2006年10月アーカイブ

忙しいときに限ってブログに書くべき and/or 書きたいネタが噴出するもんだ。

いじめによる自殺、教育委員会への批判、教育再生会議などなど。書くべきこと、書きたいこと、書きたくても書けないこと、いろいろありすぎ。

「履修漏れ」問題に関しては一言だけ。いや、二言だけ。

どこも報じてないんだけど、この問題はいったいどうやって発覚したんだろ? 内部告発? だとしたら、告発した人の勇気と良識を讃えたい。こういう問題はこれだけじゃないはず。どんどん告発して、膿をだしていきましょ。

そしてもう一つ。今回の騒動で明らかになったこと。文科省も政府も、学校の仕事は「授業をすること」と規定してしまっていること。本来は「教えること(学びをうむこと)」のはずなのに。

算数の授業を規定時間していても分数を理解できていない子どもが1/3いるとすれば、それは「指導漏れ」のはず。国語の授業を規定時間こなしていても、新聞を読む読解力もない高校生が1/5もいるとすればそれも「指導漏れ」のはず。

今回の問題の顛末が、授業の規定時間を満たすことで解決なんてことにならないようにして欲しい。だって教育を「再生」させるんでしょ。

blogの更新

先週の更新回数は{1}回でした。

Googleに巨額買収されたり,日本のTV番組の違法アップロードを数万件削除したりと,近頃話題のYouTube

Uncle Dickie(私の師匠のDick Malott先生)から,そのYouTubeにスキナーのビデオがアップされていると報告がありました。

たぶん,既製品ビデオ。著作権についてクレームがあれば削除されちゃうと思うので,興味がある人はお早めに。

ここから。

blogの更新

先週の更新回数は{1}回でした。

卒論追込みの季節となりました。鳴門のM2をあわせると,年末までに修論が4本,卒論が8本。

というわけで,ブログ更新の週間目標は4から2へ減らすことにします。

Shimizuskype

鳴教の院生とのSkypeゼミに清水裕文先生がゲスト参加してくれました。

清水先生はNYにあるHawthorne Countryday Schoolという発達障害児のための学校に研究者として勤務されていましたが、このたび HeadSprout に転職されました。

HeadSproutは、このブログでも何度か紹介している、行動分析学とインストラクショナルデザインをベースにしたwebアプリケーションで、アメリカから文盲をなくすことにコミットしている会社です。研究をさかんにする会社で、読み行動に関する面白いデータが続々とでてきているようですから、これからが楽しみです。

blogの更新

先週の更新回数は{4}回でした。

ここ数ヶ月、ときどきいくつかのメーリングリストで投稿したメールが止められて届かないという事態が発生していて、先日、ようやくその理由の一つが判明した。

半角英数のマイナス「-」のつもりで半角カナ文字の「ー」を入力してしまったときに、一部のメーリングリストサーバーが「不正文字」として処理し、配信をストップしていたのだ。

ネットで半角カナ文字を使うのはルール違反だから、これはあたりまえ。

ちなみに最近では、携帯メールの影響か、はたまたブラウザでは半角カナ文字が入力できることが多いせいか、メール以外では半角カナ文字利用者が増えているような気もする(特にmixi)。ほんとは不適切なんだけど、上でも、ルール違反を承知であえて半角カナ文字を入力してみた(違いを視覚的に弁別するのが困難であることを示すため)。

ルール違反を承知で、なんで半角カナを入力してしまったんだろう?

この問題が生じるようになったタイミングと日本語変換入力に「ことえり」を使うようになったタイミングとが一致することから、おそらく原因は変換ミスにあると推定。

ことえりの半角英数変換は「鉛筆キー + :」、半角カナ変換は「鉛筆キー + ;」で、「;」と「:」はキーボード上のお隣さん。ちょうどタッチタイピングの練習を始めていたこともあって、この2つのレパートリーが分化していなかったのが変換ミスの原因だろう。実際、今でも変換キーを一発で正反応できず、カチャカチャと(全角英数→半角カナ→半角英数)のようにキーをさわりながら変換している(change over delayが設定されていないから、こういう誤反応が消えにくいんだよね、きっと)。

半角カナ変換のキー操作だけ「Shift 鉛筆 + ;」とすれば分化しやすいかなと思うんだけど、残念ながらそういうカスタマイズはことえりにはできないようだ。

もう一つ、セーフティーネットとして、Mailソフトで半角カナ文字だけ色を変えて表示して警告してくれるようなオプションがあるといいなぁとも思う。半角英数のマイナス「-」と半角カナ文字の「ー」が目で見て見分けにくいことは確かなんだから。プラグインが豊富なThunderbirdならひょっとしてと検索してみたけど、ないみたい。

テクノロジーがないときにはテクノロジーを開発するか、行動を変容するか、あきらめるしかない。

この問題については自分のキーボード操作を洗練させるように練習するしかないかなぁ。

Universal_wheel_s

EGWordがバージョンアップしたのに伴い、日本語変換ソフトegbridge universalもインストールして試用してみた。

新しいEGWord(ワープロ)は、画面レイアウトも操作パレットもまるで別ソフトのように大変身。あまりに大きく変わったので、慣れきれず、今のところは評価しようもないほど使いにくい。ただ、Wordのように,バージョンアップするたびに余分でおせっかいな機能がついて、そのぶん動作が緩慢になるということはないようだ。こちらは古いバージョンも消さずにとっておき、徐々に移行してみようと思う。

egbridge universal(日本語変換ソフト)には失望。2週間使ってみたけど、ダイアローグの色(白黒でまるでお葬式みたい)に慣れない。はっきり言って不気味です。鳴り物入り(?)で登場した“ユニバーサルホイール”も、使い勝手という意味では進化なし。お金を出して買う日本語変換ソフトにはシステム付属のことえりよりも抜群に高い変換効率とスピードが求められると思うのだが、どちらの尺度でもそれほどの差はもはや存在しない。というわけで、こちらは不合格。お蔵入りです。

最近のマイブームは“視考”(Visual Thinking)というコンセプト。

スタンフォード大学のMcKim博士が“Experiences in Visual Thinking”という著書で提唱したアイディア(McKim, 1972)で、「視ること」「描くこと」「考えること」が知的生産活動を支える3つの要素であるとする思想だそうな(石井, 2006)。

行動分析学で人の行動(ココロと言ってもいいけど)を読み解くのに一番役立つと思うのは、行動随伴性ダイアグラムを描いてみることだと思う。だから、学校の先生でも、ゼミ生でも、講義の受講生でも、最もマスターしてもらいたいのが、この思考法。ところが、同時に、教えるのが最も難しいスキルだったりもする。

強化や好子や弁別や分化といった基礎概念の定義をマスターするのはそれほど難しくない。ABC分析も穴埋め完成問題ならほぼ100%正解できるように教えられる。ところが、何かしらのテーマを与えて、自由に分析して“ひらめき”を得る、という課題になると、まったく身動きがとれず「難しいです」という苦情のような悲鳴があがる。

なぜだろうか?

野呂先生の『園での「気になる子」対応ガイド』に次ぐ保育士向けの行動分析学本。

表紙にはABC分析のダイアグラムが掲載されていて、タイトルからも、これなら、気なる行動を(ダイアグラムで)読む解く方法を保育士の先生たちに教えてくれそう!と期待しながら一気に読了。

印象的だったのは以下の4点。

1. 発達の遅れの特性をとてもわかりやすく、しかも「脳」とか「障害名」とかではなく、保育士が日頃の子どもたちの関わりから理解できるようにまとめているところ(以下、p.8より引用)。

発達に遅れのある子どもの基本的な特性(1) 周りからの働きかけや刺激を受け止める力が弱い。
(2) 周りからの働きかけに応える力が弱く、また、その方法(表現)に乏しい。
(3) 周りに働きかける力が弱く、また、その方法(表現)に乏しい。

2. 発達の遅れがみられる子どもを保育所の通常のスケジュールの中でどのように支援できるかが、上の“障害観”に対応した形で具体的に列挙されているところ。特に3章の、保育所が元々持っている特性を活かした支援を進めるという考え方は、きわめて有効だと思う。

3. 「もう少し慣れてから」とか「もう少し様子をみて」という、保育所(に限らないけど)でよくみられる対応に明確にNOと言っているところ。そして、気になる子どもこそ、最初から、誤学習しないうちに、わかりやすく慣れさせることが重要であることを説得的に書いてあるところ。

4. 唯一、残念だったのが、期待していたABC分析(機能的分析)。2章の解説はわかりやすいのだけれど、14の事例のうち、ABC分析が完成しているのは最初の3つだけ。あとの事例はABのみでCがない。しかもAには「教える」とか「支援する」という記述が目立つ。そもそもABC分析には、どのようにして教えるのか、どのようにして支援するのかを記述するのだから、「教えたらできました」というのでは情報というか分析が不足する。もちろん、本文には<取り組とその成果>として指導方法や支援方法の概説はあるからそこを読めば何をしたのかはわかるのだが、これだと、気なる行動をABC分析を使って読む解く方法を教える教科書としては使いづらいかもしれない。


全体的には読みやすく、理解しやすく、読んだことを実践しやすい、良書だと思います。おすすめ。

保育士のための気になる行動から読み解く子ども支援ガイド保育士のための気になる行動から読み解く子ども支援ガイド
平澤 紀子 山根 正夫 北九州市保育士会

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先週の更新回数は{4}回でした。

すごいサイトを発見。

大学レポート・論文共有サイト、ハッピーキャンパス

ハッピーキャンパスは、オンライン知識取引所 ( Online Knowledge Market ) として、知識を生成する人とそれを必要とする人双方が利用できるサービスです。知識を生成する人は、自分が作成した資料をハッピーキャンパスに登録することができます。知識を必要とする人は、それらの論文・レポートなどの資料や、専門的な知識・情報を得ることができます。ハッピーキャンパスには、既存検索サイトでは見つけることのできなかった論文・レポートなどの資料や、専門的な知識・情報が登録されています。

ということで、自分が書いたレポートを登録するとポイントがもらえ、それを使って、他の人が書いて登録したレポートをダウンロードできるという仕組み。ポイントは購入も可能。

“知識の共有”というときこえはいいけど、一大学教員にとっては、レポートの丸写し促進ツールにしか見えなかったりする。

学生さんにしっかり学んでいただくためにも、コピペでは通用しないような仕組みを工夫しないとなぁ。

ポジティブな行動支援(PBS)に関する研究や実践を掲載する雑誌、Journal of Positive Behavior Interventions に関するサイトがここです。1999年の創刊号から近々の号に掲載された論文の抄録を閲覧できます。

UCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)のKoegelの自閉症センタ−に編集部がおかれているようです。オレゴン大学の方にあるのかと思い込んでましたが....

ちなみに今や国レベルの機関になったNational Technical Assistance Center on
Positive Behavioral Interventions and Supports (PBIS)のサイトはこちらです。

Teradaawaodori

阿波踊りの課題分析をしている論文を見つけました。しかもカメラとコンピュータで動作解析までしてくれます。

寺田賢治・宮原宏幸・久保靖(2005)阿波踊りの動作の定量化の試み 画像電子学会誌, 34(3), 220-227.

上級者の踊りをモーションキャプチャし、骨格の動きを解析。そうやって作成したお手本データとのズレから、踊りの“うまさ”を得点化するシステムだそうです。

動作の解析と計算方法(周波数解析とかベクトル演算とかそういうやつ)は専門外の私には理解不可能ですが、足首の動作スピードが二拍のサイクルの中で一定ではないこと(つまり、ゆっくり動かすところと、すばやく動かすところがある)、上級者の踊りは未経験者に比べると見事に左右対称とか、「なるほど」と思われるデータも示されています。

どこの連のどなたが研究協力したんだろ?とか、阿呆と天水と娯茶平じゃ、お手本データもずいぶん違ってくるんじゃないか?とか興味津々。

ただ、「(このシステムが完成すれば)遠隔地において指導者がいなくても一人で技能をあげることが可能になるだけでなく、連ごとに集合することもなく、個別練習で踊り子同士の調和をとる調整も可能となる」(p.221)とありますが、それはさすがにつまらんでしょ。と、自分の中に反テクノロジー的感情が生じたのも面白かったです。

統一協会やオウム真理教など、カルトによるマインドコントロールを研究している西田公昭先生(静岡県立大学)の著書を続けて2冊読んだ。

『まさか自分が…』は一般読者向けの本。オレオレ詐欺や悪徳商法の手口などがわかりやすく解説されている。

『マインドコントロールとは何か』ではマインドコントロールの技法が、フェスティンガーの認知的不協和やベムの自己知覚理論など、社会心理学の知見から詳しく分析されている。研究論文の引用なども豊富で、学術的にも参考になった。

『まさか自分が』のタイトルにあるように『…そんな人ほど騙される』というが、“なぜだまされてしまうのか”を考察するには、当然ながら、“なぜ信じてしまうのか”を分析すべきだろう。

マスコミでカルト問題が取り上げられるたびに、わけしり顔のコメンテーターが社会の問題、家庭の問題と批判したりするけど、この本に書かれている内容を読めば、もう少しまともな(役に立つ)ことが言えるのではないだろうか?(勉強不足なんだな、きっと)。

さて、行動分析学から「信じる」を考察すると、どうなるだろう?

それはまた次の機会に。

西田公昭先生のwebページはこちらです。





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