2007年1月アーカイブ

blogの更新

先週の更新回数は{2}回でした。

国際行動分析学会(ABA International)は、来月、「自閉症」に関するカンファレンスを開催します。テーマは「Progress and Challenges in the Behavioral Treatment of Autism」(自閉症に対する行動的介入における発展と課題)で、一つのテーマに特化したカンファレンスを開催するのは、学会史上、初めての試みです。

今回、このカンファレンスの発表がweb配信されることになりました! 日程からすると、日本の大学ではちょうど入試や成績やらで、大学教員が出張して参加するのはとても難しい時期ですので(日本からの参加者は)、嬉しいニュースだと思います。

ライブ配信だけではなく、大会終了後も3ヶ月間、合計30時間までは閲覧できるようです(費用は$180.00)。英語が苦手な方でも、繰り返し聞けるというのはメリットだと思います。

残念ながらMacへのサポートは貧弱なようで、今のところ私はMacからはテスト視聴に成功していません。WindowsXP + IE + Windows Media Player という組み合わせなら視聴できることを確認済みです(ただし、個々の環境によっては、ファイアーウォールやポップアップ広告の設定など、若干の調整が必要になるかもしれません)。

Web配信の日時(ライブ):2007/2/3(土)8:00-18:00〜2/4(日)8:00-18:00 *時刻は合衆国東海岸の時間。

このカンファレンスについて詳しくはここを、web配信についてはここをご参照下さい。

参考までにカンファレンスの紹介文の冒頭文をざっと訳しておきます。

Progress and Challenges in the Behavioral Treatment of Autism子どもが自閉症スペクトラムと診断されることは、保護者にとっても、教員にとっても、大きな挑戦を意味します。過去数十年間、応用行動分析学は、自閉症児に対する効果的な教育や療育プログラムを開発し、評価するための、理論的・実証的な研究を積み重ねてきました。これまでに、コミュニケーション、社会性、学習、生活適応などに関して、行動的な介入を使った指導プログラムが社会的に有意である(有効である)ことが、少なくとも550本以上の査読付きの論文として発表されています。行動的な介入の有効性がメディアで取り上げられることで、自閉症児のための“ABAサービス”を名乗る会社や個人も急増しています。一般のメディアには、応用行動分析学とは何か(何ではないか)、何ができるのか(何ができないか)について、不正確な情報や誤解が飛び交うようになっています。このことで、消費者や実践家の人たちにとっては、何が本当(事実)で何が嘘(フィクション)か、とてもわかりにくくなってきています。こうした事態に対応するため、国際行動分析学会では、「自閉症に対する行動的介入における発展と課題」をテーマにしたカンファレンスを開催することに至りました...

日本行動分析学会後援の公開講座のお知らせです。

「学校でここまでできる!」テーマ:一人ひとりの子どもを伸ばす特別支援教育
日 時:2007年3月3日(土)13:30-17:00
場 所:鳴門教育大学附属養護学校体育館(徳島市上吉野町)
参加費:無 料
対 象:特別支援教育に関わる保育士,幼・小・中・高・養護学校等教員,関係機関職員,保護者,一般
主 催:徳島ABA研究会
後 援:日本行動分析学会・徳島県教育委員会・徳島県特別支援教育研究会・徳島新聞社・NHK徳島放送局

● 講 演 13:30-15:00 通常学校に在籍する発達障害のある児童・生徒への支援-応用行動分析学の生かし方-
    講 師:野呂 文行(のろ ふみゆき)先生
    筑波大学大学院人間総合科学研究科(心身障害学系)助教授

●研究発表会 15:00-17:00
 今年度、鳴門教育大学附属養護学校、徳島県立国府養護学校、同池田分校、徳島県立阿南養護学校、同ひわさ分校、徳島県立板野養護学校などで行われた事例研究について、ポスター発表を行います。研究成果を見て、気軽に質疑応答できます。

連絡先:鳴門教育大学大学院障害児教育専攻院生室 勝瀬 秀成(e0511106@naruto-u.ac.jp, 088-687-6318)

*お問い合わせにはできるだけEmailをご利用下さい。
*会場は体育館ですので十分な防寒対策をしてお越し下さい。
*事前の参加申込みは必要ありません。お気軽にご参加下さい。


 特別支援教育の時代を迎え,教育現場ではどのように一人ひとりの子どものニーズに応え,個性や能力を活かした指導を進めるかが大きなテーマになっています。

 今年度の講座には、筑波大学で教鞭をとるかたわら保育所などの特別支援の現場で活躍されている野呂文行先生をお招きし,これからの教育現場における特別支援教育について,応用行動分析の視点からの様々な展開のアイデアを,お話しいただきます。また、本年度、県内外の養護学校や小学校で行われた事例研究のポスター発表を行い、どんな子どもにどんな支援ができるのか、具体的な情報交換の場を提供します。

 特別支援教育に関わる教師,保育士,関係の方々のご参加をお待ちしております。

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先週の更新回数は{2}回でした。

富山から北海道へ移られ、さらに活躍されている“支援ツール”で有名な高畑庄蔵先生(北海道教育大学)による図解入りマニュアル本。ナンバーぞうきん、お手玉ふっきんなどのツールと、背景にある応用行動分析学の考え方を漫画でわかりやすく解説している。

特別支援教育で応用行動分析を活かしていこうとする初学者の先生方や保護者の方々にお勧めです。

教師の実践行動を分析する約900の特殊教育諸学校に学ぶ子どもたちは約9万人で、そこで指導・支援を展開する教員は約5万人です。一人の先生が1事例の実践研究を行うと、1年あたり5万事例が創出されていることになります(p.109)。

月に人を送るプロジェクトもいいけど、こういうプロジェクトも国は応援すべきだなぁ。

Drunksaver

年末年始に飲み過ぎて胃の調子が悪くなったので、少しお酒を控えることにした。

飲み会で飲まないのは男の恥という文化で育った世代にとっては「ウーロン茶」は当然NG。

そこで、一回の飲み会で飲んでもよしとする酒の量の最大値を決めることにした。

いつもなら中ジョッキ7-8杯。んでもって悪のりすると、そこから焼酎とかを3-4杯頼んでしまう。悪のりする手前でストップできるように最大値を5杯とした。

これを守るための支援ツールが“ドランクセーバー”(仮称)。使い方は簡単で、酒を1杯頼むたびに、シールを1枚はがして箸袋などに貼っていく。シールがなくなったら終わり(TEACCH的構造化ですね)。

今のところ二勝一敗。その一敗も+1杯の超過で済んだ。胃の調子も上向き。

ただし、社会的妥当性は低い。たくさん飲んで盛り上がりたい人にとっては、しらけグッズになりかねない(自分は量を飲まなくても盛り上がれるから問題なしなんだけど)。

自分にとっては視覚的に提示しつつ、回りの人にはばれないように改良する余地あり。

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先週の更新回数は{3}回でした。

Iphone

昨日の夕刊にAppleが携帯電話業界に参入という記事があったので、さっそくAppleのサイトでMacWorld Conference におけるスティーブ・ジョブズの基調講演を閲覧した。

これは凄い。

新聞記事に「iTunes付き携帯」とあるのは大間違いというか認識不足。これは携帯電話というよりは、ネットやメディアにアクセスするための小型コミュニケーションデバイスであり、その手の携帯端末におけるヒューマンインターフェイスのイノベーションだ。

「はじめに」より抜粋米国は、日本よりも50年も早く音楽療法の全国組織や音楽療法士の資格制度を確立した音楽療法先進国ですが、その米国において、ABAアプローチは障害者教育分野でももっともオーソドックスな方法として知られています。それはABAアプローチが科学的な考え方を背景にしていて、なおかつ成果が圧倒的だからでしょう(p. ii)

音楽療法といえば、植物状態にある患者さんの動作を音楽を好子として強化できることを示した研究があります。

Boyle, M. E., & Greer, R. D. (1983). Operant procedures and the comatose patient. Journal of Applied Behavior Analysis, 16, 3-12.

音楽というのはかなり根源的な好子のようです(水や空気や人との接触のように)。だから発達障害を持った子どもたちにも使えそうなことは容易に想像できますが、実際に活用されているとは知りませんでした。

本書では音楽を使って子どもの行動マネジメントをする方法や考え方がわかりやすく解説されています。ABC分析も多数掲載されています。学校では音楽の時間が必ずありますし、音楽が好きなお子さんも多いですから、音楽療法家だけではなく、教員の方々へもお勧めです。

音楽療法士のためのABA入門:発達障害児への応用行動分析学的アプローチ音楽療法士のためのABA入門―発達障害児への応用行動分析学的アプローチ
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来年度、特別支援教育の推進のための予算が、今年度より10億円アップの77億円で承認されたそうだ(日経新聞, 2006.1.4)。

この予算で通級指導担当教員を増加したり(+258人)、特別支援教育支援員をおいたり、乳幼児検診で発達障害を早期発見する仕組みをつくったりするそうだ。

大きな一歩前進であり、関係者の皆さまの努力に拍手。

税金の無駄遣いにならないように、ぜひ効率よく使って成果をあげていただきたい。

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先週の更新回数は{2}回でした。

政府や行政機関が政策の目標を数値化することが多くなった。反対の声が大きい障害者自立支援法だが、厚生労働省は2011年度末までに、

(1) 福祉施設から民間企業への就職率を現在の1%から4%へ
(2) 施設入所者を15万人から14万人へ
(3) 社会的入院(精神科病院に入院している人のうち社会の受け入れ環境が整えば退院できる人)を7万人から2万人へ
(4) 民間企業への就職者を2千人から8千人へ

という数値目標を立ている(NIKKEI NET)。

今年の抱負2007

明けましておめでとうございます。

昨年は移行の年でした。長年一緒に仕事をした人たちとの別れがあり、これから一緒に仕事をしていく人たちとの出会いがありました。どちらも貴重な経験でした。

年頭にあたり、まずは2006年の抱負を見直してみようと昨年最初の記事を読んだら、寒々しい気持ちになりました。去年も年末年始は仕事だったんだですね。毎年冬休みには海外脱出したり、沖縄や北海へ遠征して、しっかり遊んでいた俺はどこへ行ってしまったんだろ....(涙)。

ところで昨年の抱負のうち「うまくいかないときにも笑って過ごすこと」は予想どおり達成困難でした。ゼミ生からは「あきれられている」とか「怒られている」という印象を持ったと告白されました(←第一印象さわやか系を武器にしているだけに、けっこうショック)。

自己弁護するとこうなります。

何かを教えようとするときには、学び手が何を知っていて何を知らないかをまず明らかにすることがとても重要です。そうしないと、すでに知っていることをトウトウと話したり、理解の範囲を超えていることをやはりトウトウと話したりすることになりかねません(そんなのたまったもんじゃないですよね)。

なので、いろいろ質問して「それは知りません」という反応を学生さんから引き出すことには業務遂行上の必然性があるのです。

自己弁護できないところはここです。

自分は学生時代から無知無教養が評判の男でした。友達からは「こんなことも知らないのかよ」とツッこまれながら育ちました。最初は抵抗して否定していましたが、大学で行動分析学に傾倒し、修士、博士課程まで進むにつれ「いいや、それで」と思うようになりました。専門バカで行こうと割り切ったわけです。今でも行動分析学以外は無知無教養という自覚があるし、たぶんそうです(いまだに「究極」の読み方には自信がないし ^^;;)。

なので、そんな自分でも知っていることを知らない人に出会うと、無自覚に「うそ、まじで??」という反応が喚起されます。正直に驚いているのです。

精緻に観察してもらえれば、行動分析学のこととそれ以外のことでは「うそ、まじで??」の反応形態が若干異なることがわかるはずです。「あきれられている」と映るのは、おそらく行動分析学以外のことだと思います。

ところで「怒られている」という印象を持たれるときですが、それはたぶん怒っているんだと思います(笑)。でも自分の場合、その「人」に腹を立てることはほとんどありません。特にゼミ生や受講生との関わりで自分が腹を立てるのは、狙った行動がうまく引き出せないときです(例:ゼミ生がやると言ったことをやらなかったとき)。サッカーで攻撃の戦略がうまくいかないときに、相手の選手の人となりに腹を立てる監督はいないですよね。あれと同じで、やると言ったことをやらなかったゼミ生の「人となり」に腹は立てません(あと、こういう人たちには純粋に腹がたちます)。

なので、「怒られている」と思っても「自分はだめな奴だ」と自己否定する必要はまったくありません。「怒られている」というより「あ〜、また怒ってる」と捉えて下さい。(そしてやるべきことをやって下さい)。

あ、最後のは半分冗談ですよ (^^)v


さて、今年の抱負です。今年は以下の4つの仕事に重点をおきます。

(1) 法政大学での研究教育体制の土台作り
(2) 著書の執筆(1冊)
(3) 論文の執筆(1本)
(4) 学会の仕事

特に(1) に関しては、担当する授業やゼミで学生さんたちの学びの進度を記録し、マネジメントできて、継続して改善していける仕組みをつくることを目標にします。

2008年の抱負では、ゼミや各授業の目標を数値化して掲げ、1年を通して(年頭だけじゃなくて)モニタリングできる仕組みを準備できたらいいですね。法政心理は幸いなことに、とても優秀な学生さんに恵まれてます。彼らが大学を卒業し、心理のプロとして社会で活躍できるように支援するためには、そういう体制が必要です。


そして....

来年の年末年始は遊ぶぞ〜

というわけで、

今年もよろしくお願いします。

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先週の更新回数は{3}回でした。

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