2006年9月アーカイブ

blogの更新

先週の更新回数は{0}回でした。

後付けの更新記録。なんと本日10/9になってから、この日に更新回数を記録していなかったこと、しかもその前の1週間は記事を一つも書いていなかったことに気づいた。

なんだ、これ。若年性アルツ?

ちょうど後期の授業が始まった週で、準備やら何やらでものすごく忙しかったから、たぶんそのせいだと思うけど。

要注意です。

「チョムスキー」は二人います、と始まるこの本。前半では言語学者としてのチョムスキーに焦点をあて彼の生成文法論を紹介し、後半ではベトナム反戦運動から9.11以降の米国テロ戦争への反対運動で有名になった社会批評家(あるいは運動家)としてのチョムスキーの考え方をまとめている。

ご本人が執筆しているわけではなく(著者はジョンCマーハという人)、ところどころインタビュー形式でチョムスキーが語る、マンガ本みたいな構成。以前、このブログで取り上げたようにスキナーへの批判も掲載されている。

「入門」ということで、生成文法論の概略だけでもつかみたかったのだが、正直、よくわからなかった。ただ、次の箇所を読んで、わからなくても仕方がないのかなという気もしました(p.19)。

著 者:「あなたの唱えるI-言語とE-言語という区別は、なかなか難しいですね」
チョム:「難しいのは当然だね。E-言語はそもそも一貫性のないものだから、理解のしようがないんだ」

なんとなくだけど、彼のいう「普遍文法」を、あらゆる言語に共通ないくつかの機能としておきかえれば、スキナーとチョムスキーで実はおんなじようなことを言っている可能性もあるんじゃないかとは感じた。

チョムスキーはそれが生得的で遺伝的に組み込まれたメカニズムととらえたのに対し、スキナーは環境と行動の相互作用にある共通性ととらえられないかと論じただけじゃないかと。

研究室にラッセルのことばを掲げていたというチョムスキー(p.177)。

単純だが圧倒的な三つの情熱ー愛へのあこがれ、知識の追求、人類の苦しみに対する耐えきれないほどの同情ーが私の生活を支配してきた(ラッセル)。

社会問題への関心とコミットメントはむしろスキナーと共通するところだし、もっと同感してもよかったじゃないかと思う。チョムスキーは言語学者としての自分と社会批評家としての自分を区別していたけど、スキナーは逆に行動分析学で教育問題の改善に取り組むなど、学問と社会問題をリンクさせるというスタンスの違いはあったにしても。


チョムスキー入門チョムスキー入門
ジョン・C. マーハ John C. Maher Judy Groves

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「再犯率」というと、ある犯罪を犯した人が再びその(同じ)犯罪を起こす確率のようにとらえがちだが、日本のマスコミで報道されている「再犯率」は、逮捕者全体に占める再犯者の割合(正確には「再犯者率」というらしい)で、しかも「再犯」には別種の犯罪も含まれるらしい。

このネタはこのサイトから。


さらにマスコミでいわれる少年犯罪の低年齢化や凶悪化は、必ずしもデータにそくした解釈ではないらしい。

このネタはこのサイトから。

感想:統計というのはどこまでが事実でどこからが解釈かを見極めないとならない。解釈はとかく政治的バイアスがかかりがち。要注意。

Glenn Latham先生(ユタ大学で学校教育を改善する研究や実践をされていた行動分析家)の著書 "The Power of Positive Parenting" に関するサイトがここ

子育てや家族関係のマネジメントに行動分析学を応用することは、日本でまだほとんど行われていない未開の領域。

興味がある方は、ぜひ。

この本の翻訳出版なんかも、ぜひ。

The Power of Positive Parenting: A Wonderful Way to Raise Children
The Power of Positive Parenting: A Wonderful Way to Raise ChildrenGlenn I. Latham

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 財布や携帯電話をどこかに置き忘れたり、洗濯物を取り込み忘れて夕立に降られたり。飲み過ぎてひどい二日酔いになったり、下がり続ける株価に我慢できずに売ったとたんに反転したり。好きな子にいじわるなことを言ってしまったり、結婚記念日を忘れて怒られたり。

 やってはいけないと思いながらついついやってしまったり、しなくちゃいけないとわかっていながらついつい忘れてしまう経験は誰にでもあるだろう。そして「また、やってしまった」と認識すると、自信を喪失したり、抑うつ的な気分になる人までいるかもしれない。

 人はなぜ同じ過ちを繰り返してしまうのだろうか?

blogの更新

先週の更新回数は{4}回でした。

以下のシンポジウムから考えたこと。

「行動変動性の実験研究とその応用可能性」企画:石井 拓(慶應義塾大学) ・山岸直基(流通経済大学) ・小野浩一(駒澤大学) 、話題提供:八賀洋介(慶應義塾大学大学院) 、山岸直基(流通経済大学) 、武藤 崇(立命館大学) 、指定討論:長谷川芳典(岡山大学)

(すみません。敬称略です)

行動の「変動」とはバラツキのこと。新しい行動をシェイピングによって教えるときには、標的行動に近い行動を強化で増やしながら、実は、消去によって反応を拡散させるステップが重要だったりする。

行動変動性を強化によって増減できるのか?、刺激性制御下におくことができるのか?、つまり「変動性」そのものを一つのオペラントとして(あるいはオペラントの次元として)扱えるのか?という問いが実験的に検討されてきた経緯と、さらにこうした知見が教育や臨床などに応用できるのか?という問題設定がよく整理されていて、基礎と応用の連携という点で近年まれにみる(? ^^;;)上質のシンポジウムだった。

ハトが複数のキーをつつく順番の変動性と、ヒトが4桁の“ランダムな”番号をたくさん考えるという変動性と、子どもが粘土でこれまでつくったことがない形をつくるという変動性などを、同じように扱えるかどうかも含めて、今後、さまざまなデータが生まれそうな期待感を持った。

ちなみに、いわゆる旧来の「学校文化」では、どちらかという変動性を低める介入が多い。ただ一つの正解を教え、ルールを守り、みんなと同じという価値観が重視される。それが妥当かどうかの判断は文脈に依存すると思うが、少なくとも評価の視点としての変動性が組み込まれることで、より柔軟な思考や自由さ、そして発展性がうまれるような気もする。

以下の発表から考えたこと。

「行動的介入は自閉症児の「発達」を促進する:共同注意、模倣、言語理解、言語表出」山本淳一・直井望・横山久美子

(すみません。敬称略です)


発達障害で無発語の子どもの音声模倣を増やすのに「逆模倣」が有効だという話はこれまで何人かの発達臨床の専門家から聞いたことがある話だったが、データをみたのは初めて(のような気がする)。

どうして逆模倣が有効なのか、そのメカニズムについてはよくわかっていないが、自分が話す声を聞くという(行動内在的な)随伴性を強調するからではないだろうか?というような解釈を山本先生がされていた。

逆模倣の効果は音声模倣だけに見られるのだろうか、それとも動作模倣でも確認できるのだろうか? 子どもが(大人も)登山をしたときに「やまびこ」を楽しむように、自分の発声を自分で聞くということが何らかの好子(もしかして生得性の)になっている可能性はあると思う。動作模倣ではそのような好子は考えにくいから、もしかすると2つのモダリティで効果が異なるのであれば、そういう可能性も高くなるかも。

もう一つ。もしかして「differential outcome」と呼ばれる現象と関係している可能性もあると思う。differential outcomeとは、刺激弁別課題において(たとえば色弁別)、正解ごとにはっきりと異なる結果を使うことで(たとえば好子の種類)、弁別が促進されるという現象である。

単純な音声模倣の強化は単一で共通の好子(褒め言葉や食事など)でやっていて、逆模倣ではそれにプラスして、模倣すべき見本刺激に一対一で対応した(強化されるオペラントごとに異なった)結果を使っている場合には、後者の方が、differential outcomeの状況になっている。模倣という行動クラス全体の自発頻度が増えることの説明にはならないが、弁別オペラントの正確さが向上する理由は解釈可能かもしれない。

日本行動分析学会では学会からのお知らせにブログを活用していくことになりました。

そこでさっそく「自主公開講座」募集の記事を掲載させていただきました。

日本行動分析学会では、行動分析学の普及や啓蒙、あるいは行動分析学を取り入れた実践活動の紹介等を目的として開催される「自主公開講座」を支援する事業を行っております。申請は随時受け付けておりますので、これから「自主公開講座」を予定している会員の方はどうぞお申し込みください。

担当委員として、任期中の三年間の間に、全国でこの自主公開講座が開催されるように支援していく所存です。

我こそは!と思われる方はぜひ企画の申請をお願いします。


日本行動分析学会のブログはこちらから。

以下のシンポジウムから考えたこと。

主催校企画公開シンポジウム「テクノロジーと行動分析」:司会 :嶋崎恒雄(関西学院大学) 、話題提供:杉山尚子(山脇学園短期大学) ・山田恒夫(メディア教育開発センター) 、指定討論:望月 要(帝京大学) ・島宗 理(法政大学) ・八木昭宏(関西学院大学)

(すみません。敬称略です)


ちょうど、どこかの娯楽番組で紹介されていた、科学技術庁のレポート「21世紀の科学技術の展望とそのあり方」を読んだところだったので、指定討論ではそれと絡めてコメントした。

このレポートでは、21世紀中に実現しそうな画期的な新技術や社会変化について国内の研究者や技術者からアンケートをとったものがまとめられている。加えて、1901年ーー今から四半世紀前--に報知新聞に掲載された「二十世紀の預言」も紹介している。

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。

Spamsieveicon

ここ数ヶ月、迷惑メールの数が急増していた。

MacOSXの標準メールソフトMailには学習機能つきの迷惑メールフィルターが装備されていて、ある程度は自動判断して振り分けてくれる。ところが最近の迷惑メールには必ずしもHな単語が含まれていなかったりして、フィルターを通りぬけてしまうことが多くなってきた。

そこで、今回、有料ではあるがサードパーティの迷惑メールフィルター“Spamsieve” をインストールしてテストしてみたところ、数日間のトレーニング後、ほぼ100%、迷惑メールを振り分けられるようになった。

だいたい毎日50-60件の迷惑メールが届くが、近々の1週間で、迷惑メールなのに迷惑メールではないと判定され(すりぬけた)のは2件、迷惑メールではないのに迷惑メールと判断された(いわゆるFalse Alarm)は0件。なかなかの好成績である。

このソフト、30日間の試用期間があるので、試してみてうまく機能すれば購入したらいい。

購入サイトは英語ですが、ソフトは日本語対応(マニュアルも日本語あり)。

このソフトに関する紹介記事はこちら。購入サイトはこちら

Activityhandbooks

以下のシンポジウムで浅野先生がご紹介されたAPAのActivities Handbook for the Teaching of Psychologyについての情報です。

・学会企画シンポジウム「心理学実験・実習科目における行動分析学テーマ」(司会:浅野俊夫(愛知大学)、話題提供:中鹿直樹(立命館大学)、石井 拓(慶應義塾大学)、山口哲生(大阪市立大学)

Vol.1からVol.4までAPAのサイトでオンライン注文できます。この4冊は改訂版ではなくシリーズという形式をとっていて、中身は異なります。ものすごい量です(^^;;)。

TOPページからだと見つけにくいという人はこちらから直接どうぞ。

Activities Handbook for the Teaching of Psychology: Volume 1

Activities Handbook for the Teaching of Psychology: Volume 2

Activities Handbook for the Teaching of Psychology: Volume 3

Activities Handbook for the Teaching of Psychology: Volume 4

次の2つの発表から考えたこと:

・記念公開講座「わが国の心理学教育を考える」今田寛(広島女学院大学学長)

・学会企画シンポジウム「心理学実験・実習科目における行動分析学テーマ」(司会:浅野俊夫(愛知大学)、話題提供:中鹿直樹(立命館大学)、石井 拓(慶應義塾大学)、山口哲生(大阪市立大学)

(すみません。敬称略です)

心理学教育というテーマは、APAにはTeaching of Psychologyというディビジョンがあって機関誌まで発行されているように、またABAにもTeaching Behavior Analysisという分科会があるように、次世代を次ぐ研究者や教育者を育てたり、あるいは高校生や大学生、一般人に心理学の知見を普及させるためにも重視されているのだが、日本の心理学会ではあまり系統だった研究や実践がみられないような気がする。

日本行動分析学ではときどきこのテーマの企画が開かれているのだが、今回は、今田先生の記念講座に関連して、実験実習の現状やアイディアを報告、披露するというシンポジウムも開催された。

「カウンセラー育成にも動物実験を!」あるいはそこまでいかなくても「基礎実験の経験は臨床心理の習得に有効または必須である」くらいのことを言う人はけっこういる。行動分析学の会員(特にある年代以上の大学教員)には、現在は臨床や応用の仕事をしていても、かつては動物実験をやっていた人も少なくない(私もそうだし)。

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(↑大会記念クリッカー。Tシャツほど売れないのでは?という私の予想をくつがえし、完売だそうです。Hats off to 中島先生。)

関西学院大学で開催された第24回日本行動分析学会年次大会。この上ヶ原キャンパスに来たのは二回目ですが、ほんとうにきれいですね。正門入って正面に広がる芝生と時計台と背後の青空の組み合わせは、なんとなくスタンフォード大学を思い出させます。建物はすべて低層で、間に小川が流れていたりするところは、郊外型キャンパスの強みでしょう。忙しくても癒されそう。

会場に入るといきなり冷たいおしぼりのサービス!(こんなの初めて)。休憩室に常に最新の情報がスライドショーで流れていたり、ロゴ付きクリッカーが記念品として販売されていたりと、あちこちに工夫がみられた大会でした。快適な学会環境をつくって下さった大会事務局およびスタッフの皆さまに、この場を借りてお礼を申し上げます。

ちなみに発表件数、大会参加者数とも新記録達成だそうです。

ネットサーフィンしてるときに気になったアイテムやアイディアは、Firefoxのブックマークに「ネタ」というカテゴリーをつくって保存するようにしている。

でも、たまってくると何がなんだかわからなくなっちゃって、結局、削除してしまう。

もったいないのでブログにメモしておくことにしよう。

まずは、これ。

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子どもがTVに近づくと電源が自動的に切れるように設定できるらしい。

自閉症のお子さんとかでビデオとかTVが好きな子どもには、やたらとTVに近づいてしまう子が少なくなく、親御さんから相談を受けることも多い。

こんな装置に効果があるとわかれば、購入する人も増えるかも。量産すれば安く提供できるだろうし。

興味とお金がある人はぜひ試してみて結果を教えてください。

メーカーのHPはこちらです(宣伝ではありません)。

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先週の更新回数は{4}回でした。

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