論考「アスリート・コーチに対するメンタルサポート3.0」

いつも編集で関わらせてもらっている「体育の科学」に、論考を執筆させてもらいました。

荒井弘和 (2020). アスリート・コーチに対するメンタルサポート3.0 体育の科学, 70, 34-40.

内容をご紹介します。メンタルサポートの主な目的は競技力向上です。でも、競技力向上だけがスポーツ現場で求められているわけではありません。近年では、競技力向上を第一義的な目的としないサポートが (ここでは、全人的なメンタルサポートとしています)、いっそう求められるようになってきています。そこでこの論考では、全人的なメンタルサポートを、(1) メンタルヘルスのサポート、(2) デュアルキャリアのサポート、(3) インテグリティのサポート、(4) 価値のサポートに分けて、それぞれ説明しています。
そして、わが国の「臨床スポーツ心理学」と欧米の「Clinical sport psychology」はなぜ一致していないのかを検討しています。そのうえで、メンタルサポートの専門家は何をすべきか?を考え、(1) 自らの理論的立場に基づいた事例研究を積み重ねる、(2) 理論的立場を越えて対話する、(3) 身体について対話するの3つを挙げています。そして、いま求められている「メンタルサポート3.0」の説明をしています。
本稿を執筆するに当たり、武田大輔先生 (東海大学)、金澤潤一郎先生 (北海道医療大学)、米丸健太先生 (中濃特別支援学校)、飯田麻沙子先生 (港北もえぎ心療内科) より、数々の大変貴重なご意見を頂戴しました。いつも助けてくれている皆さん、今回も本当にありがとうございました。