学会発表での座長の役割を考える

最近、学会に参加していて、学会発表の口頭発表のセッションについて考えることがありました。

口頭発表のセッションでは、意見や質問を述べる時間が設けられています。会場の参加者から意見や質問が出ないとき、座長が予定調和的に「発言がありませんので、それでは座長から...」と発言するケースが散見されます。

私は、このことは好ましくないと考えています。

座長の役割は、質問や意見を言うことではありません。座長の役割は、発表を聞いている参加者から質問や意見が出やすい場をつくり、論点を明確にして、議論を組み立てることです。

私たちのようなベテランになれば、意見や質問の一つや二つはすぐに言えてしまうものです。そして、参加者も座長からの意見や質問を期待してしまったりします。正直に告白すれば、会場に沈黙が訪れるとき、私も座長が何とかしてくれるだろうと期待してしまっています。

しかし座長は、そういう時こそ我慢して、会場を沈黙が包み込む状況に負けてはならないのだと思います。座長はプレゼンターではなくファシリテーターであると肝に銘じ、笑顔で沈黙に耐えて、場づくりに務めるべきなのでしょう。

とは言いながらも、残念ながら私は、修行が足りずに、上手に座長を務めることができません(ごめんなさい...涙)。

みなさん、口頭発表の際は、演者の発表内容だけでなく、(セッション後に)座長の運営についても意見を出し合いましょう。

そして、あちこちで、洗練されたセッションが運営されるように、みんなで力を合わせましょう。