2014年4月アーカイブ

2014年度がスタートしましたね。今年度は、季節ごとに (=3ヵ月に1回は)、更新できればと思っています。

さて先日、「Relationships between self-efficacy and collective efficacy at the family/community level and mental health among families of Special Olympics athletes.」という論文を発表しました(全文英語)。
 
先日、ソチオリンピックに続いて、ソチパラリンピックが開催されました。でも、障害のある方のスポーツの祭典は、パラリンピックだけではありません。
 
と聞いて、「あ、スペシャルオリンピックスがあるな~!」と思ったあなた、スポーツ通 (つう) ですね。
 
昨年も、このブログで紹介させてもらいましたが、「スペシャルオリンピックス」は、知的障害のある方々のスポーツ活動を推進する国際組織です。全国大会も、世界大会も行われています。
 
この研究では、スペシャルオリンピックスに参加している、知的障害のある子どもたちのご両親96名を対象として行われました。
 
「家族や地域を支えることができるという効力感」や「地域を支えることができるという効力感」について検討しています。
 
具体的に書くと...
 
家族を支えるセルフ・エフィカシーであれば、「わたしは、困難な状況でも、わたしの家族を助け、支えることができる」、地域を支えるコレクティブ・エフィカシーであれば、「わたしが住んでいる地域の人々は、困難な状況でも、お互い助けあい、支えあうことができる」ということになります。
 
相関分析の結果は、興味深いものでした、
 
父親では、地域に対するセルフ・エフィカシーおよびコレクティブ・エフィカシーと、メンタルヘルスが関連していることが明らかになりました。
 
一方、母親では、家族と地域に対するセルフ・エフィカシーとコレクティブ・エフィカシーの全てが、メンタルヘルスと関連していました。
 
この結果を解釈すると、父親のメンタルヘルスには、地域に関する効力感が重要で、母親のメンタルヘルスには、家族に関する効力感が重要だということです。
 
この結果から、スペシャルオリンピックスのプログラムを作る際、どのようなプログラムを作ればよいか、示唆させてもらいました。
 
なお、この研究を分析するに当たって、明治安田厚生事業団の角田憲治先生から、多くのアドバイスをいただきました。角田先生、どうもありがとうございました。
 
そして、スペシャルオリンピックスのファミリーの皆さん、ボランティアコーチの皆さんの多大なご支援に感謝するとともに、匿名の査読者の先生方にも感謝します。
 
話は変わりますが、3月中旬に、日経新聞の夕刊で、国際政治学の猪口孝先生(新潟県立大学学長、奥様は猪口邦子先生)の連載がありました。
 
猪口先生は、論文や著作を英語で「地球学術共同体」に向けて書くか、日本語で国内を意識して書くかについて悩んだ末、「3分の1は英語、3分の2は日本語で執筆する原則を決めた」と言及されていました。
 
私の場合、若い頃は日本語で論文を書くことの方が多かったので、これからは、半分は英語、半分は日本語で行きたいと思っています。
 
...いや、「全部英語だ!」くらいに思っていた方が、気づいた時に半々になっているのかな?(笑)
 
お時間が許せば、以下からアクセスしていただけると幸いです。

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