2007年3月アーカイブ

Notesfromnaruto

前任校である鳴門教育大学のゼミ生4名が無事に大学院を修了しました。おめでとうございます。

修論はどれも面白く、貴重な研究になりました。そのうち学会発表するかこのブログで紹介します。

○知的障害養護学校における効果的なソーシャルスキルトレーニングを行うための授業支援ツールの開発
○発達障害児における私的出来事報告行動の形成:刺激等価性の枠組みを用いた学習方法の検討
○就学前の自閉症児に自己始発質問を指導する:自然言語パラダイム(NLP)を用いた家庭療育の可能性
○ダウン症児における発話不明瞭の要因の検討と改善のための指導

修論だけではありません。みなさん、この2年間で、サマースクールなどのスタッフを経験することで、応用行動分析を教えるスキルに磨きをかけました。

いよいよ来週からは学校や地域に戻って、大学院で学んだことを現場に活かすことになります。頑張って下さいね、と書こうとしていたら、さっそく修了生+新M2の猪子さんとで、さぬき方面で研修会を引き受け、短期間で教材を作り上げ、実施してきたようです。すばらしい!

夏にサマースクールでお会いするまでには、きっとたくさんの成果があがっていることでしょう。

無理せず、ゆっくり。一歩一歩、進みましょうね。

心暖まる寄書きとスタバのカードもありがとうございました。

公開講座「問題児なんていない!」に参加しました。

少子高齢化かつ女性の社会進出が進んでいる現代では、子育て支援が社会的に大きな役割を果たしそうです。かといって行政がふんだんに予算を配分してくれるわけでもありません。

ということは、誰にでもできるようなちょっとした環境設定で、お母さんやお父さんの子育てパフォーマンスが向上し、子どもたちがスクスク豊かに伸びて行くような仕掛けを普及させることには大きな意義があると思います。

今回の公開講座は、どちらかというと理論的、教科書的な話が多かったので、会場にきてらしたお母さんたちがどう思われたか、とても興味があります。講演の後では、お母さんたちから、とても具体的で現実的な質問が活発になされていました。あのような質問や疑問にわかりやすく回答でき、かつその後の子育てを見守れるようなサービスが提供されるべきなのだろうと感じました。

私には子どもはいないので、講師の先生方のお話を、理論的に分析しながら聞きました。いろいろ考えさせられることが多かったです。

アイディアだしますんで、誰かつくって。(_ _)

システム手帳のリフィルで、USBメモリーを格納できるやつ。

フラッシュメモリ−全盛期の頃にはそんな製品もあったのだけど、棒状のUSBメモリーはカードフォルダーにはうまく収まりません。

ペンホルダーだと口径が小さすぎるし。

売れると思いますよ。

卒業式

Satorutobokutotokidokisannchann

土曜日は卒業式。法政大学文学部心理学科第一期生たちが元気よく卒業していきました。

ゼミ生の8人も無事に卒業。ほんとうに、おめでとう。

手作りのアルバムと焼酎セットもありがとう。

アルバムは辛いことがあったときに見て元気をもらうことにする(すでに2回見ました)。焼酎セットは研究室においておくから、辛いことや嬉しいことがあったときに、飲みにきなさい(瑞泉はキープということで)。

開花宣言もでたみたいだし、お互い、気持ちを新しくして元気にいこうな!

blogの更新

先週の更新回数は{2}回でした。

先週末、心理三田会(慶応義塾大学心理学専攻の同窓会)に参加してきました。懐かしい顔ぶれに久しぶりに会うことができて感激でした。自分が修士のときに卒論研究をサポートしたT田くんが、「私も勤続19年になりまして」とスピーチしたときには、さすがに時の流れを感じました。彼は学食で学生たちが食後に自分でゴミや食器を片付けるようにするパフォーマンスマネジメントの実験をしたのですが、そのときに使った巨大なポリバケツを想い出しました。

講演では『脳はなぜ「心」を作ったのか』の著者、前野隆司先生(慶応義塾大学)のお話をうかがいました。「意識」は幻想であるという主張をお持ちの前野先生は、ロボットや人工知能で「心」を作ろうとしています。

受動的 vs 能動的という区別とか、あるいは「幻想」という言葉はとても恣意的な表現です。何をもって「受動」とし、何をもって「能動」とするかという議論になってしまうと(なりがちだし)、あまり面白くありません。

むしろ、ニューロネットの仕組み(原理原則は非常に単純であり、動物の生物学的な構造ともかなりマッチしている)でもって、『心』と称される、とても複雑な現象がシミュレーションできるかどうかに興味があります。

特に、もし、人間以外の動物(や昆虫)の行動と、人間の心のシミュレーションに必要な仕組みとの違いが、こうした探求によって判明していくなら、とても面白いと思います。我々、行動分析家の多くは、それが言語行動、あるいはrelational frame?にありそうな気がしているわけで、それがコンピュータによるシミュレーションによって支持されかもしれないと思うわけです。


かつて「無理!」とあきらめられたという、学習原理を応用した計算機モデルでもって「心をもったロボット」を作ろうとしている前野先生の今後の研究に期待します。

前野先生のHPには「ロボットの心の作り方」という論文も公開されていますので、興味がある方はダウンロードして読んでみて下さい。

脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説
前野 隆司

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経済学と言うと、モノ、カネ、市場を、数値モデルを使って分析する学問というイメージがある。

ところが、本書には数値モデルどころか数式さえでてこない。著者の中島氏は「人間行動の合理性」から、われわれの日常的な営みを解説してくれる。

将棋界や相撲協会などの伝統芸能をビジネスモデルとして分析したり、宗教をサービスとしてとらえて檀家の行動と宗教家の行動を分析したり、行政における“社会的弱者”の設定の意味を解説したりと、すべて、企業側(行政側)であれ、消費者サイドであれ、すべて具体的な行動を念頭において、それを動機づけている経済的要因を探っている思考形態がとても興味深い。

動機づけ要因のほとんどを経済的好子(最終的にはカネに還元できるようなモノやサービス)に限定した理論的行動分析といっても差し支えないほど、その考え方は行動分析学に類似している。

とても勉強になりました。

これも経済学だ!これも経済学だ!
中島 隆信

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blogの更新

先週の更新回数は{3}回でした。

Kotonoha


コトノハとは@コトノハ○×ソーシャルコトノハは、様々なコト(キーワード)に対して○と×で答えていく、新感覚のコミュニティサイトです。 ○× を通して、自分と似た価値観の人を見つけたり、自分自身の新しい一面を発見できるかも知れません。

これ面白いです。

日常のちょっとした疑問やツッこみどころを、コメントつき○×アンケートで集計しちゃうサイト。

どんな質問にも、多数派・少数派の差はあれど、ほとんど必ず両側の意見があるという、奥深さも発見できます。

オオヒダ タカシさんにアイディア賞☆☆☆☆☆!!

今年の確定申告は電子申告(e-Tax)にチャレンジしました。

住基カードのICカード申請に始まり(区役所まで行かなくちゃいけなくて、窓口ではなく、奥の方の部屋で作業するんですよ)、ICカードリーダーの購入(Amazonとか楽天には出回ってないので探すのがたいへん)、ソフトウエアのダウンロード(何をどこから落とせばいいのかすごくわかりにくい)から、データ入力、必要な添付書類の送付や税金の払い込みまで、20時間以上よけいにかかりました。日数でいったら6-7日。

解説書や説明書のたぐいがやたらに多いのですが、必要なステップをすべて網羅している簡易マニュアルみたいなものが、どこにもないのです。簡略化すればA4で2枚くらいに収まると思うんだけど。

準備にそれだけ手間がかかるのに、結局、電子申請できない書類(源泉徴収書など)は郵送しなくてはならないし、追加徴税分は郵便局などで支払わなくてはならなかったりします。すべてオンラインで完了するわけではないのです。

電子申告すればそのぶん何らかのインセンティブがあるんだろうと期待していたのですが(たとえば、数%でもいいから減税してくれるとか、電子化にかかるコストは経費として免税してくれるとか)、そんなのもいっさいありません。

この時期、税務署などは確かに混雑しています。確定申告の書類を列に並んで作成し、提出しなくてもよいってことを「ウリ」にしているようですが、電子化の準備や作業の方がよっぽどたいへんです。

これなら、申告書だけをwebで作成し(これはけっこう簡単にできます)、印刷したものを郵送するって手続きで十分。いまのシステムなら、会計事務所ならともかく、個人であればこの方法がお勧めですね。

しかも、これだけ頑張った末に追加徴税です! まったく、やる気をなくします。源泉徴収の税率って変えられないのかな? 多めに徴収したぶんの利子は寄付してもいいから(ただし、国庫にではなく、UNESCOなど、いくつか選択肢が欲しいけど)、確定申告行動を強化する随伴性を整え、かつ、電子申告にさらなる付加的随伴性をつけないと、e-Japanなんて絵に描いた餅ですよ、きっと。

前任校(鳴門教育大学)のゼミ生二人が、ボストンへ学校見学旅行に行ってきました。

猪子さん(M1)と田中さん(M2)。どちらも養護学校の先生で、大学院で行動分析学を勉強しています。

春休みを利用して、自分たちで学校を探し、自分たちで案内してくれるセラピストを探し、自分たちで通訳を雇い、自分たちで航空券やホテルを手配して.... と、まさに猪子さんいわく“インデペンデント”なツアー。感心を通り越して、感動ものです。

ゼミ日記でごくごくさわりの報告をしてくれていますが、詳しくは4月の徳島ABA研究会で発表してくれるそうなのです。乞うご期待。頑張って、久しぶりにストリーミング配信してみようかな。

実は、裏バージョン(?)もあります。mixiの同窓会コミュでは、アメリカでの食事やボストンの寒さ、ホテルのシャワーなどなど、異文化体験の驚き、感動、怒り、涙(?)が、生々しく語られています。自分が初めてアメリカに行ったときのことを思い出し、こちらも楽しませてもらいました。

ふだんと全く異なる随伴性に暮らすことって、人生を豊かにしてくれますよね。

blogの更新

先週の更新回数は{3}回でした。

Poster20070302

青木愛弓先生(日本大学大学院生物資源科学研究科 )から行動分析学会公開講座の案内が届きましたので、転載します。

おもしろそうな話題です。ポスターやブログもきれいです。

ゼミ生を叱らずに伸ばすコツを教えてもらいに参加しようかな(笑)。



問題児なんていない!
「叱る」をやめると子供はグングン伸びる
ほめるしつけのコツを教えます

【内容と対象】

 この講演会は、「子供のしつけに行動分析学を生かそう」がテーマです。教室で問題児として扱われてしまいがちなADHD、ADDや広汎性発達障害、アスペルガ
ー症候群の子供の保護者の方や子供のしつけにお悩みの方を対象にしています。

 講演会の目的は、「どうしてこういう行動をするのか」を行動分析の理論を元に考えられるようにすること。次に、行動の法則に基づいて「こうやって解決す
れば、親も子もハッピーになれるしつけ」をそれぞれのお子さんに応用できるようにすることです。短時間ですので基本的なことしかお話しできないかと思いま
すが、この講座が行動分析学との出会いのきっかけになればという思いを込めて企画いたしました。

【日時・会場について】
日:2007年3月26日 月曜日
時:開場 11:30より
  開始 12:00より
  終了 14:40(予定)

会場:日本大学生物資源科学部本館3階33教室
交通:小田急線 六会日大前下車5分

詳細は以下に続きます。

Microsd

携帯を新しくしました。いろいろ驚いたことがあったけど、中でもmicroSDカードにびっくり。

あまりの小ささに感動して、歴代SDカードをバイブルサイズの手帳の上に並べてしまいました。

しかも、これで1GB (そんなに使わないのに)。

2GBの製品まであるんだとさ (なんに使うんだろ?)。

これだけ小さくなれば、スカリーの首もとに埋め込むのも不可能ではない... なんて、おたっきーなことを考えつつ、eddyやモバイルSuicaの手続きをして、技術革新が生みだす物質的な行動随伴性の変化、それがもたらす社会的な行動随伴性の変化、なんてことに思いをめぐらしているのでした。

先週末は徳島。公開講座「学校でここまでできる!」に参加して、野呂文行先生(筑波大学)のご講演を拝聴し、今年度、徳島の学校で行われた30の事例発表をみてきました。

野呂先生のお話は通常学級に在籍する軽度発達障害児のお子さんへの支援について。

「特別支援」というと、通常学級の担任の先生たちからは、「また仕事が増えそう」とか「私たちには関係ない」とか「難しい」とか「専門的すぎる」など、ネガティブな反応や感想が返ってくることも少なくないようです。

野呂先生は、これまで通常学級の先生たちがやってきた仕事がそのまま使えるところと、常識や経験が通じなくて、「あれ?」と思うところを区別して、後者にのみ、ちょっとした工夫を入れることで、学級経営が円滑になるというお話を、事例を通してわかりやすく説明して下さいました。

“叱ってもきかない”とか、“褒めてもぴんとこない”ときには、そういうこともあるんだということを念頭においておき(第一ステップ)、次に、その児童や生徒に応じた方法で、叱り方や褒め方を変えてみて(第二ステップ)、うまくいくかどうか試して行く(第三ステップ)ということですね。

もう一つ、これは懇親会の席での話題でしたが、面白かったこと。

徳島のABA研究会のメンバーには養護学校の先生たちが多く、どうすればもっと小中学校の先生たちにも参加してもらえるだろう?と考えているわけですが、野呂先生が仕事をしている筑波周辺では、養護学校の先生よりも、小中学校の情緒学級などの担任の先生たちが多いそうです。

ABAが活用されている学校種に、地域によって若干の偏りが見られるのは、学校種の特性というよりは、偶然、歴史的にABAに興味をもった人たちがどういった学校に勤めていたかによるようです。

とすれば、地域間の関わりが増えて行けば、情報交換によって、こうした偏りも少なくなって行くかもしれませんね。

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先週の更新回数は{2}回でした。

サトウタツヤ先生(立命館大学)から面白そうなシンポジウムの案内が届いたので転載します。

“質的研究”というのは、何回話をきいてもよくわからないのですが(^^;;)、心理療法と行動療法の人たちが共通のゴール(臨床サービスの向上?)を目指して語り合う姿勢を持つというのは、いいことですね。

先日、ABA(国際行動分析学分析学会)の大会プログラムを眺めていたら、初日のワークショップにACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)関連がずらりと並んで、いまが華といった感があります。

ACTに関する日本語の著書を昨年出版された武藤崇先生(立命館大学)が、ナラティヴ・セラピーの人の話にどう切り込むか、楽しみです。

以下、BMLにサトウタツヤ先生が投稿されたメールの転載:


今春発売される「物語りとしての心理療法—ナラティヴ・セラピーの魅力」・「臨床実践のための質的研究法入門」の著者、John McLeod (英国 アバティ大学)教授が東大・下山教授の招きで来日するのを機に、京都・立命館大学で講演とシンポジウムを行うことにしました。

「心理療法におけるエビデンスとナラティヴ:招待講演とシンポジウム」英国・アバティ大学John McLeod教授をお迎えして

*発表は日本語と英語で行われます。英語講演には通訳がつきます。
*参加ご希望のかたはメールでお申し込みください(詳細後述)。

■日時:2007年3月21日 午後1時半から5時半まで
■場所:立命館大学(衣笠) 創想館カンファレンスルーム(定員120名)

■参加費:無料
定員:120名

■内容
司会・進行(未定)
導入講演 サトウタツヤ
「機能主義と文脈主義からみた新しい心理療法の時代の行動療法とナラティヴ:その歴史と展開」
招待講演
John McLeod (英国 アバティ大学)(聴衆への逐次的通訳あり)
「How could Psychotherapy develop from the modern forms to post-modern」

シンポジウム 新しい時代の心理療法とカウンセリングの発展に向けて
話題提供者(日本語で発表。マクレオド先生向けの逐次的通訳あり)
下山晴彦 日本の心理療法の発展における物語り(ナラティヴ)の意義
能智正博 ナラティブの視点と“リハビリテーション・カウンセリング”
武藤 崇 認知行動療法とナラティブ:"close outsider"という倫理
松見淳子 EBP(Evidence-Based Practice) の今日的意味と展望
指定討論者
John McLeod (英国 アバティ大学)

■主催:
科研費(社会状況や海外学説との関連からみた本邦臨床心理学の歴史的展開。研究代表;佐藤達哉)
日本学術振興会人文・社会科学振興のためのプロジェクト研究事業「ボトムアップ人間関係論の構築」
立命館大学人間科学研究所
後援:日本質的心理学会

■タイムテーブル
開場       12:45
第一部
 あいさつ    13:30
 導入講演    13:40
 招待講演    14:00
休憩       15:00
第二部
 シンポジウム  15:20
討論       17:00
終了予定     17:30


■参加方法
下記の予約フォームに差し支えない範囲でご記入の上、以下のメアドまで予約をお願いします。当日夕方、懇親会をフランクな感じでちんまりとやろうと思っています。ご希望の方は下記通信欄にお申し出ください(参加者数を限る場合もあります)。

■申込み・連絡先:
人間科学研究所事務局
ningen@st.ritsumei.ac.jp

*******以下、予約フォーム*******

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