2006年8月アーカイブ

ナンバーぞうきんや腹筋お手玉など、面白く有効に使えるさまざまな支援ツールを開発してきた武藏博文先生(富山大学)と高畑庄蔵先生(北海道教育大学)のコンビが、これまでの仕事の集大成のような本を出されました。

子どもが使う「チャレンジ日記」、保護者や教員が使う「サポートブック」の作成を中心に、互いにアイディアを出し合い、助け合いながら子どもを前向きに支援するための環境を整えていく構成になっています。

各章ごとに、「うちの子いちばんアンケートを書こう」とか、「ねらいを絞るワークシートをしてみよう」とか、「チャレンジ発表会をしよう」のように、具体的な活動プランとそのための教材(ワークシート)が用意されていて、このまま保護者向けや教員向けのワークショップの教科書に使えそうです。

表紙からも見て取れるように、イラストだけではなく、3コマ、4コマ漫画がたくさん掲載されていますし、教材の写真やそのまま使えそうな教材そのものまであります。これで1,800円はお買い得。出血大サービスですね。

これまたお勧めの一冊となりました。

発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール―ポジティブにいこう!
発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール―ポジティブにいこう!武蔵 博文 高畑 庄蔵

エンパワメント研究所 2006-08
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行動経済学では人が確率をいかに誤って認識してしまうかを様々な課題から示している。モンティ・ホール・ジレンマというのもその一つで、次のような課題だ。

テレビのゲームショーを想像して欲しい。あなたの前には3つの箱が置かれている。そのうち一つだけに賞品(ダイヤモンドの指輪)が入っていて、残りの2つはハズレで空っぽである。

どの箱が正解か知っている司会者は、あなたに一つの箱を選ばせた後で、こう言う。

「わかりました。その箱をお選びですね。では、あなたが選ばなかった2つの箱のうち、片方だけを開けてみましょう」

司会者が開けた箱は空である。司会者は続ける。

「さぁ、ここであなたにもう一度選択のチャンスを差し上げます。そのまま先ほど選んだ箱を選んでもいいですし、こちらのまだ開いていない箱の方を選んでもいいですよ。どちらにしますか?」

あなたならどちらを選ぶだろうか?

大半の人は、どちらの箱も当たりの確率は1/3で同じだからそのまま選択を変えないと回答するという。私も最初そう考えた。でも、これは不正解。

正解は選択肢を変える。そうすると指輪があたる確率が2/3になるのだ!

間違えてしまった人もご心配なく。有名な数学博士でさえ同じ過ちをおかすらしいから。

人はなぜ確率の理解が苦手なのだろうか?

鳴門教育大学附属養護学校の猪子先生(現在、鳴教の大学院に在学中。私の阿波踊りの先輩でもある)が、徳島県内の保育士さんたちと事例研究を中心にしたコラボレーションを展開している。これまで私が養護学校の先生たちとやってきた仕事を、保育所を対象にリプリケーションする研究を修士論文としてやっちゃおうというチャレンジだ。地域の学校と保育所が連携できるように、今後の展開も視野に入れた大きなプロジェクトだ。

先週の金曜に2回目の研修が行われた。教科書として使うには間に合わなかったが、野呂文行先生(筑波大学)から新刊書が届いた。

『園での「気になる子」対応ガイド:保育場面別Q&A・保護者他との関わり・問題行動への対応など』 野呂文行【著】 ひかりのくに

新しすぎて出版社のHPにもまだ未掲載。Amazonや紀伊国屋などのオンラインショップでも取り扱いがない(9月から取り扱いになるそうです)。

まさにホッカホッカの新刊。

内容は、保育所や園などで気になる子の行動例を具体的にあげ、発達障害の特性からその原因を考え、原因に対応した保育の方法や配慮を紹介するというもの。

気になる行動の原因を推定し、それにあった対応をするということが意外にも難しいことは以前にもブログで書いたことがあったけど、本書ではまさにそこのところをカバーしている。

行動分析学の考え方は最後の章にちょこっとだけ解説されているだけだが、その内容は問題行動の機能的分析とポジティブな行動支援(PBS)という先進的なもの。

先に紹介したリハビリ本と同様にイラストが多く、読みやすい(イラストが多い本を書きたい私にとっては羨ましい限り)。

低年齢の子どもの場合、発達障害の有無にかかわらず(つまり子どもが“健常”であったとしても)、発達障害をもっている子どもへの対応策は有効である。障害児保育は専門じゃないからなどとは言わず、ぜひすべての保育士さんに読んでいただきたい。

これもお勧めです。


*Amazonに登録されましたので追加します。

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。

Gmaillogo

メールの文字化けを指摘されることがなぜかまたまた増えてきた。

私(Mac)からWinへ送ったメールが文字化けしていたケースの9割以上は、Winユーザーから受信したメールの中に機種依存文字が含まれていたのに気づかず、そのまま引用して返信したり、転送したときに起る問題。これについては以前に解説を書いているので、ここを参照していただきたい。

ふだんはこういうことが起らないように目を光らさせていて、機種依存文字が含まれていたら、そのときにはわざわざ新規メールをこさえているのだが、それでも見逃してしまうことがある。

残りの1割のうち、もしかしたらどうやらかなりの割合で起っているかもしれないのが、メールが届く経路のどこかのサーバーで、文字コード指定情報(日本語メールは通常「ISO-2022-JP」)が抜け落ちてしまう問題らしい。Outlookなど、XPに付属する標準メーラーの問題かと思っていたら、どうやらそれだけでもないらしい。

私から送信して文字化けが指摘されたメールのうち、文字コードが上記の機種依存文字の問題でユニコード(UTF-8)になっていたものものはWinの方で文字化けする確率が高いが、ISO-2022-JPになっていたものでも文字化けすることがあるらしい。

調べてみると、どうやら一部のwebメール(特にyahooとhotmail、そして大学のwebメール)で問題が起りやすいようだ。そして、この問題はMacとWinのやりとりに限らず、Win-Win間でも生じているらしい(情報がよくまとまっているのはここ)。

そこで、この問題に一番熱心に取り組んでいそうなGoogleのGMailを使ってみたら、yahooでは文字化けしていたメールが問題なく届いた(もちろん元々機種依存文字で送られてきた文字は表示されないが)。

これまではアカウントを持っている人から招待されないと新規アカウントが入手できなかったが、このたび日本語対応へ力をいれることになったせいか、誰でもすぐにアカウントをとれるようになっている。事実上、容量は無制限。メールの中身を解析されることをいとわなければ、トライする価値はありそうだ。

Gmailのアカウント取得はこちらから。

Googleによる文字化け対策に関する解説はこちらから。

日本の行動分析学界で特別支援教育に次いでいま最も元気がいいのがリハビリテーションの分野ではないだろうか。そんななか、タイムリーにも、医療や福祉の現場で“こころ”の問題に行動分析学から取り組もうとする人たちに最適な入門書が出版された。

本書では行動分析学や応用行動分析の基礎がわかりやすく解説され、すぐに臨床に役立つ情報も満載されている。キーワードだけあげても、慢性痛、車椅子操作指導、転倒予防、高次脳機能障害、重度記憶障害、急性期脳卒中片麻痺などなど。

専門的な内容にもかかわらず読みやすいのは、イラストが多く、すべての章で文章が容易に書かれているからだろう。行動の記録方法も含んだ研究方法についての記載もあるし、リハビリテーション以外の仕事をしている人たちが読んでも十分仕事に使えると思う。

間違いなく、お勧めです。

4263212975リハビリテーションのための行動分析学入門
河合 伊六 辻下 守弘 小林 和彦

医歯薬出版 2006-07
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感情も行動だ

Myillustrationtolhayes

リンダ・ヘイズ先生(ネバダ大学リノ校)の「心理学は“感情”をどうとらえるか?」という講演を聞いてきた。

複雑でデータがない理論的な話なのに原稿を読むプレゼンテーションで、スライドは文字のみ。この人、元々はカナダの人だったように記憶しているのだが、なぜか英語は南部っぽいアクセント。お盆疲れも重なって、理解度は急降下。解説をしてくれていた学生さんの日本語訳に誤訳が多いように感じたのもそのせいかも。

せめてこのくらいの視覚的情報下さいよぉとノートにメモしたイラストがこれ。

後で見たら自分でもよくわからない(^^;;)。

たぶん、こんなことだと思う(Lヘイズ先生の話そのものではなく、それをヒントに自分で考えていたこと)。

・「感情」というのは単一の生理学的指標(たとえば心拍数)で測定できるものではない。
・生体の“内部の”いくつかのオペラントやレスポンデントの相互作用としてとらえられるのではないだろうか?
・その中には私的出来事と呼ばれる成分も含まれるだろうし、当然、“外部”との相互作用も含まれるだろう。

推察される機能的関係は、たとえばこんなもの。

感情も行動だ

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複雑でデータがない理論的な話なのに原稿を読むプレゼンテーションで、スライドは文字のみ。この人、元々はカナダの人だったように記憶しているのだが、なぜか英語は南部っぽいアクセント。お盆疲れも重なって、理解度は急降下。解説をしてくれていた学生さんの日本語訳に誤訳が多いように感じたのもそのせいかも。

せめてこのくらいの視覚的情報下さいよぉとノートにメモしたイラストがこれ。

後で見たら自分でもよくわからない(^^;;)。

たぶん、こんなことだと思う(Lヘイズ先生の話そのものではなく、それをヒントに自分で考えていたこと)。

・「感情」というのは単一の生理学的指標(たとえば心拍数)で測定できるものではない。
・生体の“内部の”いくつかのオペラントやレスポンデントの相互作用としてとらえられるのではないだろうか?
・その中には私的出来事と呼ばれる成分も含まれるだろうし、当然、“外部”との相互作用も含まれるだろう。

推察される機能的関係は、たとえばこんなもの。

人の名前をど忘れするとか、ものをなくすなど、誰にでもある日常の記憶の問題から、アルツハイマーや目撃証言、カウンセリングによる“偽記憶症候群”などの、臨床的・社会的問題まで幅広くカバーした本。近頃の認知心理学はどうなっているのかなと思って読んでみた。

記憶の問題を“7つのエラー”に分類し、それぞれ異なるプロセスを解説しているところは、“記憶”とひとくくりには論じなくなったんだなぁと発展を確認。実在しなかった幼児期の虐待の記憶がカウンセラーとのやりとりによって刷り込まれる可能性があることや、警察の質問の仕方によって目撃者証言の信憑性が変わってしまうことを示した一連の研究には、大きな社会的な貢献があると思う。また、MRIやCTなどによって、認知プロセスと脳の活性部位との関連を検討する研究が進んだことも、生物学や神経科学、医学との連携を深めたという点で評価できる。

ただ、こうした発展や社会的貢献の元になった研究をよくみていくと、認知モデルがどうのこうのというよりは、再生や再認に与える制御変数を明らかにした実験が多いように感じる。やはり、モデルの確立よりも制御変数の同定に価値があるのではないだろうか。もちろん、モデルがあるから、そのような価値ある関数関係が導けるのだと論じることもできるとは思うのだが、はたしてホントにそうなのだろうか。少なくとも目撃証言関係の論文などを読んでいると、認知的モデルなしでも遂行が可能な実験が多いように思える。

逆に、じゃ、モデルづくりは目的ではないとする行動分析学から、同じような研究がでてくるかどうかというと、私は可能だと思う。ただ、そういう領域で仕事をしている人がほとんどいないだけの話のような気もする。

そのうち時間があれば「パン屋のベーカーのパラドックス」でも行動分析学的に解釈し、さらに制御変数をみつけるような実験が組めるかどうかを考えてみてもいいかもしれない。

なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか−記憶と脳の7つの謎
なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎ダニエル・L. シャクター Daniel L. Schacter 春日井 晶子

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Macsabericon

MacBookにはモーションセンサーと呼ばれる3次元加速度センサーが内蔵されている。

元々はノートPCを落としてしまったときにハードディスクを緊急に退避させるためのものだが、この機能を使ったソフトウエアがいくつか出始めている。

なかでも笑えるのは、MacBookを振り回すと、スターウォーズにでてくるライトセーバーのぶ〜んという音がする、MacSaberというフリーウエア。

これはおふさげソフトで愛嬌があるだけだが、かつて任天堂DSの勝利はtopography-basedな行動を可能にしたインターフェイスにあると論じたように、このモーションセンサーにはもっと大きな可能性がありそうだ。

任天堂の次世代ゲーム Wii にも、ソニーのPS3にも、コントローラーにモーションセンサーが組み込まれるらしいし。

手話を同時通訳するようなソフトもできたりして。

探してみると、MacBook用には、他にも盗難対策用ソフトや(動かされると画像を撮影したり、音をだす)玉転がしゲームなどが開発されていた。ボタンのオンオフと違って、妙にアナログなところが面白いんだろうね。

blogの更新

先週の更新回数は{2}回でした。

今年こそタッチタイピングをマスターしようと夏休みを使って特訓中。一日の中でパソコンに向かって文字を打っている時間の割合がかなり高い商売をしているものにとっては、入力スピードと効率(入力エラーの少なさ)は、生産性と楽しさに多大な影響を与えるはずだからだ。

“一週間で”という甘いささやきにひかれて下のソフトを購入したのが、改善できそうなところがたくさんありすぎてイライラがつのる。指も思うように動かないし。

たとえば、ひらがな入力する練習:「あいうえお」と母音を一文字ずつ入力し、そのまま「かきくけこ」と子音に進んでしまう。ここはおそらく母音だけをランダムな順序でも打てるように練習した方がいい。

単語を入力する練習では「クッキー」の“kk”を“ki”と間違えても、最初からやり直しにならず、“k”の入力待ちになる。しかもこの時点では通常の日本語入力プログラムのように、間違えたらカーソルを戻して修正するというプロセスがないから、下手すると“kikk”なんていう誤連鎖が強化されてしまう。よく打つ単語は単語単位で手の動きを覚えると思うので、ここは間違えたら最初からやり直しの方がよい。

また、この時点では画面上にキーボードが表示され、どのキーを打てばいいか、キーが光ってわかるようになっているのだが、このプロンプトが強すぎて、だんだんそもそもの刺激(「さ」とか「つくえ」とか)を見ないように、聞かないようになっていく。このスクリーン上のキーボードはフェイドアウトせず、一日の単元の最後の“実力テスト”でいきなりカットされたりする。フェイドアウトの仕組みが欠かせないだろう。

それから撥音とか拗音には「すぁ」とか「ゔぉ」とか、発音さえ難しいような綴りがでてくる(音声でも指示がでるのだが、まるでどこぞの外国語ふうで笑える)。こんな音は使用頻度が低いのだから、最初は扱わない方がいい。「しゃ、しゅ、しょ」とか「ぴゃ、ぴゅ、ぴょ」とかを優先して覚えさせるべき。

などなど、不満たらたらだが、フラストレーションが一番溜まるのが、こうやって文字を打っているとき。タッチタイピングをしようとすると、スピードが極端に低下し、エラーも増える。かといって、日常生活で使わない限り、おそらく習得しにくいか、般化しないはず。なにしろ間違った方法で打てば打つほど、間違った入力方法が強化されてしまうのだから。


地下鉄のポスターで気になっていた“江戸しぐさ”の本を読んでみた。

【わかったこと】

・江戸しぐさは江戸の街の商人たちが商売繁盛のために考えだし、自分たちの子息に伝えようと共同で学校(「講」)までつくった、“人工的な”ソーシャルスキルであった。

・商売繁盛といっても、金儲けのためだけではなく、お互いに気持ちよく暮らす心得が重視されていた。

・江戸しぐさを身につけた大人の行動は「イキ」(「粋」ではなく、生き生きしているという意味での「生き」だそうな)とされ、尊敬され、大人も子どもも見習った。

・江戸しぐさは「束の間つきあい」「年代しぐさ」「肩引き」「傘かしげ」などなど、ひとつひとつが具体的な行動としてわかりやすくルール化され、命名されていた(「他の人の迷惑を考えましょう」というような抽象的、心理的なルールではなく、すれちがうときは肩を引きましょうという具体的、行動的ルールという意味)。

【わからなかったこと】

・江戸しぐさがほんとうにどのくらい実行されていたのか。

・(もし大半の市民に実行されていたのなら)なぜそれが可能だったのか? そしていつごろ、どうして衰退してしまったのか。

・(これはどうでもいいことだけど)著者の越川禮子さんはどうやって江戸しぐさを学ばれたのだろう? ご著書を2冊読ませていただいたが、まるで生き証人のように解説されている。(ちなみに下の2冊の内容はほぼ同一なので、どちらかを読めば十分だと思う。)

越川さんは当時の江戸の街の状況も解説してくれていて、そこからは、

・江戸市民のほとんどが商人でお互い、売り買いをする仲だったこと。

・長屋住まいで、薄い壁ひとつ隔てて暮らしていたこと。

・幕府による住民サービスは最低限で、地域の行政はむしろ寄り合いにまかされていた。

・江戸の人たちは江戸の街や自分たちのライフスタイル(「生き」な生き方)に誇りを持っていた(おそらく、生きではない人との差別的意識があったのではないかと思われる)。

推察するに、現代に比べると地域社会が菅原健介先生の言う「世間」として強く機能していたのだろう。

夜中に騒げばとなりから苦情がくる。しかもとなりの人とは知り合いでお客さんでもある、となれば、そこで喧嘩をするわけにもいかない。

街を歩けば知り合いだらけ。そこで傍若無人なふるまいをすればすぐに噂になり、自分の店の評判も下がって売り上げも落ちる、となればナイスに振る舞うしかない。

江戸しぐさを行動レパートリーとして教えるインストラクション(「講」)、日常生活の社会的・経済的随伴性、そして見本となる行動を「いきだねぇ」、見本とならない行動を「いきじゃないねぇ」と弁別してタクトしあう(相づちをしあう)ことで、維持されていたのではないだろうか。

う〜ん。とても素敵な文化的行動なんだけど、地下鉄のポスターだけでは習得も維持も難しいだろうなぁ。


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blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。

山本淳一先生(慶應義塾大学)からお知らせがありましたので転載します。

8月17日から23日まで、ネバダ大学リノ校のリンダ・ヘイズ先生が、慶應義塾大学特別招聘教授として日本に滞在されます。リンダ・ヘイズ先生は、様々な心的機能(記憶,推論、夢、言語、想像、認識など)や高次の行動を、理論的、実験的に分析されており、大きな業績をお持ちです。2004年から2005年まで、国際行動分析学会(Association for Behavior Analysis; An International Organization)の会長をつとめられています。

この機会に、下記の要領で公開講座を開催いたします。参加費無料で、事前申し込みも不要です。夏休み期間中ではありますが、ぜひご参加いただきたく、ご案内いたします。

題目:行動分析学は「心」をどうとらえるか?
   〜心理学的視点から見た「感情」〜
講師:リンダ・ヘイズ教授(ネバダ大学リノ校)
   Professor Linda Hayes (University of Nevada, Reno)
日時: 2006年 8月20日(日)13時30分から15時30分
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館4階会議室

講演要旨:
 リンダ・ヘイズ教授は、心理学の大きなトピックスである、ことば、意味、理解、思考、記憶、夢などの心的過程を、「言語行動(verbal behavior)」、「ルール支配行動(rule-governed behavior)」、「関係枠(relational frame)」など、行動分析学(Behavior Analysis)の枠組みから分析され、多くの業績をあげていらっしゃいます。
 本公開講座では、心理学的事象としての「感情(feelings)」が行動分析学ではどのように扱われてきたか、そして、今後どのような分析が必要であるかをお話ししていた だきます。心理学、生物学、哲学や関係領域を学んでいる学生(学部生、院生)、専門にしていらっしゃる先生方、現場で行動分析学を実践されている方々、心理学の幅広い領域に興味をお持ちの方、などを対象に、わかりやすくお話しいただきます。専門的な予備知識は必要ありません。英語でわかりやすくお話しいただきますが、要点につきましては、日本語で解説いたします。

問い合わせ:慶應義塾大学文学部心理学研究室 坂上貴之/山本淳一
共催:日本行動分析学会・慶應義塾大学三田哲学会

今日はサマージャンボの抽せん日。2億円を夢みてうきうきしている人も多いのではないだろうか。自分もバラを30枚購入している。目指すはポルシェカイエン。

自分も含めて、そういう人たちの夢に水をさす気は毛頭ないのだが、宝くじで高額当選する確率は極めて低い。35を過ぎた女性が結婚できる確率は雷に打たれて死ぬ確率より低いという性差別的なアメリカンジョークがあるが、確率論から言えば、宝くじで2億円あたるよりも宝くじを買いに行く途中で交通事故で死亡する確率の方がはるかに高いのだ。

それでも人は宝くじを買い続ける。なぜだろうか?

「ジベタリアン」「人前キス」「車内化粧」など、日本人の美徳であったはずの「恥」を忘れたとしか思えないような迷惑行動。その原因を社会心理学の研究から解説した本。

著者の菅原健介先生(聖心女子大学)は「恥」に関する日本の代表的な研究者だ(本書で取り上げられている研究については、より専門的な『人はなぜ恥ずかしがるのか』に詳しいので興味がある人はそちらも参照するとよい)。

社会心理学的な研究では「なぜ恥ずかしがるのか?」というよりも「どういうときに恥ずかしがるのか?」という問いに答えようとする研究や、恥の感覚を生じさせる状況を分類するような研究が多い。しかしながら本書ではそこから一歩踏み込んで、上記のような迷惑行動が生じる原因を考察している。

地理的に身近な地域での共同体であった“世間”が崩壊し、自分本位な興味などでつながる“セケン”へと変化したことで、近所の人たちは“タニン”であり、タニンにどう思われようと気にしない(恥ずかしくない)から、地べたに座るし、電車で化粧もするのだろうというのが、菅原先生の説である。

これを行動分析学的に解釈すれば、近所の人たちとのやりとりが強化される随伴性よりも、同じ興味を共有する、遠くの、限定された人たちとのやりとりの方が強化されるように変わったために、近所の人たちが、強化や弱化の弁別刺激として機能しなくなってきたということだろうか。

こうした、マーヴィン・ハリス的な文化唯物論視点は、とかく精神論に終始しがちで、最終的には「最近の若者は...」と個人攻撃の罠にはまってなんら有効な対策(それが必要な場合には)を生み出せないこの手の議論には有効だろう。

羞恥心はどこへ消えた?
羞恥心はどこへ消えた?菅原 健介

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個人情報の漏洩問題などがかまびすしいので授業で使うWordやExcelのファイルにはパスワード保護をかけることにした。ファイルを保存するときに「オプション」を選択し、「セキュリティ」から「パスワード保護」を選べばいい。

ところが調べてみたら、このパスワードを解読し、無効化するフリーウエアがたくさん出回っているじゃないですか....

これに対してマイクロソフトは

「改竄やイタズラに対する絶対的な保護を提供することが目的ではなく、偶発的なドキュメントの変更を防ぐ機能に過ぎない」

と回答しているそうだ(批判を浴びるMicrosoft Wordのパスワード保護機能@CNET Japan)。

いやはやなんとも。

徳島県内の保育所の所長さんや主任さん、保育士さんを対象にした丸一日の研修会をやってきました。内容はパフォーマンスマネジメントの概論ですが、いつも通り、演習ばっかです。

今回はいくつか本邦初公開の演習を組み込みました。一つは遠藤清香先生(山梨学院大学附属小学校)からヒントをもらったもので、シェイピングゲームのバリエーションです。

いつものシェイピングゲームでは好子として、タンバリンやカスタネットなどの鳴りものを用意するのですが、今回はその代わりに「そう!」という言語賞賛を好子として使いました。そして、通常の手続きで3試行して、シェイピングのコツも解説し、8割以上のチームが2分以内に標的行動を導けるようになった後で、こんどは「ちがう!」という否定的な言葉でシェイピングできるかどうか試してもらいました。

もちろんこちらの意図は、好子出現による強化だと、言語指示やプロンプトやモデリングなしでも行動を教えられるけど、嫌子出現による弱化だと難しい、ということを体験して理解してもらうことです。

ユーザーテストなしでいきなり本番だったのでドキドキもんでしたが、結果は19チーム中、「ちがう!」でシェイピングできたのはわずか1チームだけ。予想どおりに終わり、ほっとしました。参加者の皆さんも両者の違いがはっきりわかり、納得されていたようです。

演習ライブラリに一つ追加です。

研修終了後、運営担当の先生から、最近の保育所民営化や幼保一体化について、現場の現状をいろいろお聞きしました。勉強になりました。やはり報道だけだとわからないことがたくさんあります。

blogの更新

先週の更新回数は{4}回でした。

サマースクール初級コースが無事終了。参加者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

今年度は計画から準備、運営、講師まで、すべて現職教員によって行いました(私は助言だけ)。

その中で見えてきた新しい展開:サマースクールにスタッフとして参加することで、授業開発や教室マネジメントなど、いわゆる「授業力」を大幅にアップできるように仕組めるのではないか?という可能性です。

教員研修とはいえ、サマースクールも学校の授業と同じインストラクション。学習目標があり、それを達成するための教材や演習や動機づけシステムがあります。今年度は多くのスタッフにとって初めての経験だったこともあり、パワポの教材を引継ぐことにせいいっぱいで、各ユニットの学習目標(参加者の標的行動)やユニット中にそれを引き出す発問や強化するフィードバックの工夫が足りなかったように見えました。つまり、ここに大きな改善の余地があるわけです。

サマースクールにスタッフとして参加すると、『インストラクショナルデザイン』の理論を実習し、マスターして、教師としての底力を向上できるーーそんなふうに展開できたらいいなと思いました。

行動経済学の研究が数多くダイジェストされている内容の濃い本。

この手の研究では課題の工夫のされ方がほんとうに面白くて、時に感動までする。今回、いちばんウケたのはこれ。

(シーらの)実験では、50セントのハート形のチョコレートと、2ドルのゴキブリ型のチョコレートを選ばせると、2ドルの方を選ぶ人が多かった。しかし、実際に食べるときにどちらが満足度が高いか訪ねると、ハート形という人が多かったのである(pp. 265-266)。

好子=好きなものではないという好例であり、同一の好子でも、強化する行動によって強化力が異なると言えないこともない。こういう発想が行動分析学者から出てくることが少ないのは残念だ(生真面目すぎるのだろうか)。

他にも「二重プロセス理論」は随伴性制御とルール支配の区別にかなり近似していたり、「損失回避性」(損失は同額の利得よりも強く評価される)は、同じ好子を使った好子出現による強化と好子消失阻止による強化とでは果たして強化力が異なるのだろうかとか、「現状維持バイアス」は行動的慣性と関連していそうだとか、同じテーマを行動分析学からアプローチしたら、さらに面白い知見がでてきそうな雰囲気。

いくつかの実験の元論文を読んでみようかな。

4334033547行動経済学 経済は「感情」で動いている
友野 典男

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しばらく前からAppleのQuickTimeのサイトではいくつかの映画のビデオクリップ(プレビュー)がハイビジョン(HD)で公開されている。

試しにいくつかダウンロードしてみてが、iMacG5の17インチスクリーンだと標準版と見え方に差がない(というかわからない)。

画面が小さいからかなと自宅のホームシアターに接続してみたけど(スクリーンは100インチくらい)、やはり違いがわからない。しかもHDはさすがに重く、iMacG5でも時々カクカクしてしまう(Intel Macだとそんなことはないらしいが)。

考えてみたら、プロジェクターの解像度が低いから、ソースがHDであってもそれにあわせてダウンコンバートされてしまうわけで、違いは生まれない(のかも)。iMacのモニターは解像度は高くても画面の絶対的なドット数が少ないから通常版との差がはっきりしない(のかもしれない)。

あるいは単に私の見る目がないのかも。

スクリーンの大きさ、ドット数、解像度、ソースのデータ量(解像度?)といろいろな変数があるわけだけど、見え方ではっきり「さすがハイビジョン」とわかる閾値の研究とかはなされているんだろうか?閾値を超えないのであれば、高い金だしてフルHD対応のテレビとか買う必要ないもんね。


なんて考えていると、HD対応のプロジェクターを買って試してみたくなる。

(でも映画のソースはプレビューだけなんだよなぁ)。

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