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高機能自閉症・アスペルガー症候群の診断チェックリスト

行動療法学会行動療法コロキウムに招かれて、応用行動分析学におけるアセスメントについて話をしてきました。持ち時間が30分しかなかったんで、自閉症の早期発見・早期療育を例にして、スクリーニング、指導目標とする標的行動を選定するための網羅的スキルチェック、生態学的アセスメント、機能的アセスメント、指導の効果を評価し改善するための測定、指導が立案どおりに行われたかどうかのチェック(treatment integrity)、社会的妥当性、地域の療育システムのパフォーマンスアセスメントなどを、まくしたてました(早口でごめんなさい)。

フロアーから「ASSQ」についてご質問があったのですが、その場でお答えできなかったので、ここに関連する情報をアップしますね。

ASSQは「The high-functioning Autism Spectrum Screening Questionnaire」の略で、高機能自閉症・アスペルガー症候群の診断をするための27項目からなるチェックリストです。元論文はこれです。

Ehlers S, Gillberg C, Wing L. (1999) A screening questionnaire for Asperger syndrome and other high-functioning autism spectrum disorders in school age children. Journal of Autism and Developmental Disorders, 29(2), 129-141.

日本では若林明雄先生(千葉大学)や東條吉邦先生(国立特殊教育研究所)たちが、自閉症スペクトラム仮説に基づいて、自閉症得点(AQ)を求め、さらに“健常”と自閉症の境界線がどのあたりにあるかを調べる研究をされています。

ASSQは成人を対象としておらず自己回答式ではないということで、若林・東條先生はケンブリッジ大学のBaron-Cohen先生らが開発したテスト(成人版と児童用)を日本語化し、その性能を検証されています。

成人版については以下の論文に発表されています。

若林明雄・東條吉邦・Baron-Cohen・Simon (2004)自閉症スペクトラム指数(AQ)日本語版の標準化-高機能臨床群と健常成人による検討 心理学研究, 75(1) ,78-84.

私も自己回答してみましたがAQは15で思ったより低かったです(カットオフは33)。

児童用AQについては国立特殊教育研究所のHPに研究経過やチェックリストが公開されていますので、参考にして下さい。

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島宗先生有難うございました。ASSQについて質問に答えて頂き有難うございました。まずはお礼まで

どういたしましてです。

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