2010年8月アーカイブ

2ヵ月以上ぶりの更新です(申し訳ございません...

 

さて、先日発刊されました島宗理先生のご著書(人は、なぜ約束の時間に遅れるのか―素朴な疑問から考える「行動の原因」―)を読みました。勝手ながら、以下に感想を書かせていただこうと思います。

 

本書は、とてもシンプルな「視考術」という図解を通じて、行動を分析しようというコンセプトに基づいて構成されていると思います。

 

僕が印象に残っている表現は、

 

・視考術=実用的な仮説を作り出す思考法

・まず分析しようとする行動を具体的に絞り込む

・開かれた思考状態を維持する(いろいろな可能性を考え続ける)ことが大事

・望ましい行動を引き出すには、そのための環境を整えればよい

・行動のマネジメントには何らかのコストがかかる

・反省するだけでは、ミスは再発する

・視考術は、問題を解決せずにそのままにしても自己肯定的に生きていくのに役立つ考え方である

 

などなど、です。詳細はぜひ、お読みになってみてください。

 

また、目からウロコ的な説明も非常に多かったのですが、とくに印象深いのは以下の2つです。

 

1つは、電車での「どつき」が減らないかに関する考察です。なぜ減らないかという理由として、もう二度と知り合うことのない何人もの他人とすれ違う状況だからという「生活圏」から説明がなされており、非常に合理的で納得させられました。

 

もう1つは、「なぜ、血液型類型論が信じられているか」についての説明です。血液型と性格を話題にする人たちに対して、目くじらを立てようとは思いませんが(その限界を認識しつつ、話が盛り上がるんだったらいいかなと)、血液型と性格を結びつけるのが大好きな人には、ぜひ一読して欲しい内容だと感じます。

 

行動分析学を学ぶという意味でとくに勉強なったのは、ルール支配行動がうまく機能しないパターンは2つあり、「天災は忘れた頃にやってくる型」と「塵も積もれば山となる型」であるという部分です。整理されて頭がすっきりしました。

 

僕は、行動分析学の第一人者の一人である谷晋二先生と前所属が一緒でした(余談ですが、昨日も大阪で一緒に食事をしていました)。そのご縁で、行動分析関連の研究会に参加させてもらうこともたびたびでした(ちなみに僕のパソコンで、「こうし」と打つと「好子」と変換されます...マニアックか)。

 

この本は、視考術を通して、行動分析学を学べる本だと感じています。とくに第5章「意識を視考する」は、何度も読み返して、行動分析学に対する理解深めたいと思います。

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