みなさん、今年度もよろしくお願いします!

さて先日、以下の座談会を行いました。
短い動画ですので、ぜひこちら(クリックするとYouTubeが始まります)からご覧ください。

今年度は、様々な方々と座談会を開催してゆきたいと考えています。
だんだん動画編集もできるようになってきたし、今年度はYouTuberになります(^^)

【座談会】
「コロナ禍における選手のメンタルケア」(ダイジェスト版、2分47秒)

【登壇者】
●永瀬 充(パラアイスホッケー選手、パラリンピアン、北海道新聞パラスポーツアドバイザー)
●戸田雄也(パラ・パワーリフティング選手、北海道庁勤務)
●草薙健太(水泳コーチ、スポーツメンタルトレーニング指導士、中京大学准教授)
●荒井弘和(司会)(スポーツメンタルトレーニング指導士、法政大学教授)

【座談会の理念】
選手がコロナ禍を乗り越えられるように、様々な関係者が連帯してワンチームとなる。そして、その声を束ねて社会に発信する。

    東京2020大会の無観客開催を!

    皆さん、今年もよろしくお願いします。

    「体育の科学」の最新号が発刊されました。「体育・スポーツへのオンライン・コミュニケーションの導入」という特集を担当させていただきました。体育・スポーツにおける、オンライン・コミュニケーションの最先端に触れることができます。どうぞお手に取ってください。

    巻頭言に書いたことに触れます。東京2020大会 (オリンピック・パラリンピック) の通常開催が厳しくなりつつあるという報道が見受けられます。そんな世相は理解しつつも、出場を目指しているアスリートたちのことを考えると、苦しい思いが募ります。

    無観客での東京2020大会開催を、積極的に検討すべきです。
    もはやそれしか、開催への道はないように思います。

    大会に関わる様々な人々は、大会の開催に向けて知恵を絞るべきです。そして、自分の立場にとらわれず、声を上げるべきです。アスリート・センタード (アスリート・ファースト) とは、そういうものではないでしょうか。

    巻頭言の最後に私が書いた一文を、以下に引用します。

    「感染拡大が続く状況下で、アスリートセンタードを実現するため、東京2020大会を無観客で開催する可能性を排除すべきではない。無観客で開催される大会でこそ、オンライン・コミュニケーションの新たな可能性が切り拓かれると期待を込めて」

    「体育の科学」で10月号より「ジュニアアスリートを支えるアントラージュを考える」という連載が始まりました。最初は私の方で書かせていただきました。

    荒井弘和 (2020). アントラージュの多様性がアスリートセンタードを導く 体育の科学, 70, 743-747.

    日本オリンピック委員会 (2020) は,フランス語で取り巻き・環境を意味するアントラージュを「競技環境を整備し、アスリートがパフォーマンスを最大限発揮できるように連携協力する関係者」と定義しています。
    最近、「アスリートセンタード」という言葉を耳にすることが増えました。このアスリートセンタードを実現するためには、アントラージュが大きな役割を担うことになります。
    アスリートセンタードとは、アスリートがわがままに振る舞うことを許容することではありません。
    アスリートセンタードとは「アスリートを尊重すること」です。
    この連載が、読者の皆さんと筆者の先生方との対話の場となることを願って、その先にアスリートセンタードが実現されることを望みます。

    本稿を執筆するに当たり、山田快先生 (法政大学) より、大変貴重なご意見を頂戴いたしました。どうもありがとうございました。

    UNIVAS STYLE―大学でスポーツするあなたへ―

    今年の春に、一般社団法人大学スポーツ協会から、「UNIVAS STYLE 」が発刊されました。私は、メンタルトレーニングについて担当させてもらいました。学生アスリートと、その関係者にご覧いただけると嬉しいです。

    荒井弘和 (2020). セルフコントロール能力を高めるメンタルトレーニング 大学スポーツ協会編 UNIVAS STYLE ―大学でスポーツするあなたへ― Pp. 12-13.

    メンタルケアの、その先へ。メンタルケアの資料(問題解決法)を公開しました。

    コロナ禍のアスリートたちへ、自分で道を切り拓いてほしいと願っています。

    体育会系社員を開花させる秘策

    労政時報の人事ポータル「jin-jour (ジンジュール)」に、以下の記事が掲載されました (2020.08.14掲載)

    Point of view 第162回 荒井弘和
    体育会系社員を開花させる秘策とは

    見出しは以下のとおりです。

    体育会系は転換期にある
    体育会系を科学する
    秘策1:メンターを紹介する
    秘策2:「文武不岐」(スポーツ・ライフ・インテグレーション)を実践する
    体育会系のリーダーシップに期待する

    学生時代に運動部に所属し、スポーツに打ち込む学生は、一般に「体育会系」と呼ばれます。本論考は、この体育会系に焦点を当てています。
    法政大学では、2019年度に「大学スポーツアドミニストレーター主導による体育会学生のキャリア形成支援体制の構築」というスポーツ庁の事業を行いました。その事業の成果と、事業成果から展望できることを報告しています。

    見出しにある「文武不岐」とは、文と武は分かれているものではなく、重なり合っているべきと強調した言葉です。この言葉は、私が19歳から稽古している武道「骨法」の創始師範である故堀辺正史先生に教えてもらった言葉です。
    この文武不岐という考え方を元に、本学の事業では「スポーツ・ライフ・インテグレーション」という考え方を提唱しました。これは、競技経験が仕事や生活に活かせることの実感を通じて、競技とそれ以外の生活のつながりを認識する考え方です。
    日本の支配階級が、百年前までは武士であったことを考えれば、私たちの中に文武不岐は染みついているはずです。そして体育会系の学生や社員は、文武不岐の血液が流れているはずです。

    「体育の科学」に論考が掲載されました。宅香菜子先生 (オークランド大学) との共著です。

    荒井弘和・宅香菜子 (2020). 新型コロナウイルスの感染拡大とアスリートセンタード 体育の科学, 70, 593-597.

    見出しは以下のとおりです。

    1.新型コロナウイルスの感染拡大がもたらした影響
    2.2種類の価値
    3.価値のバランス
    4.価値の揺らぎ
    5.アスリートセンタード
    6.価値の転換点としての東京2020大会

    新型コロナウイルスの感染拡大によって、これまでに保持していた価値 (価値観と言い換えてもOK) が揺らいだり、複数の価値が葛藤したりすることは避けられないばかりか、むしろ人間としての成長にとって望ましい一面もあると考えます。
    しかし、自らの価値の問い直しにはリスクがつきものです。アスリートの指導者や関係者はそれを理解したうえで、アスリートに寄り添って、価値の再構築に向けて辛抱強く援助することが求められます。

    この論考で最も行いたかったのは、「誤ったONE TEAM」への警鐘です。

    ONE TEAMは素晴らしい価値です。しかし最近は、ONR TEAMを誤用していると考えられるケースが散見されます。ONE TEAMという言葉を嵩に、選手の多様性を認めないというケースです。
    ONE TEAMという価値に惹きつけられる理由は、人それぞれのはずです。多国籍の選手がONE TEAMになることに価値を感じる人もいれば、様々なポジションの選手がONE TEAMになることに価値を感じる人もいるでしょう。また、苦境でこそONE TEAMになり、支え合って乗り越えるんだと考える人もいるはずです。もちろんこういった考えは、重なり合ったり、共存したりし得ます。このエピソードから、ONE TEAMがひとつの価値を強制するものではないと理解できるはずです。

    ではどうすればよいか?アスリートたちが多様でバラバラな価値を持っていたとしても、指導者は、アスリートたちの多様な価値を認めてほしいと思います。
    そして、それをそのまま受け止めるだけでなく、むしろ価値の多様性を活かすことで、チームをさらに飛躍させる可能性を探れるはずです。それこそ、「チームの力が個々人の力の寄せ集めを越える」ということに他なりません。

    文末には、骨法會の高山献児師範の言葉を借りて、「勝負や損得を超える価値を、現代に生きる私たちはどれだけ構築できているのか」と問題提起しています。
    新型コロナウイルスに直面している私たちは、価値の多様性、そして、アスリートセンタードについて、どう実践に活かすことができるか対話を続けることが重要と考えています。

    この論考でも、宅先生には大変お世話になりました。遠隔でのミーティングや日本での対面でのミーティングでご一緒するたび、宅先生は私の価値観を揺さぶってくださいました。宅先生に、心より感謝申し上げます。

    Journal of Loss and Traumaに論文掲載 (Taku & Arai)

    Journal of Loss and Traumaに論文が掲載されました。宅香菜子先生 (オークランド大学) が筆頭著者の論文です。

    Taku, K. & Arai, H. (2020). Impact of COVID-19 on athletes and coaches, and their values in Japan: Repercussions of postponing the Tokyo 2020 Olympic and Paralympic Games. Journal of Loss and Trauma, 25, 623-630. 10.1080/15325024.2020.1777762.

    新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の感染拡大に伴い、東京2020大会 (オリンピック・パラリンピック) の開催が延期になったことについて、アスリートやコーチはもちろん、様々な立場の人々に与えた影響について記述しています。さらに、その人々が持つ価値観についても記述を加えています。

    論文の最後の一文を、以下に記載します。「誰かの決断を待つことなく」という言葉は、私が強く訴えかけたい部分です。

    We would like to conclude this article by encouraging all of us to actively engage in and focus on what we can do here and now instead of waiting for someone to make a decision.
    訳:誰かの決断を待つのではなく、今ここでできることに対して、積極的に、集中して取り組むことを呼びかけて、今回の記事を締めくくりたいと思います。

    筆頭著者の宅先生との作業を重ねるたび、考えてもみなかった展開が見えてきて、刺激的な機会となりました。宅先生、どうもありがとうございました。

    「体育の科学」において、「自国開催にみるアスリートへのメンタルサポート」という特集を組みました。言わずもがな、東京2020大会を見据えた特集です。刊行直前に、大会自体は延期となりましたが、とても興味深い話題が提供されています。

    私は、アスリートを「武士」に置き換えて考える「武士にホームアドバンテージはあったか?」という巻頭言を書きました。武士にとっては、自分の領地 (ホーム) で戦う時が最も重圧は大きかったでしょう。それはなぜか?
    武士とはそもそも、自らの領地を守るために武装した農民です。自分の領地で戦う武士たちは、負けることは自分たちが滅びることなのだと考えて戦っていたはずです。
    そしてその感覚は、ホームで戦う現代のアスリートにも持ち越されていることがあるように思います。私たちが、自国開催は自国のアスリートにとって有利であるはずだと疑っていないとすれば、そこに落とし穴はないでしょうか。

    ここでは、武田大輔先生の論考の結びの一文を紹介します。「目立つことなく、彼らの傍らに寄り添うようなメンタルサポートの専門家がいてもよいと思う。」胸に留めておきたい言葉です。

    先生方、ご執筆ありがとうございました。

    家計急変時の各種制度について

    (学部生)家計急変時の各種制度について

    「借りる」「もらう」だけでなく「遅らせてもらう」という選択肢もあります。

    -----(以下、サイトの要約です)-----

    学費の延納制度について(学部生):新型コロナウイルス感染症の影響等により、指定された期日(春学期の場合4月30日)までに学費の振り込みが困難な場合は、一定期間、学費の支払いを猶予することが可能な「学費の延納制度」をご利用ください。

    1.日本学生支援機構貸与奨学金(緊急・応急貸費制度)
    2.国の高等教育の修学支援新制度(家計急変)
    3.法政大学の家計急変奨学金(6月募集)

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