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法政の心理学

心理学とは

 心の世界は、主観的で、外から見えない個人的なことのように思われがちです。しかしこれを客観的に観察し、測定できるような形でとらえ、科学的に分析していくのが心理学という学問です。

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法政心理の特徴

1. 広い視野から心理学の全体像をきっちり捉える

 法政大学の心理学科では、心理学の全貌を、基礎から応用まで幅広く、しっかり学んでもらうことを目指しています。10名の専任教員がそれぞれの専門性を活かしながら、《認知》と《発達》という二本の柱を大切にしています。


認知》とは、私たち人間を取り巻く環境を知覚し、学習し、記憶し、思考する、知的な心の働きを科学的に調べていく領域です。

発達》とは、親や学校、社会との関わりの中で育っていく子どもたちの情緒的、対人的やりとりを見つめ、よりよい心の成長を目指す領域です。


 この二本の柱を土台として、多様な心理学をバランスよく学んでいくことで、人間の心の働きを客観的・科学的に捉えて理解する能力を身につけることができます。個人的な問題から社会全体の問題に至るまで、人間に関する諸問題の解決に心理学の考え方を適用し、役立てられる人材を育てること、それが私たちの心理学科の目標です。

2. 心の働きを科学的に見つめる力を養う


 心理学科では、心をあらゆる角度から捉えています。中でも「認知」に関連する科目では、見る・読む・話す・覚える・考える・感じる・行動するなど、私たちの日々の生活を支える様々な能力について学び、自分自身や他者の心の働きへの理解を深めることができます。

 心理学の多くの分野で科学的な方法が用いられます。「科学」というと堅苦しいイメージがありますが、具体的には実験・調査・観察・検査・面接などの手法を用いて客観的なデータを収集し、データから論理的に導き出せる結論を求めることです。心は直接見たり触ったりすることができません。だからこそ、心理学では科学的姿勢が重要視されるのです。それにより、心という複雑で目に見えないものについて様々な事実や法則性を知ることができるのです。

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3. 社会に出てからも役立つスキルを学ぶ

 心理学の仕事として高校生の皆さんが最初に思い浮かべるのは「カウンセリング」かもしれません。しかし、心理学を活かせる仕事はそれ以外にもたくさんあります。世の中のほとんどの職業は、何らかの形で人と関わっています。企業で商品やサービスを売ろうとすれば、消費者の心理を読みとかなくてはなりません。高品質の製品をつくるには、生産に関わる人たちのマネジメントが欠かせません。教育や福祉、医療、地域振興や犯罪防止などの行政の仕事でも、住民が何を求めているかを調べ、人々が幸せになれる方法をみつけ、効果的に実行していく方法論が大切なのです。

 人間の心を科学的に解明する心理学の様々な手法は、人と関わるあらゆる職業に応用できる実践的な武器なのです。

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実験や実習、ゼミを中心に学びます

 法政心理では1年から4年まで、少人数制の授業やゼミが毎学年あり、丁寧な指導を受けることができます。実験や調査、パソコンを使った実習科目が組まれていて、社会に出てからも役に立つ、統計やレポート、プレゼンのスキルなどをじっくり学べます。
 一年生では、語学や体育を含めた一般教育科目の授業が皆さんの時間割のかなりの部分を占めることになります。心理学を学ぶためには、文化や社会の様々な問題や自然科学のことなど、広く学んでおくことが役立ちます。それでも、心理学科で開講する一年生向けの科目もいくつかあります。「心理学概論/心理学史」「心理学基礎実験Ⅰ/Ⅱ」「心理教育統計学Ⅰ/Ⅱ」「認知科学入門」「脳の科学」などです。また、一年生のほぼ全員が履修する「基礎ゼミⅠ/Ⅱ」では、心理学を学ぶための基礎的なトレーニングを、演習(ゼミ)形式で行います。

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 二年生になると、一般教育科目と心理学の専門科目の履修割合が、一年生の時と逆転するようになります。心理学科で開講している心理学の専門講義のほとんどは、二年生から四年生のどの学年でも履修できるようになっています。とは言っても、同時期に学べることには限界があるので、履修科目数の上限が学年・学期ごとに設けられています。演習Iで論文を読み始めたり、演習IIでより専門的な実験実習に参加します。

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 三年生は、心理学を専門的に学ぶピークの学年と言えるでしょう。科目選択も広がります。「認知」と「発達」、どちらかの領域に重点を置いて学ぶことも十分可能です。この頃にはもう卒業研究で取り組むテーマのことも考えておかなければなりませんからね。心の働きについて、自分の取り組みたいテーマを見つけそれを深めていく手助けとなるのが「研究法I/II」です。さまざまな専門領域に分散している心理学科教員が開講するゼミの中から、自分の勉強したいテーマのゼミを選ぶのもよし、気の合いそうな先生のゼミを選ぶのもよし。多くの学生の皆さんにとって、大学生活の中でもっとも刺激を受け充実感を味わう授業のようです。

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 四年生になると、就職活動など、卒業後の進路に心身ともエネルギーを向けなければならないのが実情です。そのため、卒業に必要な所定の単位数をあまり残しておかないことを奨めます。卒論研究に集中するために、「研究法I/II」のみを残しておく学生さんも多いです。心理学の研究は、頭で考えたことをまとめるだけでは実現できません。人の心の働きについて実験や調査、観察、面接など、何らかの方法を用いて自分でデータを生み出さなければなりません。それを個々の学生の皆さんに対し少人数で検討し、磨き上げていく授業が「研究法Ⅰ/Ⅱ」です。この授業でのトレーニングを生かし、大学生活の最後に取り組む課題が卒業論文です。

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 ゼミは、先輩や後輩、教員と関わりながら、楽しく学べる機会です。ゼミによっては合宿や旅行など、研究以外の活動も盛んです。学生時代の忘れられない想い出になることでしょう。
 在校生の生の声はこちらの「在校生の声」から。

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開講科目

○認知系科目群

 知的活動や知能を「計算」という観点から研究するのが《認知科学》です。目的を達成するために考えたり、直面した問題を解決したり、新しいものを創造したりする活動はすべて知的な行動であり、その基礎には共通の知能システムが関わっていると考えられます。《認知科学》には多くの学問領域が含まれますが、心理学科では以下の関連科目を開講しています。

授業科目:精神生理学特講、言語学特講、認知科学特講、認知心理学特講、スポーツ心理学特講、生理心理学、生理心理学実習、言語心理学、感情心理学、実験心理学、行動分析学、対人認知論、科学哲学、人工知能、情報処理技法、心理学外書講読。

○発達系科目群

 人の発達については、従来、幼児期から青年期までが中心に研究されてきましたが、最近では成人期や老年期を含む一生涯を発達心理学の対象とするように広がってきています。年齢にともなう行動や「こころ」の変化、健康の増進、予防や臨床までを扱う学問領域であり、心理学科では以下の関連科目を開講しています。

授業科目:発達心理学特講、教育心理学特講、学習心理学特講、学校心理学、発達臨床心理学、精神保健学、社会心理学、人格心理学、臨床心理学、カウンセリング、家族心理学、身体運動と健康。

・法政心理で受講できる科目については、こちらの開講科目一覧をご参照下さい。
いくつかの授業に関する簡単な紹介は、こちらの「どんな授業があるの?」ご覧下さい。
PsyMap
(クリックすると拡大します)


学生生活

 法政心理は1年生から4年生まで、すべての授業を市ヶ谷キャンパスで受講できます。
 ここでは在校生の一日の時間割や生活を紹介します。大学は研究の場ですが、友と出会い、語り合い、共に泣き・笑いする生活の場でもあります。心理学科専用の実験室も、休み時間になると、誕生会のパーティー会場に早変わりすることさえあります。

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教員紹介

 法政心理では幅広い専門分野を新進気鋭の教員が教えています。

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氏名 専門 研究テーマまたはゼミナールテーマ
高橋 敏治(教授) 脳の科学・生理心理学 睡眠・覚醒リズムや睡眠科学に対する生理心理学的研究をテーマに、眠気や精神作業能力を検討しています。
吉村 浩一(教授) 知覚・身体情報に関する認知心理学 逆さめがねの世界への知覚順応、空間の左右性の心理学的研究、事例研究、言語報告法、インタビュー法の検討。HP
渡辺 弥生(教授) 発達心理学、発達臨床心理学 社会性、道徳性の発達と対人関係の問題に対処する心理学的アプローチの検討。HP
福田 由紀(教授) 言語心理学・教育心理学 談話の理解・産出に関する認知過程について。HP
島宗  理(教授) 行動分析学 学校や地域、発達支援や企業経営、スポーツのコーチングなど、社会のさまざまな問題解決に心理学を役立てるための思考とコミュニケーションについて研究しています。HP
越智 啓太(教授) 犯罪心理学 犯罪捜査場面において心理学はどのように応用できるかについての研究。HP
藤田 哲也(教授) 認知心理学(記憶)・教育心理学 人間の認知・学習活動の基礎である記憶についての理論的アプローチによる検討とさまざまな分野への応用。
田嶋 圭一(教授) 言語学、音声学、認知科学 話し言葉の産出・知覚・学習に関する研究。
荒井 弘和(准教授) スポーツ心理学 競技者・指導者を対象とした心理サポート、チームビルディングHP
林 容市(専任講師) 応用健康科学,運動生理学,健康心理学 運動中の生理的・心理的変化の対応関係を分析し,健康維持や減量などに効果的な身体活動のあり方について検討しています。HP

この他に法政大学文学部のHP電子パンフレットにも教員情報が掲載されています。また、法政大学の学術研究データベースでも情報を公開しています。

こちらから教員からの受験生へのメッセージをご覧下さい。


心理学科(学部)の理念や教育方針

 最近、大学では、入学してくる学生に期待することや、卒業までに習得して欲しいこと、そしてそのための教育方針などを文書としてまとめるようになっています。これらの文書は一般向けに書かれたものではありませんので、分かりにくいかもしれませんが、興味のある方はご一読下さい(以下のリンク先の文学部心理学科の欄をご覧下さい)。

・学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)


心理学専攻(大学院)の理念や教育方針

学生の受け入れ方針(アドミッションポリシー)

 高度な心理学研究に取り組むために欠かせない基礎的な知識を有し、心理学を活かした社会貢献に興味がある学生を、出身校や学部は問わず幅広く受入れています。一般入試では心理学の用語と研究法の理解度、英文読解力、面接ではコミュニケーション力を重視して選抜を行っています。社会人入試では英語の代わりに研究計画のプレゼンテーションを評価しています。博士後期課程の入試では、試験科目は修士課程と同じですが、心理学関連の研究・教育能力の発展可能性に重点をおいて選抜しています。


教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー)

 修士課程では認知と発達という二本柱でカリキュラムを構成しています。専門的な知識を習得する科目群(主に特論)と研究技法を学ぶ科目群(主に演習)から、個々の興味に応じてバランス良く柔軟に履修できる体制を整えています。博士後期課程では研究に専念し、専門的な能力をさらに進展させることを重視しています。修士や学部生に対する指導の機会を活用し、心理学の教育技術の習得も目指しています。修士・博士課程共に、教員全員による共同指導体制を敷いており、指導教員以外の先生にも自由に相談できることが特徴の一つです。


学位授与方針(ディプロマポリシー)

 修士課程では心理学の高度な知識と研究法を活かして社会貢献できる技術の習得を期待しています。このため、学術的な価値があり、社会貢献も見据えたテーマに関する修士論文を専攻独自の評価基準を満たして完成させることを修了要件としています。博士後期課程ではさらに高度な心理学の知識と技法を習得し、研究成果の発信力や教育力も高めることを期待しています。このため、学術雑誌への研究論文の掲載などを条件とする博士号の授与規程を内規として定めており、これを満たすことを要件としています。なお、論文の評価基準および授与規程は「法政心理ネット」にて公開しています。

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