた時間は、授業期間中とそれほど大差がなかったようです。

ところで、夏休みっていうと、大学の教員は授業もなくて、ずっとバケーションしてるって思っている人もいるようですが、そんなことはありません。誤解です。

というか、そういう人は少数派ではないでしょうか(と思いたいだけかも ^^;;)。

たぶん、ほとんどの人は、学期中には授業などで忙しくて時間がとれないぶん、論文を書いたり、読んだり、研究を進めたりしようとしたりして、でもやっぱりそれほどの時間はとれずに、消化不良的な雰囲気の中、「もう終わっちゃった(涙)」という気持ちで後期を迎えるのではないでしょうか。

私の場合、今学期は「行動分析学特講」という学部の授業を初めて担当します。前期の「行動分析学」に比べてアドバンスな内容にしようと思って、ゼロから教材を作っているので、とても時間がかかります。

なので、一応、復活したブログ更新ですが、おそらく週に1回くらいのスローな再起動になると思います。

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