「PTGの可能性と課題」が刊行されました

お知らせです。「PTGの可能性と課題」が、金子書房より刊行されました。

本書は、宅香菜子先生(オークランド大学)が精力的に編集され、専門書でありながら、とても読みやすい希有な書となっています。

「PTG」とは、「ポストトラウマティックグロウス」の略語で、「心的外傷をもたらすような非常につらく苦しい出来事をきっかけとした、人間としてのこころの成長」(本書P 2:Tedeschi & Calhoun, 1996)のことです。

PTGは、心理学において近年注目されている概念です。近年、PTGは、出来事が「トラウマティック」かどうかではなく、大きな衝撃を与えるようなものとして経験された全ての出来事を含めた概念として扱われています(本書P 4:宅,2016)。

先生方の文章は、どれもすばらしいものばかりだと感じます。ご自身が車いすユーザーでいらっしゃる開先生の非常にリアルな文章や、コツの獲得とPTGを関連づけた中込先生の文章など、唸らずにいられない珠玉の文章ばかりです。

私も「大きなストレスを経験している人にこそスポーツを」というコラムを書かせてもらっています。最新のスポーツ心理学の研究を引用した後、「スポーツどころではない」と思っている人々にこそ、スポーツを行って欲しいこと。そして、私たちが暮らす社会が、「スポーツどころではない」と思い込んでいる人々にスポーツを促し、「スポーツどころではない」人々こそが、スポーツに親しむことのできる社会であって欲しいというメッセージを書かせてもらっています。

このようなメッセージを書くことができたのも、ひとえに宅先生の懐の広さによります。宅先生に、心より感謝申し上げます。

このブログ記事について

このページは、荒井弘和が2016年11月15日 10:13に書いたブログ記事です。

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