2011年5月アーカイブ

この週末は親類の結婚式(リラックスして素敵な式でした)で、恵比寿のウェスティンに泊まりました。セレブ気分を満喫してしまい、帰宅してから、自宅とウェスティンとのギャップにまだ慣れません(笑)。

そんな週末の合間の時間、ある報告書を読み続けていました。

それは、島宗先生が紹介されていた福島大学附属中学校の「教育改善活動に対する外部評価報告書」。

思ったより分量があったので、島宗先生に関連するところ(他の先生の文章も含めて)だけを読ませてもらいました(といっても50ページ以上あります)。

いきなりですが...この報告書、売れると思います。というか、売って欲しいと思いました。

売るか何かして、社会に普及させないともったいないと感じてしまいます。読んだ人はみな、そう感じるはず。

私は学校教育について無知ですが、島宗先生の表現は大げさでなく、世界初の取り組みだろうと感じます。

書くのも僭越ですが、いわゆる「やっつけ」で作った報告書は全く異なります。

これは、「インストラクショナルデザインを用いた学校改革」の記録だと思います。

最高の、学校コンサルテーションの事例だと思いました。

※ただし私は、インストラクショナルデザインをよくわかっていません(2011年5月29日現在)。島宗先生のご著書「インストラクショナルデザイン(米田出版)」を参照していただければと思います。

この中学校の校長先生でもある白石豊先生は、メンタルトレーニングで著名な福島大学の先生で、私も、大学生時代から何冊もご著書を読ませてもらっています。その白石先生が、島宗先生が書かれた「インストラクショナルデザイン」を読まれて、改善をトップから推し進められ、改善のループが根付いている(根付きつつある)様子がわかります。

白石先生の場合、強引なトップダウンではありません。どちらかというと、「隗より始めよ」的なトップダウンだと感じます。

まずは、島宗先生が書かれた、15ページから始まる「教育改善活動の全体概要に関する評価報告」から読んでもいいかも。応用行動分析学を教員のマネジメントに適用するとはどういうことか?をざっと理解できるのではないかと思います。内容は、引用されていますが、心理学科の学部生のテキストにも採用されている「パフォーマンス・マネジメント」に基づいているようです。

つづいて、29ページからの「授業改善活動に関する評価報告」も。「応用行動分析学とは演繹的ではなく帰納的なものであること」「効果目標の難しさは授業目標を明確にしようとすることで初めて感じられる困難さ」など、うわーそうかーという感じです。とっても勉強になります。

ちなみに、島宗先生は恥ずかしいと書いていらっしゃいましたが、私は「島宗先生と先生方の対話(というタイトルではありませんが。153ページからですね)」こそ、学科の学生に読んで欲しいなと思います(島宗先生すみません)。理由は3つです。

1つめ:プロフェッショナル同士の対話を味わえる:学生は、演習・研究法、卒論指導、卒論発表会などで、先生方から厳しめのコメントをもらうこともあると思います。自分を中学校の先生に置き換えて、読んでみてください。

2つめ:プロフェッショナルの姿勢が見える:プロフェッショナル(先生)が、自分の仕事を改善するために、自分をさらしながら、改善へと前を向いていらっしゃる様子がよく分かると思います。本当のプロフェッショナルとは何か?と考える良い機会だと感じます。背筋を伸ばして、目線を上げたいですね。

3つめ:対話の詳細を公表することの意味を考えて欲しい:なにより、こういう対話の逐語録を掲載していることに敬意を表します。成果として報告書を公表しなければいけなくても、ここまで正確に、対話の逐語録を掲載する必要性はおそらくないと思います。それでも載せたのは、改善の機会を記録に残し、改善「し続ける」という、中学校の先生方の覚悟の表れだと感じました。かっこいいです。

この報告書を読ませてもらって決めました。


私も授業を公開しますので、見たい方はお越しください!


と、ここに書いてしまうことで後戻りできなくします(笑)。

組織のマネジメントとは何か?管理職とは何か?

そして、授業とは、教育とは何か?

ということを考えさせられる報告書でした。

そして、遅ればせながら...私も「インストラクショナルデザイン」を発注しました(汗)。
...ひさしぶりにブログを書いております。

ところで、越智先生が共著で書いていらっしゃる

■■■心理学の「現在」がわかるブックガイド■■■

をやっと拝読しました(買っておいたのですが読むのが遅くなってしまっていたのです...)。

結論から申します。この本はとても良い本です。心理学を勉強する学生にはぜひ読んで欲しい本です。ぜひ読んでください。強烈にお勧めいたします。

(僕が言うのは僭越なんですけど、汗)

この本を読めば、自分の関心にあわせて、どの本を読めばいいのか、そしてその本のどこがポイントで、どう読めばいいかもわかります。

こういう本が学生時代にあったらなぁ(涙)。

ちなみに、越智先生が書評されている書籍では、

・心理テストはウソでした
・「社会調査」のウソ
・広告心理
・孤独なボウリング

は僕も読んでいますが、これらの本のすばらしさをシンプルかつ本質を突いて記述されていていると感じ、越智先生のすごさをあらためて思い知らされました。すごいっす。

なかには、僕の友達が書いた本が数冊書評されていて、「おおっ褒められとるやん」って思ったりして、ちょっとした幸せを感じたりしました(僕が褒められているわけじゃないんだけど、笑)。

書評の合間に越智先生が書いていらっしゃる「心理学でメシは食えるのか?」も、ぜひ読んで欲しい文章です。心理学を勉強していることを就活において強みとしてアピールすることが書かれています。「恋の相談とカウンセリングの間」も、カウンセリングとは何かを端的に表現されていてわかりやすいと感じます。

心理学に限らないかもしれませんが、似たような本を違う先生方が出していると感じることがたまにあります。でも、似たような本を重ねて出すのではなく、すでに出版されている良い本は、時代を超えて読み継いでいくべきなんですよね、きっと。

越智先生の書評を読んで、

・その科学が成功を決める
・理系人に役立つ科学哲学

の購入を決めました。

この本のシリーズ、また出て欲しいなぁ~(越智先生よろしくお願いします)。

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