2005年4月アーカイブ

話題のGoogleサジェストにトライ。

google_suggest

一見、通常のGoogleのようだが、検索キーワードを一文字入力するたびに、携帯の入力予測機能のように候補がリストアップされ、しかもキーワード毎のヒット数まで表示される。

ちなみに「応用行動分析学」は「おうようこ」まで入力したらトップ表示されました。

う、Safari未対応(悲)。

「たりたりの法則はWordの文章校正機能でチェックされますよ」と井上先生が教えてくれた。

さっそくやってみる。

taritari

例のニセMacSEくんが出現して忠告された。これは面白い。初めてニセMacSEが(少しだけ)可愛く見えた。

今まで英文のスペルチェックにしか使ってなかったけど、日本語の文法チェックもできるんだね。

ゼミ生のみんなは使っているんだろうか。修論とかで作文指導しなくて済むようになると、とっても楽なのだが。

東大は、昨年秋、コンサルタント会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」と契約。大学職員と同社社員の計25人が共同チームを組み、長年の事務の慣行の無駄を三ヶ月かけて検証した。  多いものだと二十人ものハンコが必要だった決裁書類は起案責任者と決裁者の二人の押印だけで十分--。百五十ページに上がる報告書は、二十六の改善策を提案。検討対象に上がった業務を三割削減できることがわかった(日経新聞, 2005.4.27, p. 38)。

 6年くらい前にうちの大学で「大学改革」をやっていたときに、プロのコンサルタントを雇うよう、執行部の先生方に提案したのだが、そのたび却下された。時期尚早だったのか、それとも大学の“性格”の違いか。

 この記事にあるように、

民間のノウハウは“即効薬”に映るが(大学には)教育研究機関ならではの特性もあり、そのまま持ってきても無駄だった。

 ということもあるだろう。つまり時間がかかるということだ。

 郵政の民営化は10年もかけてノンビリやるそうだが、「全入時代」はすぐ目の先。いかに早く着手するかが勝負の分かれ道になるのではないだろうか。

この4月から桜花学園大学に異動された奥田健次先生と、パソコンでラットのシェイピングをシュミレーションできるゲーム“Sniffy”について情報交換していたら、ふと話がハイパーカード(HyperCard)のことになった。

ハイパーカードは、その昔、Macを買うとついてきた簡易プログラミングソフト。ページにテキストやボタン、画像や音声を貼り付け、他のページにリンクしていくという形式は、現在のwebのアイディアのもとになったと言われている。

懐かしいなぁと思って検索したら、AppleのHPから無料でダウンロードできることがわかった。しかもOSXのクラシック環境で問題なく動作する。

hypercard

そういえば、ウェスタンミシガン大学に留学していた頃は、これで実験プログラムを作成し、アメリカ人に漢字を教える課題で、topography-based(テクスチャル)と selection-based (マッチング)の習得スピードの比較なんかしてたなぁ。

副題にあるように、学習や教育にまつわる様々な事象を認知心理学から分析している。認知心理学者がインストラクショナルデザインを語るとこうなるんだろうなぁという一冊。

子ネズミの誕生日にいろいろな動物が集まったという絵を見せて、それぞれの動物の「仲間あつめ」をさせ、ハトは何羽と聞くと、実際には、地上に三羽、樹の上に一羽止まっているのに、「三羽」と答える子どもがいるとか(p.22〜)、ソロバンの上級者はソロバンを動かさなくても頭の中のイメージだけで計算できるとか(p.120〜)、ひとつ一つの事象はとても面白く、その解釈も理路整然としていて納得のいくものが多い。

ただ、最後まで読んで「なるほど、わかった!」という感じがもてない。(自分だけだろうか...)

さまざまな事象が、シュリンガーが発達心理学界について指摘しているような「ミニ理論」で説明されているために、それこそ包括的な意味ネットワークみたいのが形成されないんじゃないだろうか。

行動分析学の場合には、理論的な体系の節約性が高すぎて、総括的な理解は進みやすいと思う。だけど、上のような例も、刺激性制御の問題とか、行動の自動化の問題とか、わりと簡単に片づけてしまいがちなところが、なんとなく物足りなさを感じさせるのかもしれない。

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blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。

と記事を書いておけば、自動的にグラフを作成してくれるサービスを発見!

その名も「BLOG Meter」。

blogmeter

これまで、web日記の更新行動をセルフマネジメントするために、事例研究用データベースを使って、記録をつけて、このblogの右下の方にもグラフを表示してきた。

でも、このサービスを使えば、この一連の操作がめちゃくちゃ簡略化されそう。

ダイエットとか禁煙とか、資金運用とか、すでにこのサービスを使って、さまざまなパフォーマンスマネジメントに取り組んでいる人がいる。

「心の動き> 萌え」なんてのもあって、記録おたく、グラフおたくにはたまりません(^^)。

しばらくテストしてみます。

ある会議で田中理事から「たりたりの法則」なるものを教わった。

面白いネーミングだ。作文に関する、同じような楽しい名前のルール集があったらいいなと思い、さっそくググってみたけど、このままだとヒットしない。

唯一、見つかったのが、これ。

解散宣言・「正しい日本語を守る会」 「〜たり」という言葉は、対応する全ての動詞に付けなくてはならない。つまり、「笑ったり泣いたりして落ち着かない」という具合に使うのが正しく、「折ったり曲げないで下さい」というのは本当は誤りである。

そこで「〜たり〜たりの法則」で検索したら、面白いことを発見した。

どうやらGoogleで「〜」はワイルドカードの機能を持つらしく、「大当たりの法則」とか「すたりの法則」なんかがヒットするのだ。

GoogleのHPには「*」によるワイルドカード検索はサポートしていないと明記してあるので、これは隠しコマンドかもしれない。

竹田さん@徒然なる随伴性日記オランダのスキポール空港の、男子トイレの小便器にハエの絵を描いたところ、トイレの汚れがかなり減ったそうです。それまで年間7億円かかっていた清掃費が20%(1億4千万)削減されたという、驚きの数字が・・。

この話、3月の特別講座で望月先生も引用していたような....

竹田さんが分析しているように、これは内在的強化随伴性をうまく工夫した介入だと思う。

 ハエあり → おしっこでハエを狙う → ハエに当たる (結果的に、便器の周りが汚れない。) というダイアグラムなのかなぁ?

大ざっぱに言って、罰則(嫌子出現/好子消去)でも、ご褒美でも(好子出現)、それを示したルールを「指示」(あるいは「脅し」?)のように使うと、カウンターコントロールが起こる可能性が高くなる。

我々は幼児期からの発達・成長の過程で、親から付加的随伴性による「しつけ」を受ける。付加的随伴性が設定される状況は、全般的に、他者から何からのコントロールを受ける状況と重なることが多い。だから、付加的随伴性が設定された状況という刺激クラスに、カウンターコントロールを引き出すような確立操作の機能が転移するのかもしれない。

内在的随伴性にはこのようなヒストリーがないから、同じ行動をしても「自分の意志で」「楽しんで」できるのかもしれない。増税には大反対する人でも、宝くじとかギャンブルで「自発的」に自分のお金を政府に支払うことには抵抗がないのと類似している。

内在的随伴性と付加的随伴性と「幸せ感」みたいなことに関しては、岡山大学の長谷川先生が「じぶん日記」の中でたびたび取り上げられているので、興味のある人は参照して下さい。

paypal

「怪しい、あやしすぎる」と思ったら、やはりフィッシングメールだった。

海外の学会費やオークション決済のためにPayPalというサービスを利用しているのだが、そこから、

「あなたのアカウントの銀行情報を更新して下さい」

なるメールが届いた。銀行の口座が閉じられていて決済できないからだという。ご丁寧に、

「セキュリティのため以下のURLをブラウザーに手入力して下さい」

なんて指示まで書いてある(でもメールにはリンクが張ってあってワンクリックでそのURLにとべるようになっている)。

ここ半年くらい支払いをしていないからこれはおかしい。怪しすぎる。

セキュリティを確認したURLを手入力して本物サイトへログイン。

予想した通り、銀行情報には何の問題もなかった。というか、クレジットカードしか使っていないから、元々銀行情報は登録していないのだ。

そこでPayPalの「セキュリティーセンター」に問題のメールを転送して調査を依頼したら、1時間もしないうちに返信があった。

「このメールはわが社から送ったメールではありません。さっそく調査します。このメールにあるサイトでは決して個人情報を入力しないで下さい」

とのこと。素早い。ただ、ここまでがすべて手の込んだ詐欺かもしれないという不安も残るけど.....

ワンクリックで詐欺サイトに接続してしまい、インチキな請求をされるという被害が止まらないようだ。

この「ワンクリック」というのがくせもので、反応コストがとても低く(たとえば、長いURLを手入力するのに比べて)、好子は確実に即時に出現する(たいていの場合、欲しい情報がすぐに表示される)。

行動的なセキュリティ対策として、ここに強化スケジュールを導入したらどうだろう。怪しげなサイトへの接続には警告をだすようなソフトウエアの機能も出はじめているようだが、それだと警告画面のOKをワンクリックするだけで、犯罪サイトへログインしてしまう行動をブロックできないかもしれない。

いっそ、怪しげなサイトにはFR100とかを設定して、100回クリックしてようやく辿り着けるようにすれば、詐欺にひっかかる行動を弱化・消去できるかもしれない。

自閉症など発達障害児を持った子どもたちは「はまる」遊びがみつかると実力を発揮する。それまでやめさせたくてもやめさせられなかった問題行動も忘れて、気に入った遊びに没頭したりする。

だから、問題行動の機能的分析をしてみて、自己刺激系の強化が多いとわかったら、その問題行動への介入以外に、遊びのレパートリーの拡大を狙った指導プログラムを奨めることが多い。

そのとき成功の鍵となるのが、いかにその子の興味にマッチした新しい遊びを考え出せるか。

だけど、これがなかなか難しく、結局は物量作戦(とにかくいろいろ試してみる)になってしまいがちだ。

井上先生

最近自閉症のある子どもたちと私たちで取り組んでいる余暇スキルの一つが“デジカメ・スキル”。コツとしては好きな被写体を選ぶこと。動物の好きな子は動物、虫好きの子は虫、ナンバープレート好きな子はナンバープレートなどなど、モノであればなんでもいい。実際に一緒にやってみると結構楽しい。

こういう発想が貴重。今年、どこかの事例研究で提案してみることにしよう。

世の中にあるすべての「遊び」から、たとえば「触覚、ざらざら」などのキーワードであてはまる遊びが検索できるデータベースがあったらこんなとき便利なのにと思う。遊びって、自分が好きだったり、得意な遊び以外はなかなか思いつかないものだから。

日本自閉症協会の調査によれば

YOMIURI ON-LINE自閉症の原因について正しく理解していたのは全体の6割に過ぎず、心の病(23%)、遺伝(5%)、親の育て方(3%)と、誤った認識の人が全体の3割を占めた。特に、誤った認識の人は20歳代までの若年層に多く、60歳代以上の世代では、乳幼児期の不適切な教育が原因と考えている人が多かった。

このような全国的調査が実施されたのは初めてということなので、比較できる過去のデータはない。でも、おそらく10年前に同じような調査が行われていたら、自閉症の名前を知らない人ももっと多く(今回の調査ではほぼ95%以上が知っていた)、原因を誤解している人がもっと多かったのではないだろうか。

正確な情報を広めることに尽力してこられた人たちの努力の成果だと思う(ニュース記事からは「まだまだ」という認識も読み取れるが)。

「心の病」という誤解は、おそらく、ひきこもったり、対人関係が苦手だったりする人を、精神医学用語としての「自閉症」ではなく、日常用語として「自閉的」と使ってしまう人がまだいるせいで生じているのではないかと思われる。混乱を避けるためにも「autism」を「自閉症」と訳すのが適切なのかどうかを再考すべきなのかもしれない。

「親の育て方」という誤認識が3%というのはよく頑張ってる数字ではないだろうか。ニュースソースの調査結果を読んでみたら、正確な情報が少なかっといわれる60歳代以上の世代でも5〜7%である。「光とともに」など、お茶の間のテレビ番組のポジティブな影響がでているのではないだろうか。

「遺伝」が間違った認識としてとらえられていることには最初少し不思議な感じがした。自閉症の発生率が二卵性双生児よりも一卵性双生児で有意に高いという論文を読んだことがあったからだ。おそらく、調査者の意図は「親が自閉症なら子も自閉症になる」という意味での「遺伝」だったのだろう。自閉症の「原因」である脳の機能障害と「遺伝子情報」の間に何らかの関係があるかどうかを質問していたわけではないのだと思う。

日本自閉症協会のHPには、この他にも「メディア・ガイド(報道機関で働く皆さんへ)」などもある。ぜひ参考にしていただきたい。

注記:上記サイトからダウンロードできる「自閉症者に対する意識調査」はMacOSXのプレビューではエラーがでて閲覧できませんが、アドビのAcrobat Readerなら読めます。

新聞で見つけた速読法の本が届いたのでさっそくやってみた。

現在の読書速度(ベースライン)を測定する「四月一日の魔法」課題(p. 54-55)では、2124文字/分で「A+」の評価。B〜Cが一般的だそうだから、かなりの高成績(笑)。

ところがランダムに配置された数字の羅列からある数字を探して行く「数字ブロックパターンシート」など、課題が単純になると、とたんにパフォーマンスが低下。「よこ一行ユニットブロック」では「おじいさんは山へ芝刈りに行きません」にひっかかり過ぎて大笑いしてしまった(自分が選んだ文章を各ブロックから見つけて行く課題)。

dokudokukadai

アイディアは面白いし、練習すれば確かに個々の課題のパフォーマンスは向上するだろうけど、単純な練習をそこまで忍耐強く続けられるかどうか、そして個々のパフォーマンスが向上することでほんとうにいろいろな文章を読むスピードが上がるのかどうかがやはり疑問である。

高い月謝を払い込んでしまえば元を取らないともったいないという確立操作が作用する。だから有料セミナーに参加するのであれば、前者についてはある程度解決できる問題かもしれない。後者に関しては、どんなに「認知視野を拡大し」「文字の並列処理」ができるようになっても、たとえば文章中の専門用語から「イメージ」がわかなければ理解できない。だから、おそらく速読訓練の効果が現れるのは、文章に使われている語彙が既知であるものなどに限定されるのではないだろうか。

いずれにしても、この「速読」に関しては、卒論や修論のトピックになりそうなオモシロ課題がたくさん見つかりそうだ。少し文献でも調査してみよう。

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「最近ブログはじめました。」
と兵庫教育大学の井上雅彦先生からメール。

どれどれと見に行くと、なんと、もう半年くらい前から書いているじゃないですか。

残念なことにRSSがついていなかったので、そのことを指摘したら、RSS機能がついているプロバイダーへ瞬間でお引越し。さすが行動が早い。

応用行動分析学&特別支援教育探求道

さっそくリンクしました。

同業者のブロガーは増えれば、トラックバック機能を活かしてネット上の情報が有効利用できるようにリンクしていくという、ブログ本来の展開も可能になるしれません。

だめ犬しつけ王選手権を観て、なんとなく気になって読み返した。

ペットのしつけのハウツー本ではなく、ハウツーの原理である行動の科学をわかりやすく解説した本だ。

動物のしつけの90%はオペラントだろうって自分なんかだと思ってしまうところだが、まずレスポンデントの解説から始まり、すべてをできるだけレスポンデントででも説明しようとする姿勢を最後まで維持しているところに中島先生らしさがでている。

たとえば、パブロフの以下のような実験が紹介されている。

パブロフらは、円と楕円の区別を、古典的条件づけの分化条件づけ手続きで犬に訓練しました。犬がこの2つの手続きを区別できるようになったら、楕円を少し円に近くして、訓練を継続します。これができるようになったら、楕円をさらに円に近づけます。この訓練を繰り返し、円と区別できないところまで楕円を円形にしていったところ、急に犬は吠えたり暴れたりし始め、初めに学習できていた2つの刺激の区別もできなくなりました(p. 48)。

オペラントで課題が難しくなって強化率が低下すれば逃避行動や攻撃行動が自発されやすくなることはよく知られているが、レスポンデントでも同様の現象が起こるとは知らなかった。

勉強になります。

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琴平バスはタクシー運転手が同社の決めた「5つの約束」を守らなかった場合、運賃を返金するサービスを始めた(日経新聞、2005.4.13, p.35)。

客からのクレームがあれば“事実確認”して、後日運賃を返すと言うが、どうやって“事実確認”するんだろう? 水掛け論にならないんだろうか?

5つの約束が実行できたかどうか丸付けして、運転手は開けられない鍵付きの箱に入れるようにして、得点の高い運転手にボーナスを支払うというような、好子出現による強化の仕組みの方がうまくいきそうな気もします。

毎回くだらない勝負で盛り上がるTVチャンピオン。こないだは「だめ犬しつけ王選手権」ってタイトルで、プロのドッグトレーナーが飼い犬のトレーニングを競っていた。

英国紳士風トレーナーとか、クリッカーなど、いろんな小物を使いまわすオタクっぽいトレーナーとか、それぞれキャラがたってて面白い。

そんな中、がぜん注目したのが、強化 vs 弱化、好子 vs 嫌子 の戦い。

褒め上手のトレーナーはまさに正の強化しか使わないっていう優しそうな女性。これに対して迫力で勝っていたのが、鬼のようなスパルタおばさん(確か宮坂ナントカさん)。

叩いたり、リード(首ひも)を思いっきりひっぱったりして、犬はきゃ〜んとか悲鳴を上げる。それでも効果はあるようで、飼い主の指示にいっさい従わないような犬が、みるみる柔順になっていく(どこか怯えたふうではある)。

トレーニングをよく観察すると、確かに嫌子提示による弱化を多用しているけど、減らしたい行動を見逃す、瞬時に、はっきりと、しかもできるだけ短時間の刺激提示で済ませている(いじいじと長時間叱っていない)。叱る場面が目に付くけど、褒めるときはしっかり褒めている。

思わず見入ってしまったけど、用事があったんで最後までは観れなかったのが残念。

誰が優勝したんだろう。

うちの大学では、昨年度から、研究費などで物品を購入するときには、すべてオンラインで注文できるようになった。これまで4枚写しの紙の書類でやっていた仕事のIT化、ペーパーレス化だ。

「大学事務のIT化」というと聞こえはいいのだが、このためのソフト(cgi)がめちゃくちゃ使いにくかったりする。たとえば、注文票を入力する画面のサイズが通常のスクリーンサイズよりはるかに大きく設計されてしまっているので、「業者コード」や「費用コード」などを入力するたびに、画面を横スクロールさせなくてはならない。

このシステムが導入されてから、あちこちからクレームが噴出し、具体的な改善要求も出ていたはずなのだが、新年度になっても何も変わっておらず、唖然としてしまった。

新しいシステムが最初からうまく動かないというのは、この業界(システム開発)の常識だ。肝心要なのは、利用者からの声を活かしてKaizen(改善)していけるかどうか。そこにすべてがかかっているのだが....

ちなみに、上の問題に対する私の解決策は、各種コードの一覧表を印刷して手元においておくというローテク策。これで、コード入力のためにその都度プルダウンしなくて済み、画面の横スクロールもいらなくなる。これだって本当はシステムのメニュー画面から別ウィンドウにコード一覧を開くという、簡単な機能の追加でカバーできるのだが。

hayamihyou

えてして、使えないハイテクを使うにはローテクが一番だったりする。

「教育改革を進めるためには現場の自主性を尊重すべき」日本IBM会長の北城恪太郎氏の主張である(日経新聞, 2005.4.11, p.25)。

北城氏は米国のNo Child Left Behind 法(落ちこぼれの子どもをつくらないという精神の法律)にもとづく取組みを紹介し、教育改革に必要な条件として、

1.教育目標の具体化(数値化)と測定
2.データにもとづく分析と改善(Plan-Do-Check-Action)
3.現場の重視(現場の生の情報こそが人を動かし、改善活動や課題の解決につながる)

をあげている。そして、そのためには、現在の中央集権的な教育行政をやめて、地方や学校に権限を移して行くべきであるとしている。

ここ何年か地域の学校と共同で仕事をしてきた私にとっては誠に納得がいくご意見である。中央集権型でも、現場からどんどん情報を吸い上げて、現場が動きやすいような環境を整えることにコミットする「中央」ならいいのだが、どちらかといえば机上の空論で、現場無視に近い形のトップダウン運営をいまだに続けている日本の教育行政には大きな変革の余地があるだろう。

ただ、一つだけ疑問に思うこともある。

これは公務員全体に言えることだと思うのだが、教師も含めて、公務員志望の学生は、どちらかと言えば、保守的・安定志向の人が多い。「自分の力が社会でどこまで通用するか試したい」とか「一山あてたい」というよりも、「できるだけ安定した暮らしをしたい」とか「のんびりしたい」という人が多いのではないだろうか?

公務員という立場の経済的安定性や職業上の安定性(常に新しいことに挑戦するというより、やるべきことをしていれば文句を言われないという仕事の一般的な性質)が職業選択の理由に含まれている限り、ある意味で仕方がないことかもしれない。

学校の先生たちと話をしていて、ときどき大きなため息をつかざるを得ないのは、いろいろな問題点や改善点は十分承知でありながら、それを自分たちが実行して行こうとはなかなか思い立たないところだ。仕組上できないこともあれば、できないと思い込んでいる場合もある。ため息をつくのは、そういうことに興味がない先生に出会ったときだ。

新しい取組みをして目立つことや挑戦することが好子になっていて、失敗し、批判されることがそれほど嫌子になっていない人は、学校現場では希少である(自分はこういう先生たちに恵まれて仕事をさせてもらっているところがある)。

こういう価値観を、後から(たとえば30歳過ぎてから)変容させるのは、不可能とは言わないまでもかなり難しいかもしれない。

となると、教員養成大学にどれだけそのような資質を持った学生が入学してくるかが、実はかなり重要だったりするわけだ。

今年はどんな新入生が入ったのだろう。今から楽しみである。

FireFoxにいくつかの拡張機能をインストールして、Safariと同時利用中だったかが、気づいてみると、FireFoxを起動している時間が長くなってきている。

目新しさか、それとも以前書いたのが間違いで、機能性の好子は嗜好性の好子より勝っているのだろうか?

しばらくはフリーオペラントの状態で、どちらのソフトを使う行動が分化強化され、選択されていくかを観察してみよう。ルールは後付けでね。

そういえば、昔(留学していたとき)、研究室に机を2つ用意し、片方にMac、もう片方にWindowsを置いて、どちらのマシンを使う行動が生き残るかやってみたことがあった。

確か半年くらいかかって徐々に反応が分化し、ティーチングアシスタントをしていた授業でどうしても使わなくてはならなかったソフト(GrandViewとかいう名前のアウトライン作成ソフト)以外は、Macを使うようになったように覚えている。

自分のMac好きは随伴性形成行動なのです。

これまで心理学とか社会学など、いわゆる人文科学が扱ってきた「人の心」を生物学的視点から分析しようという切り口がとても新鮮で興味深い一冊。

文章が読みやすく、論理展開も分かりやすいのが嬉しい。著者が後書きで述べているように、専門家は一般読者にやさしく、かつ啓蒙的な本をしっかり書くべきだと私も思う(見習わないとね....)。

行動分析学は生物学的心理学であるとも言える。行動に及ぼす個体発生的な要因と系統発生的な要因を両方を認識し、さらに両者の相互作用の可能性にまで言及するからだ。

ただ、その方法論に関してはまだまだ理論的な分析の域をでておらず、本書で紹介されているいくつかの実験やデータは、とても参考になると思う。

ちょっと残念なのは、前半の生物学的な分析と後半の社会心理学的な研究(これはこれでとても面白いのだけれど)をつなぐ理論というか論拠が、著者が前半で主張しているほどにははっきりしていないこと。

学問的にもこれからの課題なんだろうが、系統発生的にヒトにはどんな「約束」が組み込まれていて、それが我々の日常行動にどのように影響しているのかが、もっとはっきり示されるデータがすでにあるのかと、タイトルからも期待してしまったからか、物足りなさ感が少し残った。

最後に「研究法」の章があり、研究のロジックがわかりやすく解説されている点も異色。教科書として使うことを想定しているのだと思う。下手すると、こういうのを本の最初に持ってきちゃったりするわけだけど、よく工夫してある。

お奨めです。

約束するサル―進化からみた人の心約束するサル―進化からみた人の心
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yahoo-web-trasnlation

藤原先生に教えてもらったYahooのウェブ翻訳を試してみた。

1.JABAの検索エンジンで、キーワードに「autism」(自閉症)と入力して、翻訳したい論文を見つける。
 『わが子よ声を聞かせて』にでてきたセラピストのブリジット・テーラーの論文があったので、これを選択。ちなみに彼女は、現在、ニュージャージーでABAの自閉症学校を運営しています。

2.上記論文の要約が表示されたページのURLをYahooのウェブ翻訳のサイトへコピー&ペースト。

3.しばらくアイコンがくるくる回って、表示された日本語訳は以下の通り(原文と併記)。

Bridget A. Taylor, Carrie E. Hughes, Erin Richard, Hannah Hoch, & Andrea Rodriquez Coello (2004). ブリジェットA.テイラー、キャリーE.ヒューズ、アイルランドリチャード、H・ヘッヒとアンドレア Rodriquezコエリョ(2004)。 Teaching teenagers with autism to seek assistance when lost. 失われるとき自閉症でティーンエイジャーに援助を求めることを教えること。 Journal of Applied Behavior Analysis, 37, 79-82. 実用ふるまい分析ジャーナル、 37、79-82。 Three teenagers with autism were taught to respond to a vibrating pager to seek assistance in community settings when physically separated from their parents or teachers. A multiple baseline probe design across participants demonstrated that, upon being paged, participants successfully handed a communication card to a community member indicating that they were lost. Generalization was assessed in nontraining community sites and on outings with the participants' parents. 身体的に彼らの両親または先生から切り離されるとき、自閉症の3人のティーンエイジャーはコミュニティセッティングにおいて援助を求めるために振動しているポケベルに反応することを教えられました。参加者の中の複数のベースライン調査設計は、ページをつけられると、即座に、参加者がうまく、彼らが失われたことを示しているコミュニティメンバーにコミュニケーションカードを手渡したことを証明しました。一般化は、nontrainingしているコミュニティ場所で、そして、参加者の両親と一緒の遠出に関して評価されました。

DESCRIPTORS: autism, safety skills, vibrating pager, getting lost, seeking assistance
記述:自閉症、安全技術、振動しているポケベル、援助を求めて、道に迷うこと

雑誌名“ Journal of Applied Behavior Analysis”が「実用ふるまい分析ジャーナル」って訳されているのには大うけ。

藤原先生は翻訳の精度を60%くらいと評価していたけど、確かにそのくらいかな。言いたいことがなんとなくわかるって感じ。

英語が苦手だけど、特別支援教育における応用行動分析の先進的な研究について知りたいという人はぜひ試してみて下さい。

marvinharis

マーヴィン・ハリス 【著】 御堂岡 潔【訳】 東京創元社

大学院の授業で課題図書だった文化人類学者のマーヴィン・ハリスの本を日本語で読み直した。

ハリスは文化唯物論を打ち立てた人で、たとえばイスラム教徒が豚を食べることをタブーとしている理由を、単に“宗教”や“文化”や“精神的な”活動として片づけず、どうしてそのような行動様式が生まれ、維持されてきたのかを、物質的な事情から分析した。

文化的行動の背景にはそれなりの理由がある。それは、主に、その共同体や人々の存続に関わる、物質的、経済的な事情であるというハリスの主張やデータは、行動分析学の考え方と相性がいい。彼の理論と行動分析学を比較・対照する論文もあるくらいだ。

紹介したハードカバーの本は入手が難しいかもしれないが、新書版もあるようなので(『食と文化の謎』岩波現代文庫など) 、興味のある人はどうぞ(私は新書版は読んでません)。

関連する行動分析学の論文にはこんなものがあります。

Glenn, S. S. (1988) Contingencies and Metacontingencies: Toward a Synthesis of Behavior Analysis and Cultural Materialism. The Behavior Analyst,11(2), 161-179.

Malott, R. W. (1988) Rule-Governed Behavior and Behavioral Anthropology. The Behavior Analyst,11(2), 181-203.

Malagodi, E.F. and Jackson, K. (1989) Behavior Analysts and Cultural Analysis: Troubles and Issues. The Behavior Analyst,12(1), 17-33.

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学力テスト

小中生、こんな問題が苦手」という記事に藤原先生がコメントしている。

fujihara@鳩尾のクスリ 「気温が低くなった(寒くなった)」が答えらしいのですが,7月7日にカマキリに食べられちゃったかもしれませんし….7月6日と1月17日の間に,10年ぐらい開いてるかもしれませんし….とにかく,状況に関する説明が不足しているので,答えづらいです.

確かに。

社会の問題では40%の子どもが1を選んだという。でも、作付面積と生産量がおおよそ比例関係にある限り、あながち間違った回答だとは言えないと思う。

こうした学力テストを実施し、そのデータにもとづいて、既存の教育プログラムの改善点を見つけ、教材や指導方法などを向上していくことには大賛成だ。テストに参加した岩手、宮城、和歌山、福岡の4県には大喝采を送りたい。

一方、出題された問題を一つ一つ見ていくと、そのための方法論は、もっとよく吟味する必要があると思う。

社会のこの設問は、「作付面積」という用語と図表中の数値の単位(ha)との関係を理解しているかどうかの確認が目的だと思われる。しかし、それを理解していなくても正解の2を選ぶことは十分可能だ。なぜなら「品種別」というキーワードがこの選択肢にしか入っていないからだ。選択肢1にも「品種別」というキーワードが入っていたら、設問の目的はもっと正確に測れたはずだ。

そもそも、図から事実を読み取る力を測ることが目的なら、図のタイトルを1つ選ばせるよりも、その図からわかることを「できるだけたくさん」書き出させる方が、子どもたちの力を評価するのには適していると思う。何がわかっていないか、何と何を勘違いしているかなどの誤反応分析もしやすい。

学力テストの実施方法にも改善点があるかもしれない。記事では「無回答」の多さが取り上げられていた。中2英語の問題では、なんと41%が無回答だったそうだ。

これに関して、地方分権研究会は「最初からあきらめてしまう生徒や、表現力が不十分な生徒が多いと考えられる」と説明しているそうだが、果たしてそうだろうか?

同じ問題を、成績に直結する学期末テストや、ましてや高校受験で出題されたら、そのような高い無回答率が得られるだろうか? 高い無回答率から疑うべきなのは、テストに取り組む行動をどのように動機づけていたかということである。

たとえば、成績にも関係なく、あとから自分の得点も知らされず、ところか担任は誰がどんな間違えをしたかわかるかもしれないといった状況でテストが実施されたとしたら、「あきらめずに頑張る」ための動機づけ要因がないばかりか、余計なミスをして恥をかきたくないといったネガティブな状況さえ生まれるかもしれない。

学力テストの出題項目や実施方法についても、テストの結果を分析することで改善点を見つけて工夫していけるはず。こうした取り組みは、地域主体でどんどん行われるべきだと思う。

相変わらずFireFoxが気になってる。

RSSリーダーが組み込めるので、大人気の眞鍋かをりのここだけの話なんかも、最新の記事をこのように一覧できちゃったりする。

manabekawori

他にも拡張プログラムがいろいろでているので、自分の好きな機能を簡単にインストールして使うことができるのだ。

“機能性”という点では明らかにFireFoxの方が上。文字化けも少ないし。

でも、細かな操作性が気に入らない。

たとえば日本語のインライン入力。Safariではこんな感じなのに対し、

safari_input

FireFoxではこれ。

firefox_input

つまり、かな入力時に文字が反転するようになっているのだ、これが読みにくくて仕方ない。

それからラジオボックスやボタンのレンダリングも雑である。Safariがこれで

safari_bottun

FireFoxがこれ。

firefox_button

文字入力のテキストフィールドもSafariは数ポイントのインデントがついているのに対して、FireFoxはこれがなく、かなり見づらい。

ページの縦スクロールも、FireFoxではホイールの動きと画面の動きの間にわずかにタイムラグがあって、気持ち悪い。

自分は外見とかより機能を重視する方だけど、毎日ヘビィに使うシステムは、やはり、こうした細かなところの感覚的な好き嫌いも大きく影響すると思う。

instrumental な強化価値より、hedonicな強化価値が勝っているようだ。

というわけで、しばらくはちらほら浮気しながら、Safariの新バージョンに期待。

朝の情報番組もたまには役に立つ。

きょうから個人情報保護法がスタートということで、セールスの電話がかかってきたら、

(1)どこで個人情報を入手したか質問でき、電話をかけてきた方はそれに答えなくてはならない。
(2)そのリストから自分をはずしてもらうよう(セールスの電話をかけてこないよう)依頼できる。
(3)(1)も(2)にも従わない業者がいたら、所轄の監督官庁から注意、勧告を発令するよう訴えられる。

ということである。

午前中、研究室にさっそく投資型マンションの営業電話がかかってきた。ちなみにこの手の電話がよくかかってくる。大学の教員に、よっぽどお金があって、しかも仕事中にそういう話をするほど時間もある人がいるのだろうか?(かけてくるということは少数でもいるのだろう)と、いつも煩わしく感じていたと。

飛んで火にいる春の虫。

いつもなら「けっこうです」の一言でガシャンと乱暴に電話を切るのだが、今回は上のステップに従って対応してみた。

会社と担当者の名前を確認してから、情報のソースを聞くと「文部科学省の職員録です」とのこと。

なるほど。職員録に自宅の情報を載せていないから大学にかかってくるという可能性もあるなぁ。

個人情報保護法がスタートしたことに触れ、名簿から削除して、二度と電話をかけてこないようにお願いすると、「かしこまりました」と、とてもスムース。

むこうにとっても想定内の対応だったのだろう。あっけなかったのでちょっと残念。

kyotoshisougouyougo

全国に先駆けて総合養護学校化に取り組んできた京都市。養護学校はこれまで障害種別ごとに設置されていた。だから、子どもの持つ障害によっては、家庭から遠く離れた学校に通学しなくてはならなかった。総合養護化されると、障害種別に関わらず近隣の学校に通えるようになるというメリットがある。

しかし、京都市の取り組みが抜きん出ているのはその点ではない。注目すべきなのは、総合養護化という変革の機会を利用して、一人ひとりの子どものニーズにあった教育サービスを提供するシステムを構築するという、本来、学校という組織がすべき、最も優先順位の高い目標に挑んでいるところなのだ。

このために、「個別の指導計画」とその実行について、理念から見直し、はじめに授業ありきの教育活動にならないようなシステムをつくっている。それは、教員に「こうしなさい」と指示するだけではなくて、校内の役割分担(校務分掌)まで見直す、系統的で網羅的な改革だ。とかく形だけの導入で終わりがちな「個別の指導計画」の本格的な、本来あるべき姿での導入だ。当然、教育課程もすべて見直しになる。

特別支援教育に関わる教員、特に、学校経営に関わる校長、教頭、主事の先生方、そして教育委員会の担当者の方々には、ぜひ資料を読んでみることをお勧めしたい。

・文部科学省教育研究開発学校5年次報告 総合制・地域性の養護学校における教育課程はどうあるべきか−障害種別の枠をこえた教育課程のあり方に関する研究−

・京都市立総合養護学校 経営の手引き(応用編)−カリキュラム編成について− 京都市立総合養護学校長会

・平成16年度 研究紀要 社会参加し、自立するためのインクルーシブ(包括的)な教育の推進 −「個別の指導計画」から導き出された教育課程の実践とネットワーク方法論の開発− 京都市西総合養護学校

この取り組みの中心人物である朝野浩校長先生が率いる京都市西総合養護学校のHPはこちら。なんと、教員公募までしている!! 素晴らしい。

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