2005年7月アーカイブ

今日からサマースクール初級コース2005が開講!

今年は

・大学の公開講座として開講していて、

徳島ABA研究会の先生方が講師として参加していること

が新しい試み。

とりあえず初日は無事に終了。皆さま、おつかれさまです。

明日、台風に影響されず、楽しく有意義に修了できますよ〜に。

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。

阿波踊りネタその2。

阿波踊りの基本は二拍子。笛、三味線、大太鼓、締太鼓、竹、鐘などの鳴り物にあわせて踊る(阿波踊りネット)。

今年のテーマは“長差し”と呼ばれる踊り方なんだけど、これがなかなか難しい。

特に、舞台用の、数十秒間、比較的早いリズムで踊るやつが、どうにもぴったりこない。

二拍子がうまく聞き取れないことも原因の一つ。その理由は“選択的注意”あるいはブロッキングと呼ばれる行動的現象にあった。

どうやら、大太鼓の「どどんがどん」という音ばかりを聞いてリズムをとっていたせいで、大太鼓が控えて、他の楽器だけで演奏されるとリズムがとれなくなってしまうようなのだ。

去年の夏のプロジェクトの成果を竹田さんが地域に展開中! エアロビのクラスのメンバーに呼びかけ、記録を取り、公表し合って、ダイエットのパフォーマンスマネジメントに挑戦している。

竹田さんが気がついたように、セルフマネジメントの難しさは、セルフマネジメントを続ける行動をどうやって強化するか、にある。

友達や同僚など、同じ目標を持った“仲間”を強化のリソースとして使うというアイディアは、実は、グループセラピ−とかソーシャルサポートという形で、伝統的なカウンセリングでもよく使われるテクニックだ。

行動分析学からアプローチすると、記録のフォーマットとか、報告の仕方とか、社会的強化の工夫とか、かなり構造化したプログラムが組めるはず。

仲間からの承認が好子として機能するのか、それとも目標を達成できなくて“恥”をかくのを避けるように随伴性が作用するのかはよくわからない。そうした違いを生む変数がわかると、ドロップアウトも減らせるだろうし、参加した人たちが別のグループで同じような取り組みをするようになる確率も増やせるかもしれない(竹田さんがゼミの課題から自分の生活へとプロジェクトを自主的に展開したように)。

竹田さんのダイエットプロジェクト。今後もいよいよ見逃せない(^^)。

パチンコ屋はなぜ儲かるのか? 大西さんはVR強化スケジュールの特性として分析している。

パチンコ屋さんはなぜ儲かるのか@徒然なる随伴性日記パチンコに置き換えて言うと,パチンコをする行動は,たまに現れる勝ちやお金(好子)によって強化されています(部分強化)。勝ちやお金(好子)は,いつ現れるか決まっておらずいつも違います(VR)。変比率強化スケジュール(VR)の反応パターンとして「強化後反応休止がほとんど無く非常に速いペースで行動する,ただしペースは一定である」という原理があるので,負け続けていても思いがけず勝つとパチンコをする行動が強化され,パチンコ屋さん通いが続くという随伴性です(大西)。

ギャンブルを強化スケジュール(特にVR)の例として解説する行動分析家は多い。

だが『行動分析学入門』9章の展開編で分析しているように、コトはそんなに単純ではない。

パチンコのあたりはずれの仕組が何らかの強化スケジュールであることには間違いないが、そのスケジュールはとても複雑である(最近のマシンはすべてコンピュータ制御で確率を変動させている)。

それに、パチンコを常習している人の行動を観察していると、重要なのは打つ(とはいってももうかなり前からハンドル式だし)行動よりも、攻略を練る行動のようである。

髪の毛を切りに行くたびに『女性セブン』や『女性自身』などをまとめ読みして、韓流ブームの源を確認したり、皇室情報や芸能情報など、(自分の生活では)床屋以外ではお目にかからない情報をチェックしている。

そんな中、ふと興味を惹く記事が....

どうやら新人ママさんのためのハウツーシリーズのようなのだが、公園デビューするときに気をつけることとか、幼稚園や学校で他のママや教師とうまくつきあっていく方法とか、まさしくお母さんのためのSST(ソーシャルスキルトレーニング)である。

「同じクラスのママに嫌われないために」→「最初は猫をかぶる」とか、「学校で子どもがいじめられたときに」→「教師の口から対策を言わせる」など、けっこう面白い。

笑えるものもあり、へぇ〜と感心するものもありである。

おそらくそれなりにニーズがあるんだろうなぁ。

阿波踊り本番まで1ヶ月を切った。3年目の今年こそ自分で納得のいく踊りをしたいと、週5日の練習にできるだけ参加している。

諸先輩方の親切な指導にもかかわらず、どうもうまくいかないのは、たとえば、腕の位置や肘の曲がり方。

自分ではアドバイスに従って耳の後ろに腕を上げているつもりなのだが、横に開きすぎていると言われる。

試しに鏡の前で踊ってみると、確かに腕が開いている。

鏡を見ながら−すなわち視覚的なフィードバックをリアルタイムで受けながら踊れば、腕の位置や肘の曲がり方をある程度は調整できるのに、体性感覚のみだとうまくいかないということだ。

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。

このweb日記へのアクセスは、忍者ツールズというフリーのサービスを使って解析していた。ココログのアクセス解析の機能が不十分で不安定だったからだ。

でも、アクセスの頻度やパターン、検索ワード、OSやモニターの解像度などの基礎情報は、そんなに変わるもんでもない(半年に1回くらい、ちょっこっとすればよさそうだ)。

アクセス解析ツールのロゴがトップ画面にちらちらと表示されるのも煩わしいし、スピードもそのぶん遅くなるわけだから、利用を中止しました。

いい本が出ました。日本全国で、わけもわからず、心理テスト(質問紙など)の卒論なんかをしている(させらている?)心理学専攻の学生さん、わけもわからず、臨床心理の授業で心理テストの講義を受けているカウンセラー志望の院生さんたちには必読。

「血液型と性格には何の関係もない」これはまっとうな心理学者なら誰にでも言えること。この本では前振りに過ぎません。

すごいのは、ロールシャッハ、YG、クレペリンと、ほんとうは過去の遺産なのに、なぜか日本ではいまだにまかり通っているテストのウソを真っ正面から暴いているところ。しかも、“世の中に害毒を流している”研究者や臨床家を名指しで明快に批判している。

岡山大学の長谷川先生とか、元千葉大学の柏木先生とか、個人的に知っている先生も登場することもあって、ゲラゲラ笑いながら一気に完読。

超おすすめです。

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村上 宣寛

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パフォーマンスマネジメントのコンサルテーション会社の老舗である Aubrey Daniels International の Darnell Lattal博士による講演会が開かれます。

 日時:2005年7月29日(金) 16:40-18:10
 場所:ホテルレイクビュー水戸
    常磐大学(茨城県水戸市見和1-430-1)
    【訂正】29日の会場は上記ホテルになります。

日本行動分析学会第23回年次大会の公開講座として予定されている企画です。学会の会員以外でも参加できますので興味のある方は、大会のHPをご参照下さい。

プログラムには「通訳:島宗理」とありますが、これは手違いで、実際には通訳ではなく「解説」を担当します。

今朝、発表用のパワポが届きました。パフォーマンスマネジメントを使ったコンサルテーションがどのように行われるか、また現在の課題はどこにあるのかが話題になるようです。

乞うご期待。


DarnellLattal

うちでは院生さんのダイエットにと、ゼミ室にプレステ2を設置しましたが、利用は維持しなかったです。

ブレステダイエット@応用行動分析学&特別支援教育探求道うちの研究室でも数年前に行ったDDR(ダンスダンスレボリューション)ダイエット、確か途中までデータとってたよなぁ。ダンレボは結構運動になるし楽しい、運動会のお遊戯よりも、朝の会の体操よりもいいのでは?と思っている。日本の養護学校や障害児学級でも是非実施して欲しい。

秋のプロジェクトで附属に持っていってみる?

野球とソフトボールがオリンピック競技からはずされた(Yahoo!ニュース)。

我々、日本人にとっては「え?」と思うほど不思議な話だが、J. S. Minami(2005, 私信)によれば、ヨーロッパでは野球を知らない人がほとんどで、水球の方がよっぽどポピュラーらしい。

自分たちの常識が世界の常識とは限らないことが世の中にはあるということを、全国的に学ぶチャンスだと思う。

データなしでは語れないので、調べてみた。

学校の目標って、何?!@徒然なる随伴性日記運動会や文化祭もそうかな…と感じちゃいます。目標行動がとても曖昧なため、どこまでもやっちゃいます。運動会の応援合戦や表現会など、力が入りすぎ、もう私・田中の運動会、文化祭状態です。今、思うと子ども達にも、一緒にがんばった先生方にも迷惑をかけたかな…(ごめんなさい)。子ども達の標的行動など、考えもせず、見栄えを優先していたように思います。(田中清章)

学校の先生、特に、ここ数年間一緒に仕事をしてきた養護学校の先生たちは、ほんとうによく働く。

以前、某養護学校で先生たちが夜なべして“クリスマスツリー”の手芸品みたいのを作っているのを目撃したときには、ついつい、「え? そんなことまでするんですか?」なんて言ってしまった(失言です  ^^;;)。

個別の指導計画が作成されるようになれば、授業内容も精選されて、そういう仕事も減るのかなと思っていたら、逆にそのぶん仕事が増えただけのようでもある。

実は先日、ある養護学校の先生から相談を受けた。学部全体で指導目標をできるだけ具体的に書こうと取り組んでいる学校の先生からの相談だ。

その先生は他の先生が書いた個別の指導計画書をチェックする係なのだが、サマースクールで使っている「個別の指導計画チェックリスト 」を使うと、“具体的ではない”と×がつく記述がとても多くなってしまうというのだ。

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。

好きなものさがし@徒然なる随伴性日記大学院を卒業する頃までには、子ども達の好きなものさがしが上手になりたいなっと思います。(田中清章)

発達障害を持った子どもたち、特に自閉症児には、興味の幅がとても狭い子どもが多い。遊びや趣味の種類が少なく、これが背景となって、問題行動を引き起こし、学習してしまうこともある。

文献を調べてみると、好子を見つける手法については、実は、90年代後半から2000年代前半にかけて、ちょっとした流行になっていたようだ。

これは、子どもが自分で「好き」とか「欲しい」と言ってくる物や遊びが必ずしも好子にならないこと。同様に、保護者や教師など、子どもの身の回りにいて、その子をよく知っている人でも、何が好子として働くか予測するのは意外に難しいことから、指導に使える好子を客観的に見つけ出す手法の開発が要望されていたからだ。

NASAのすい星探索プロジェクト、その名も「ディープ・インパクト」が成功した。

秒速30kmで飛んでいるすい星に、秒速10kmの探索機をぶち当てるんだから、すごい技術。映画を超えたリアリティだ。

CO2を光合成なしに食べてしまうバクテリアの話とか、最先端のサイエンスのニュースは、ついつい夢中になって見てしまう

科学大好き宣言です。

鬼のように忙しい6月が終わったので、研究室のPowerBookにTigerをインストールした。ほんとはクリーンインストールしたかったけど、そこまで時間がなかったのでアップデートで我慢。

インストール無事終了。ところがHDDがカチカチカチカチと、ずっと動いている。CPUの状況をグラフィカル表示してくれるDashboardを使ってみたら、メーターがレッドゾーンを振り切って、ずっと100%。

アクティビティモニタでみると「mdimport」が占有。

“しごき”の記事で紹介した本がこれ。

関西学院大学のアメフトチーム FIGHTERS の監督をされていた武田先生が、行動的なコーチング技法をわかりやすく解説している。

アメフトの課題分析やフォームのイラストもあれば、多層ベースライン法を使った研究のデータ(グラフ)まで掲載されている。

応用行動分析というよりは、“行動療法”的な技法の紹介が多いものの、日本にまだまだはびこっていると思われる、精神論的、権威的なコーチングスタイルの代替案として、ぜひ、すべてのスポーツ指導者に一読していただきたい本である。

ちなみに、学生にも人気があって、貸し出すと返ってこない本のランキングのトップに見事輝いている。今、研究室にあるのは、たぶん4冊め(もう貸さない)。

コーチング―人を育てる心理学コーチング―人を育てる心理学
武田 建

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元バレーボール少女の大西さんがアタックNo1.の猪熊コーチについて、こんな分析をしている。

懐かしアニメ「アタックNo.1」@徒然なる随伴性日記猪熊コーチのレシーブ練習だと,1対1でコーチが選手に向かって次々にボールを投げつけ,そのボールをレシーブします。2球連続でミスすると顔面にボールが飛んできます。顔面にボールは嫌子です。顔面にボールを阻止するためには,ミスをせず,取れそうにない難しいボールにも飛びついてレシーブしないといけません。こういう練習を続けていると結果レシーブの技術が向上するというわけです。

大西さんが分析しているように、これは嫌子出現阻止による強化を使った指導と言えるだろう。間違ったフォームで打てば、顔面にボールが飛んでくるなら、嫌子出現による弱化によるシェイピングと言えなくもない。

野球の1000本ノックなら、あと100本、あと34本、あと5本、あと1本....と、ノックが終りに近づくことが、ボールをキャッチする行動を嫌子消失の強化によって、強化しているだろう。

“しごき”といわれるコーチングは、このように嫌子を使って望ましい行動を強化し、望ましくない行動を弱化するわけだが、スポーツ行動分析学の研究からわかるように、これは好子を使ったコーチングに比べて効果がないはずである。

ところが、全国津々浦々、いまだに数多くの部活やクラブで、“しごき”的な練習も行なわれているらしい。

それにはそれなりの理由があるはずだ。

blogの更新

先週の更新回数は{6}回でした。

トップページの読み込みが遅いので、長文の記事は「続きを読む」機能を使って、記事の前半だけを表示させることにした。

少しは早くなったかな。

終わりの概念

附属養護学校の猪子先生の話は面白い。こちらの思考が触発されるネタを、いつもたくさん提供してくれる(ちなみにプライベートでは阿波踊りの師匠です)。

前回の徳島ABA研究会でTEACCH 2DAYSについて報告していただいたときも、そんな感じだった。一つひとつ突っ込んで、いじっていったら、1学期ぶんの授業になるだろうと思うくらい、ネタが満載状態で、うちの大学から参加している院生さんは、ほんとうにラッキーだ。

今日はそのうちの一つを取り上げて、いじってみよう。

自閉症児は、好きな遊びをやめて次の活動に移るのが苦手な子どもが多い。それゆえ、TEACCHでは「終わりの概念」を教えることが重要であるとされる。

おもちゃは遊んだら目の前から消えるようにしておくといいし(ビー玉を箱の中に落としていって、なくなったら“おわり”など)、タイムログやキッチンタイマーを使って“おわり”の合図を統一すると、終わりを教えやすくなる。

確かにそういう子どもは多いから、こういう話を聞くと、先生方や親御さんは「そうそう」と納得されるだろう。

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